シリーズ『共依存』脳幹(爬虫類脳)とアイデンティティと『序列の価値観』

2007年10月12日

シリーズ『共依存』5

こんばんは、カリマスコンサルタントのアキバです。


シリーズ『共依存』、第三回目の本日は、『共依存』を通じて平成不況の価格破壊を検証します。

前回が長くなりましたので、本日は短めに参ります。


本日、スーパー業界に昔では考えられないニュースが飛び込んできました。

あっ、スーパー業界と言いましても、「超凄くねぇ〜」なんて業界じゃないですよ。

余計なおやじギャグはさておき、「ダイエーがイオングループのプライベートブランドであるトップバリューを導入する」というニュースです。


私がマーケティング会社に勤めていた頃は、大手スーパーが頭で、その系列のファミリーレストランとコンビニが連なっていました。

それが、今となっては《あの》イトーヨーカ堂よりもセブンイレブンの方が上です。

世の中は、やはりかわるものです。


さて、ダイエーのプライベートブランドの名前を聞いた事がありますか?
確か《セービング》でした。


《トップバリュー》と《セービング》


あなたは直感で、それぞれのネーミングから、どんな価値観を感じますか?


まず、《トップバリュー》。
バリュー=価値が、トップ=頂点、一番ですから、名前から感じるイメージはプラスイメージではないでしょうか。


次に《セービング》。
節約や倹約で「お値打ち価格ですよ〜!」って言いたいのはわかります。ですが、消費者から見れば安いモノを安く売っているようにも見えます。


ダイエーのPBがそうだとは言い切りませんが、「お客様は安いモノを求めている」っと言う理由から、値下げ競争によるデフレが続いていた事は事実です。


コスト削減策として機能を絞り、海外生産にシフトもし、添加物で見栄えを良くしながら更にコスト削減をして、『お客様の為』に一生懸命努力して、売価を下げて来ました。

その《努力》だけ切り出せば、とても素晴らしい事です。

しかし、本当に『お客様の為』になっていたのでしょうか?
本当に消費者は、それを望んでいたのでしょうか?


実は、そこに『共依存』が介在していた可能性があるのです。


『共依存』は自分と相手の境界線が見えなくなり、時に自らの考えを「相手も同じ筈だ」っと無意識に思ってしまいます。

『お客様は安いモノを求めている筈だ』

『お客様は安いモノを求めているから、この程度は仕方がない』

『お客様は安いモノを求めているんだから、この程度なら分からないだろう』

『お客様は安いモノを求めているんだから、このくらいはいいだろう』

『お客は安けりゃ喜んで買うんだから、こんなんでも、こうすれば分かんないだろう』

『安けりゃいいんだから、これでいいだろ』

『安さばっかり求める客も悪いだろ』


初めは価格が安くなり、消費者としても助かりました。

しかし、値下げ競争がエスカレートすると、その商品やサービスの『本来の価値』ではなく、『お金基準の価値』で競争するようになります。

そうして身に染み付いた『お金基準の価値観』は、自社の利潤追求をお客様に提供する価値よりも優先させるようになります。

そして『心・気持ち・情熱』なんて関係なく、コストは安くて楽に儲けられる方法・ノウハウを追求するようになります。

『安さばっかり求める客も悪いだろ』

この言葉を記憶されている方も多いと思います。
あのミートホープ社の社長の発言です。


過ちを犯した時に他人に責任を転嫁するのは、紛れもない『共依存』です。


心も価格も落ち込みます。


その他にも、『本来の価値』をお客様に提供する事に『心・気持ち・情熱』を込めず、心理テクニックでイエスと言わせようとするコールドリーディングが流行っていたりと、まだまだ世の中は良い時代になったとは言えません。


しかし、『ロハス』な人達が増えてきたおかげで、『本来の価値』を大切にして頂ける方も増えてきました。

とても喜ばしい事です。

『本来』や『本質』を考えるだけでも、改めて発見する事があるでしょう。


過去90日間に書かれた、経営理念を含む日本語のブログ記事
テクノラティ グラフ: キーワード「経営理念」に関するグラフ
このグラフをブログに貼ろう!

テクノラティお気に入りに追加する

人気かな?

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
シリーズ『共依存』脳幹(爬虫類脳)とアイデンティティと『序列の価値観』