その組織である理由
こんばんは、アキバです。関東地方では昨夜、やや強い地震がありました。
企業を取り巻く環境も、サブプライム問題や原材料の高騰、20世紀後半のような過度な資本主義の崩壊によるパラダイムシフトなど、まさに激動・激震の時代を感じています。
そこで今夜は激動・激震に揺さぶられても崩壊しない《強い組織》について考えてみましょう。
【その組織である理由】
社歴の長い会社を経営していらっしゃったり、お勤めされている方ほど忘れがちな事があります。
それは『起業家意識』です。
あっ、「俺は忘れずにしっかり『起業家意識』をもって取り組んでるぞ!」っとおっしゃる方、ごめんなさい。
別に決め付けている訳ではなく、あくまでも一般論ですので、お許しください。
起業するときって、ビジネスモデルを考えて、ビジネスモデル上の様々な役割に合った『ヒト』、ビジネスモデル上必要な『モノ』に『カネ』を投入して、やっとスタートラインですよね。
起業家から見ると、まずは資金を投下するに相応しい人に集まってもらいたいでしょう。
それでは、《資金を投下するに相応しい人》ってどんな人でしょうか?
一般的にはビジネスモデル上の様々な役割に合った人ですから《能力の高い人》=豊富なノウハウと高いスキルを兼ね備えた人を想像するでしょう。
しかし、豊富なノウハウと高いスキルを兼ね備えた人はたくさんいる訳ではありませんよね。
しかも『カネ』だけで組織につなぎ止めようとすると、他に似たような組織があった場合、その似たような組織群の中で最も高い『カネ』が必要になります。
雇われる側も同じように『カネ』のためだけで組織を選ぶとなると、最も高い『カネ』をくれる組織にバンバン転職する事が理想的になります。
『お金基準の価値観』を最優先するのであれば、企業側はたくさんの労働者の市場から能力の高い人を買ってきて、労働者側は自分の能力をより高く買ってくれる企業と労力を提供する契約を結ぶ事になります。
さてさて、そんな企業側と労働者側の関係で本当に『お客様』に喜んでいただける仕事が出来るでしょうか?
労働者は会社を相手に仕事をして、少しでも給料を上げてもらおうとするでしょう。
会社は労働者に払った給料以上の仕事をしてもらって、儲けようとするでしょう。
そうして「稼いだ奴が勝ち組」で「稼げない奴は負け組」なんてマスコミも面白がって煽った結果が、20世紀後期の過度な資本主義を産んでしまったのでしょう。
労働者は雇い主を見て仕事をし、雇い主は『ヒト』『モノ』『カネ』を上手く使うテクニックや仕組みばかりを追い求めるようになる。
B to C でも B to B でも、『カネ』をくれるのは『お客様』です。
『お客様』に対して提供した商品やサービスの『本来の価値』に対して、『お客様』から『ありがとう』ってお支払いいただけるのが『お金』です。
20世紀の過度な資本主義は大切なものを見失わせてしまったようです。
『儲け』を優先するあまり、偽装や虚偽、言い訳の経営術を身に付けてしまった企業が、21世紀に入ってドンドン明らかになってきました。
やっぱり大切なのは『本来の価値観』による『経営理念』です。
毎度同じ事の繰り返しで申し訳ありませんが、『お客様』に対して、その組織だからこそ提供することが出来る商品やサービスの『本来の価値』を追求し続け、それを『お客様』に提供し続ける事。
その起業家の『意・志』に共感・共鳴するからこそ、その組織でなければならないのです。
自分や集まってくれたメンバーの『意・志』に共感・共鳴してくれる人だからこそ、その人でなければならないのです。
仕事の目的が『金儲け』だけであれば、組織である理由は規模を大きくする事による顧客の囲い込みくらいでしょう。
ちょっと『カネ』で揺さぶれば、ポロポロと崩壊してしまいます。
仕事の目的が『お客様』に対して、その組織だからこそ提供することが出来る商品やサービスの『本来の価値』を追求し続け、それを『お客様』に提供し続ける事であれば、その組織でなければならないのです。
激動の時代だからこそ、強い組織を目指しましょう。
〜その組織である理由の巻き〜
本日はここまで。
ありがとうございます。
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