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こんばんは、アキバです。


今朝は濃霧の影響による電車遅延で、久しぶりに超満員電車で疲れる通勤でした。

同じ満員電車でも、最近は他人に寄りかかる人が多くなったのか、A3サイズのデカイ鞄に片手を塞がれた状態の私にはキツかったです。


今日は私募債発行支援で大事な契約があるのに、電車が遅れた上に寄りかかられてキツい思いをさせられるなんて、

「最近のサラリーマンは全く自立心が無いし、他人に依存してばかりだ!」

なぁ〜んていう、それが『決め付け』です。


「近頃の若いもんは、全くなっちゃいない!」

なんていうのも『決め付け』です。


「最近のサラリーマンは全く自立心が無いし、他人に依存してばかりだ!」っという事は、「自立心のあるサラリーマンはひとりとして存在しない」っと言い切っている事になりますし、「近頃の若いもんは、全くなっちゃいない!」っという事は、「素晴らしい若者はひとりとして存在しない」と言い切っている事になります。


言っている本人には、そんなつもりは無くっても、聞いている方にはそう聞こえてしまいます。



リスクマネジメントの視点では、将来発生する可能性があるプラスのリスクとマイナスのリスクを『想定』もしくは『仮定』し、どのようにしてマイナスのリスクを回避するか、マイナスのリスクを抑制するか、マイナスのリスクが発生した場合にどのようにしてカバーするか、どの程度のプラスのリスク(=リターン)を狙うのが安全か、安全なプラスのリスクを取りにいくためにはどのような活動が理想的か、などといった事を見ていきます。


しかし、『想定』や『仮定』が『決め付け』となってしまうと、答えはひとつしか導き出せませんよね。


よ〜く読み込むと心理学と通じている【超シンプルなさとり方(5次元文庫・徳間書店)にもあるように、自分の思考に自分が飲み込まれている時に『決め付け』が起こります。


人生が楽になる 超シンプルなさとり方 (5次元文庫 ト 1-1)



この『決め付け』による効果とは、可能性の幅を極端に狭め、自分や他人の成長を阻害する効果です。


朝礼などで上司が複数の部下に対して、

「ちゃんと自分でスケジュールを立てて、積極的に営業しなさい!」

っと『決め付け』た発言をした場合には、ちゃんと自分でスケジュールを立てて積極的に営業をしている社員までちゃんとしていないと『決め付け』られたと感じて傷つきます。

パレートの法則で上位の2割に当たる牽引役の社員やメンバーに悪い影響こそありますが、普通の社員やメンバーには思ったような効果はなく、ぶら下がりの社員やメンバーに至っては全く効果が無いに近いでしょう。

なぜなら、「ちゃんと自分でスケジュールを立てて、積極的に営業なさい!」って言ったことのある方であればお気づきだと思いますが、一度や二度じゃないでしょ?その言葉を口にしたのは。



このように、複数の人に対して総じて『決め付け』をすると、良い効果よりも悪い効果の方が。


また、上司から一人の部下に対してトップダウンで命令をしていると、部下の成長は止まり、上司の限界が組織全体の限界になってしまいます。

「ああしなさい」
「こうしなさい」
「そうしちゃダメだ」
「こうしなきゃダメだ」

とトップダウンで命令もしくは指導していると、部下は上司の限界までしか成長出来なくなるばかりか、上司の限界まで成長出来ない可能性は残されているので、結果として組織全体の弱体化につながってしまうのです。

このようなケースは、派閥による勢力争いがある組織において、それまで実権を握ることが出来ていなかった上司が、勢力争いに勝って実権を握るようになると発生しやすいので要注意です。

突然重責を担わなくてはならなくなり、虚勢を張って耐えている上席者にも、しばしば見受けられる症状です。


なお、上司を《親》や《先生》、《先生と呼ばれるお仕事の方》に置き換えても同様の結果となります。




実はこの『決め付け』ですが、心理学における交流分析でいうところの『禁止令』や『拮抗禁止令(ドライバー)』調べる、により無意識レベルの心に刻まれたトラウマのようなものが引き金となっている可能性があります。

(ある意味『決め付け』による過度な命令は、命令を受けた者の『禁止令』や『拮抗禁止令』の種になってしまうとも言えますが。。。。。。)



残念ながら、今日の時点では検証が出来ていませんので、検証が出来次第続編をお届けしたいと思います。


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