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こんばんは、アキバです。


いつもは「『お金基準の価値観』で仕事をしてはいけない。」っと申し上げておりますが、今夜は『お金基準の価値観』で、完全に勝ち負けの戦う仕事について、短めにお送りします。



みなさんは、《『お金基準の価値観』で、完全に勝ち負けの戦う仕事》と言われると、どんな仕事が思い浮かびますか?



答えはデリバティブのトレーダー(日本の証券業界ではディーラー)です。

現物のトレーダーやディーラーも近いものはありますが、例えば株式の場合にはその会社が提供する価値を理解する必要性もありますし、特に投資期間を長く見ている場合には、『本来の価値観』による投資も必要になってきます。


一方、先物やオプションといったデリバティブ商品は、お金でお金を取りに行くものです。

バブルが弾けて急落しても儲けられますし、ある一定の範囲内に価格が収まっていただけでも儲けられます。


私がかつてディーラーをやらせて頂いていた時には「日計り=ひばかり」といって、その日に建てた玉はその日のうちに手仕舞う事が社内ルールでした。
(あっ、すみません。ちょっと専門用語でしたね。売りからも買いからも入れるんですが、建玉=たてぎょくって言います。)

一晩越して海外で何があるかわからない状況でリスクを回避するには、「日計り」つまりデイトレードが有効だという事です。


非常にリスクの高い投機的な市場での仕事なのですが、一応ざっくりと2種類の市場参加者がいます。


ひとつは、単純にその市場の商品に投資(投機)して儲ける目的の参加者、もうひとつは現物の取引に対するヘッジや様々なデリバティブ商品を組み合わせて複雑なポジションを組んでいる参加者です。


『お金基準の価値観』で完全に勝ち負けの戦う仕事とは、前者の単純にその市場の商品に投資(投機)して儲ける目的の参加者達の仕事です。

(私はTopix先物を中心にディーリング業務を行いながら、債券先物や日経平均先物、225オプションのお客様の注文を流していました。もう15年以上も昔の事ですが、「ディーラーが客注もこなすの?!」っと驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。)



デリバティブ商品市場に単純に参加して儲けるために必要なのは、「情を捨て」る事です。

とは言っても、感情を全て捨てるのではなく、感情はあくまでも《相手の裏をかくため》に使うのです。

なぜなら、デリバティブ商品市場における単純取引は、売りから入ろうが買いから入ろうが、いずれにせよ『お金』を増やすためだけの目的しかないからです。


そんな市場に参加する場合には、非情でも相手に徹底的に勝つ事が大切であり、心理的な戦いが必要なのです。
(勿論、テクニカルも重要な判断材料になりますが。)


市場参加者同士の売り注文と買い注文が成立して、その反対売買が行われた時には決着がついています。

つまり、勝つか負けるかのどちらかだけです。完全ゼロサムで、他の市場参加者と戦って勝ち続けなければ、その仕事をやり続ける事が出来なくなります。


複雑なポジションを組む場合にも同様の事が言えるのですが、今回は私のブログをお読みいただいている方々に先物デイトレーダーの方やFXをやられている方がいらっしゃいますので、あえて単純にその市場の商品に投資(投機)して儲ける目的の市場参加者にフォーカスしてみました。

そんな方には「釈迦に説法」だったかも知れませんが、あしからず。



最近は15年〜20年前とは違い、高度情報化により一般家庭でも様々な情報を取得出来るようになったため、日経平均先物市場にまで一般投資家の方々が参入しているようですし、FXに関心を持たれている投資未経験者の方も多くいらっしゃいます。


ですから、そんな未経験者の方々のために、あえて言わせていただきます。


投資期間が短く、単純にその市場の商品に投資(投機)して儲ける目的の市場参加者の方々は、『お金基準の価値観』で、完全に勝ち負けの世界であり、仕事とするのであれば他の市場参加者全てが敵だと思ってしたたかに戦う事を心掛けましょう。


それが出来ないのであれば、安易にデリバティブ商品に手を出されない事をお勧めします。


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