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こんばんは、カリマスコンサルタントのアキバです。

今日は赤ちゃんと動物からカリマス(借ります)!

やっぱり日本のビジネスマンは、コワい顔して戦ってます。
通勤電車や、路上でも睨みを効かせている人がたくさんいます。

【赤ちゃん理論の巻き】でお伝えしました通り、赤ちゃんは言葉ではなく、その満面の笑みだけで、周囲を明るくしてくれます。
その満面の笑みだけで、周囲をあったかい気持ちにしてしまいます。
言葉が話せなくても、笑顔だけでたくさんの人とコミュニケーションを取ってしまうんですね。

コワい顔して睨みを効かせてたら、目の前のお客様も睨み返してきちゃいますよ。



さて、赤ちゃんが泣いていると、相手には二つの感情が芽生えます。


『かわいそう』



『不安』

です。


普通、赤ちゃんの親や他人であれば『かわいそう』に、どうしたのかなぁ?っと、思うでしょう。

オムツかなぁ?お熱かなぁ?疳の虫かなぁ?‥‥

言葉を話すことが出来ない相手に対して、一生懸命、原因を追求して解決してあげようとしますね。


でも、赤ちゃん同士だと違います。
赤ちゃんは、他の赤ちゃんが泣いていると自分も『不安』になり、一緒に泣き始めます。
『不安』が伝播するのです。


それでは、赤ちゃんではないですが、精神的に優しくても強くない大人の場合はどうでしょう。

やっぱり『不安』が先に立ちます。

優しくても強くない精神状態の人であれば、頻繁に泣く赤ちゃんに対して何度も『かわいそう』と思っているうちに、どうすれば泣き止んでくれるのかわからなくなり、精神的に不安定になります。

そうです、『わからない』状態は『不安』につながるのです。


どうしたら泣き止んでくれるのか『わからない』という状態が続くと『不安』も増大します。


【動物からもカリマスの巻き】

動物は知らない人やモノが近づいて来ると『不安』になります。
弱い動物ほど足早に逃げるでしょう。

そうです、『不安』から『逃げたい』のです。


自ら能動的に、精神的に不安定な状態から手っ取り早く安定させようと考えると、『逃げる』のは当たり前です。

相手の行動に関係なく、自分が動けば『不安』から遠ざかるのですから、まず『逃げる』のです。


それでは、逃げてはみたものの、追いかけられたらどうでしょう。

『不安』な状態が続き、『恐怖』を感じます。

『不安』『恐怖』なのにさらに追い詰められて、逃げ場がなくなったらどうでしょう。


『不安』『恐怖』からは『逃げたい』のですが、『逃げ場』がありません。
それでも『不安』『恐怖』を無くしたいのですから、『不安』『恐怖』を与えるものを『攻撃』するようになります。
自ら遠ざかる事が出来なければ、戦ってでも相手を遠ざけようとするのです。

追い詰められれば、追い詰められるほど、『不安』『恐怖』は増大し、『攻撃』性も高まります。


さぁ、それでは、人間に戻してみましょう。

ダーウィンの進化論が正しければ、人間も動物です。
よほどの修行を積んでいなければ、本能的には動物と同じ部分が多いでしょう。


『わからない』
 ↓
『不安』
 ↓
『恐怖』
 ↓
『攻撃』


《赤ちゃんが泣き止まないから、叩いたらグッタリして‥‥‥》

最近、そんな悲しい事件が多くなってきました。

《そんなの親でもなければ、人間でもない!!》

っと、怒り心頭で許せないという人も多いでしょう。



でも、ちょっと待ってください。

確かにそういった事件を耳にすると、怒りが込み上げてきます。

ただし、その事件を起こした人間ひとりを処罰しても、根本的な解決には至らないのです。

なぜなら、『そんな事件が増えてきている』という事は『そんな人が増えてきている』という事だからです。


根本的に解決するためには、

『そんな人』がなぜ増えてきたのか?

なぜそんな行動を取ってしまったのか?


