業務上境界性パーソナリティ障害〜其の弐〜クラフトマンシップ

2008年01月10日

チャンクの魔術師5

こんばんは、アキバです。


今夜は会議のお話。


みなさん、こんな経験をされた事はありませんか?


「会議中は随分言いくるめられたけど、よくよく考えてみれば、別に大した内容でもないのに何でだろう?」

「なぜだか堂々巡りで同じ意見や質問合戦が繰り広げられるけど、大した結論に辿り着けない。」


ピンっ!ときた方は、『チャンクの魔術師』に気をつけましょう。


以前に何度かお伝えしておりますように、チャンクとは塊(かたまり)の事です。

お店で商品を扱っていらっしゃる方は、大分類→中分類→小分類→品種→品目といった階層をイメージしていただくと、わかりやすいと思います。

物事をより大きな塊=大きなチャンクで捉えるか、細分化して小さな塊=小さなチャンクで捉えるかという事です。


会議やディスカッションで『チャンクの魔術師』を上手く使いこなす人は、自分と異なる意見や反論に対してチャンクを少しずらしながら、自分の意見に近づけるように話を展開していく事により、あれよあれよと言う間に会議やディスカッションの『場の流れ』を自分に引き寄せてしまいます。


逆に『チャンクの魔術師』に会議やディスカッションの『場』を遊ばれてしまうと、ある人は大局的な部分から議論を展開させようとしても、またある人はとても細かなチャンクの部分に固執してしまい、結果として議論が堂々巡りになってしまったりもします。


例えば、こんな感じです。

A社の売上が伸び悩んでいるので営業会議を開く事にしました。

〈Hさん〉
「行動量が全体的に少ないので、とにかく行動量を増やすべきだ。」

〈Tさん〉
「そんな事よりも、市場をもっと分析して、行くべきところを絞り込むべきだ。」

〈Yさん〉
「行くだけなら誰でも出来るんだから、行って何をどうやってプレゼンするか、戦略を練った方がいいだろう。」

〈Hさん〉
「そんなこと言ってたら、結局考えてるだけで動かないんだから、結果も出ないだろ!」

〈Tさん、Yさん〉
「・・・・・。」

〈Aさん(会議後に〉
「でも、結局ダメなところに何度行ってもダメはダメなんだよねぇ〜。」


すみません、例えが稚拙過ぎました。

ですが、わかりやすく言うとこんな感じです。


要するに、みんな正しいポイントを指摘しているんです。


ネットショップ等の仕組みで売る商売の方はピンっ!と来ないと思いますが、人に会って何かをする商売の方であればフィーリングは掴んでいただけたのではないでしょうか。


BSC(バランススコアカード)を導入していらっしゃる方や、感覚的にBSCの考え方が身についている方にはポイントが見えていらっしゃると思います。


行動量が少ない

闇雲に行っても結果が出ないから、だんだん行かなくなる

行っても何をプレゼンすれば良い結果がでるかわからないから行き辛い


たったこれだけの事です。

各自バラバラの意見のように、対立しているように見えますが、大きなチャンクで見れば全員の意見は一致しています。


Hさんがみんなに行動量を増やしてもらいたいという事は、Hさん自身は行動量が多い筈です。

Hさん自身の行動量が多いのであれば、「Hさん自身がどこに行って、何をプレゼンしているのかを、みんなで共有して真似しましょう!」っと言うのが、社労士さん達が人財化コンサルでよく使うコンピテンシーです。

まぁ、Hさんの行動量が少なければお話になりませんが。。。。。。



要するに、組織全体として平均的に行動量が少なくなってしまっている原因の部分を意見しているYさんと、効率的に行動しましょうというTさんとAさん、そして具体的な行動無くして結果は求められないという根本的な意見を述べているHさんがいるだけです。


答えは「全部やる」です。


本来、全く対立する必要もなく、チーム一丸となって前進する事が出来る筈なのです。
にもかかわらず、意見を対立させ組織力を活かすことが出来ないような会議を何度も繰り返すのは、大切な時間をみんなで捨てているようなものです。
もし、そのような会議の開催と運営を仕切っている上席者がいらっしゃれば、その方は会議に参加している社員やメンバーの大切な時間を奪っているようなものです。


リーダーシップを取られる方は、是非とも冷静に『場の流れ』と意見のチャンクに気をつけて会議やディスカッションを進めましょう。

チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ)



このチャンクを巧みにずらしながら、違う話にすり替えてしまう人がたまにいます。

本人は気づいていないかも知れませんが、《言い訳》が得意な人がこのタイプです。

対立するような意見があって自分の思い通りにならないとき、あえてチャンクの異なる話で切り出して言葉が途切れないように他の切り口にすり替えてしまいます。

他の切り口となると相手の視点も変わり、そもそも《言い訳》においては長けているため、相手は知らず知らずのうちにその人のペースに巻き込まれてしまいます。

しかし、後でよくよく考えてみると《言い訳》と同様に中身の薄っぺらい話であった事に気づいたり、その人がはじめに言っていた事と途中で言っていた事、終わりの方で言っていた事が矛盾している事に気づいたりします。


そうならないためには、冷静に議論の流れとポイントをメモに取り、チャンク別に振り分けながら、自分の頭の中を整理するようにしましょう。



いずれにしても、同じ組織やチームとして行動し、組織力を活かすために会議やディスカッションは開かれるものです。

組織の単位が《日本国》となれば、《日本国》としての組織力を活かすために国会が開かれるのです。

対立して勝ち負けを決める事が目的ではありません。

上司が部下に対して、もっと上司の言うとおりに動くように圧力を加える場でもありません。


もし会議やディスカッションにおいて意見が対立して議論が進まなくなってしまったり、一人で長々と意見して方向性がおかしくなってきたように思ったら、是非、一番大きなチャンクに戻ってみて下さい。

一番大きなチャンクで眺めれば、ほとんどの場合、感情的に対立する必要がなかった事に気がつくでしょう。


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