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こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。

今日は分岐点のお話です。


みなさんは《分岐点》と言われると、何を想像しますか?


経営に携わる方は概ね《損益分岐点》でしょうか。

最近お悩みの方や、逆に素晴らしい出逢いに恵まれた方は《人生の分岐点》でしょうか。

運転中の方は《道路の分岐点》を右に曲がって。。。なぁ〜んて。



道路や人生の《分岐点》の場合には、その《分岐点》に差し掛かったときに、どちらに向かうのかジャッジメントが必要です。



一方、経営における《損益分岐点》は、予め計算する事が出来て、とりあえずその《分岐点》を通過すれば良いという《目標ポイント》のようなものです。

確かに《損益分岐点》をどの金額・どの数量に持ってくるかについては、事前にジャッジメントが必要となりますが、《分岐点》に差し掛かったところで改めてジャッジメントが必要になる訳ではありません。


同じ《分岐点》でも、差し掛かった瞬間にジャッジメントが必要になる《人生の分岐点》や《道路の分岐点》よりも、《損益分岐点》の方が通過するのは楽そうですね。



さてさて、それでは、経営における《分岐点》は、果たして《損益分岐点》だけでしょうか?



勿論、他にも《分岐点》はありますよね。

人生に《分岐点》があるのですから、経営においても同じような《分岐点》がある筈です。


『お金基準の価値観』で見ていれば、デジタルで「1」か「0」です。

儲かれば「1」、儲からなければ「0」です。

《損益分岐点》だけで判断するでしょう。


しかし、お客様が「その会社や組織の商品やサービス」を買うのか「別の会社や組織の商品やサービス」を買うのかをジャッジメントするポイントは、《損益分岐点》だけを見ていてもわかりづらいですよねぇ。


「素材はコレでいいのか?」「価格はコレでいいのか?」「仕上げはソレでいいのか?」「身だしなみはソレでいいのか?」「提案書類はそのフォームで読みやすいのか?」「機能はソレでいいのか?」「接客態度はソレでいいのか?」etc...


『本来の価値観』による『経営理念』を基軸にすると、《損益分岐点》より前にも後にも様々な《分岐点》が介在するようになります。


たったひとりのお客様に対する「その一言」が、経営上の大きな《分岐点》となる事は珍しくなくなります。


「現場の勝手な判断で、こんな不正が起きてしまいました。」

とか

「社長の一存でこのような事になってしまいました。」


なぁ〜んていう言い訳は通用しなくなります。


現場のジャッジメントも、経営者のジャッジメントも、その場の相手(お客様や取引先)から見れば同じ事です。


その瞬間が《経営の分岐点》となりうる事を、もっと強く認識すべきです。

その瞬間が《経営の分岐点》である事を意識して行動する事は、広義のリスクマネジメントとして不可欠です。

社内倫理やコンプライアンス、内部統制など、バラバラな言い方で表現されますが、全てリスクマネジメントであり、『本来の価値観』による『経営理念』を基軸としていれば、社内やメンバーひとり一人が自発的・能動的に考えて行動するようになります。

なぜなら、そうしないと『矛盾』が発生するからです。


社内やメンバーひとり一人、全員が《経営の分岐点》で間違いのないジャッジメントを出来るように、『本来の価値観』による『経営理念』を基軸とした経営をしましょう。



最後にもうひとつ。


Mr.メンター 株式会社アントレプレナーセンターの福島先生に、こんな事を教えていただきました。


「ノウハウやスキルを向上させるには努力と時間が必要です。」

「誰しも始めは上手くいかないでしょうが、諦めないで自分らしく、一生懸命努力する事が大切です。」

「一生懸命努力していると、ある時、ポッと依頼があるでしょう。」

「それでももっと自分らしく頑張って努力していると、突然、たくさん依頼が来るようになります。」

「それまではお客様に響いていなかったものが、お客様に響き出すポイントです。」

「お客様があなたの努力に『感動』した、《感動分岐点》です。」


新規事業で《損益分岐点》を超えるのは、そうそう簡単な事ではありません。

しかし福島先生は、「ちょっとやってみて儲からないから辞めちゃえ。」じゃなくて、「もうちょっと、もうちょっと」「これでもかぁ〜、これでもか。」っと努力してみよう!っと教えてくれたのです。


福島先生はたとえ相手が『お金基準の価値観』であっても、《損益分岐点》を超えるにはお客様の『感動』が必要である事を教えてくれたのです。


あなたの努力は、きっと実ります。


《感動分岐点》超えを目指して。


さぁ、また明日も頑張っていきましょう。


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