その原因を突き止める必要があります。



『なぜそんな行動を取ってしまったのか?』

そんな事をする大人は、本来大人として持っていなければいけない『精神の強さ』『心のゆとり』を持っていないのかも知れません。

弱いが故に、『不安』から『攻撃』に至るまでが早いのでしょう。



『そんな人がなぜ増えてきたのか?』

『最近の子供はキレやすい』とよく言われますが、あなたの上司はキレやすくないですか?
『理不尽に怒って権力で部下の管理をしようとする上司が会社にいて‥‥‥』なんて、アキバが社会人になる前からよく耳にしてましたよ。

『いじめ問題』にしても、『窓際族』なんて言い方、いじめでしょ?



子供達は、お手本となる大人を見て育っているんですよ。



それを『最近の若いもんは‥‥‥』なんて、軽々しく言っていたら、問題は解決しません。


『問題を自分自身のものとして考える』事が問題を根本的に解決する早道です。

相手の問題は、相手にしか解決する事が出来ません。




それでは、組織の単位を『社会』から『会社』に置き換えてみましょう。



『わからない』
 ↓
『不安』
 ↓
『恐怖』
 ↓
『攻撃』



『何を考えているのかわからない』と思われている上司は、酒の肴に愚痴られている事でしょう。
『何を考えているのかわからない』と思われている部下は、低く評価されるか、いつも怒られているでしょう。
『何を考えているのかわからない』同僚は、他の同僚から直接いじめられたり、陰口を叩かれたりしているでしょう。


そけまではいかなくても、『わからない』事だらけの会社であれば、絶対『不安』になる筈です。



もうひとつ。

人間の精神は、そもそもあまり強くありません。ですから、闘う事が仕事の格闘家は、精神的に強くなる修行や修行に匹敵するようなトレーニングをします。

そもそも精神的に強くない一般の人がどうやって育ってきているでしょう?

いまの若者達は、子供の頃から『良い学校を卒業して、良い会社に入りなさい!!』っと、強い精神力が身に付く前から競争させられて育ってきました。

学校というサイズの組織の中で、同僚=同級生に勝てないとダメ出しされるんです。
そして、ダメ出しされないように、一生懸命勉強しろと、権力で強制されます。


権力で強制されたって、『わからない』ものは『わからない』んです。


さらに、部屋に入っていれば勉強してるように見えますから、他人とのコミュニケーションが激減します。


 「勉強したの?」
子供 「したよ」

『報告のための報告』が、なぜか子供の頃から身に付いてしまいます。


部屋でやっているのはゲームなのに。。。。


そして、『わからない』勉強と『わからなく』なった対人コミュニケーションが


『わからない』
 ↓
『不安』
 ↓
『恐怖』
 ↓
『攻撃』



のサイクルに乗せてしまうのです。


『恐怖』から逃げる事を最優先に選んでしまうと、ゲームと同じように『リセットボタン』を押してしまいます。残念ですが、自殺が増えているのはそのためでしょう。

『恐怖』に絶えられなくなり、『攻撃』に移る際にも、精神的に弱い事には変わりありません。
ですから、必要以上に攻撃的なのです。残念ですが、非常に残虐な事件が起きてしまっています。



こんな環境で育ててしまっている若者を、下に見て『自分は上司だ!自分に従え!』という人。

それで解決しますか?



『わからない』と対人コミュニケーションを掛け合わせてみて下さい。



なぜならそれは、前回の【人材が人財に変わる?の巻き】でお伝えしました通り、

『人と言う字は支えあっているから人なんだ。』っと、金八先生がいう通り、1対1で『わかっている』だけではなく、お互いに『わかり合っている』事を意味しているからです。

『わからない』に対して『わかれ!』『勉強しろ!』ではなく、『判り合う』のです。

それを実行するには、『強力な精神力』と、『上下関係の序列を超越した謙虚さ』が必要です。







あなたが話しを聞いてもらえないのは、あなたが『その聞いて欲しい相手』の話しを聞かないから



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