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こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。


今週はTouch! eco、日テレecoウィークでした。

6月5日の世界環境デーにちなんで、ロハスなコンサルタントを久しぶりに復活させようと思ってたのに忘れてました。


という訳で、本日は【金と仕事と利権】と題しまして、仕事と環境問題を考えてみたいと思います。


今月からガソリン価格が再値上げとなりました。

乳製品や食用油も、トイレットペーパーやティッシュも、魚肉ソーセージや小麦粉も、みんな値上げです。



それでは問題です。


原油価格がこれから一定で横這いになったと仮定して、食品やティッシュなどの価格が下がるにはどちらが有効でしょうか?


1.円安
2.円高


それでは、為替が一定で横這いだと仮定して、他のほとんどの商品価格も引き下げる効果があるのは、次のうちどれでしょうか?


1.小麦
2.米
3.パルプ
4.金(Gold)
5.トウモロコシ
6.原油



簡単でしたか?

答えは、

2.円高



6.原油

ですね。


自給率がとても低く輸入に頼っている日本にとって、円高になれば安く仕入れられるようになります。


$1の商品を130円で仕入れるのと、100円で仕入れるのでは、30円もの差が出ますよね。



日本では円高になれば商品の価格が下がりやすいのです。

だからといって円高に誘導すると、内需が弱く輸出に頼っている日本経済としては収入が減ってしまいますから、あまり円高は望ましくないのです。


次に“原油”価格ですが、みなさんは鮪の遠洋漁業が大変な事になっているのをご存知ですか?


今の世の中、モノを運ぶには“油”が必要です。

飛行機も船も車もだいたい“油”で動きます。

すべての商品において、輸送コストとして“油”の価格が反映されてしまうのです。




そこで埋蔵量に限りがあるという“建前”で、代替エネルギーとして注目されてきたのが、


“バイオ燃料”

です。


みなさんは、“バイオ燃料”とか“バイオエタノール”の材料で思いつくのは何ですか?


そう、トウモロコシ・大豆・小麦・サトウキビでしょう。


それでは並べてみましょう。


原油
トウモロコシ
大豆
小麦
サトウキビ

為替


全部、先物を含めた商品取引市場がありますね。


つまり、“原油”から“バイオ燃料”に代わったとしても、儲けられるように考えられているのです。



本来であれば、“太陽光発電”や“風力発電”や“地熱発電”をもっとクローズアップするべきです。

ですが、“太陽光”や“風力”や“地熱”の取引相場は存在しないため、儲けられないから注目しない、もしくは注目させないようにしているのかも知れません。

例えば新エネルギー財団による住宅用太陽光発電導入促進事業は、平成17年度をもって終了となっています。

太陽光発電パネルの生産量は、2007年にドイツ、中国に抜かれて日本は3位になりました。

“太陽光”や“風力”はオイルマネーの国や“油”の利権がある人達にとっては 〔儲けるために邪魔なもの〕なのかも知れません。


“太陽光”も“風力”も、自分達はタダで手に入りますし、お客様もタダで手に入れられるものですからねぇ。

「継続的に儲ける仕組み」ではないですから、『お金基準の価値観』が強い人々には厄介なのかも知れません。



“バイオ燃料”の原材料になるトウモロコシや大豆や小麦、サトウキビの畑を作るために森林伐採をしているとも聞きます。

食肉用の牛や豚やチキンの餌を栽培するためにも、森林伐採が行われています。



温暖化ガスの削減もエネルギー問題も食料問題も、バラバラに考えていては『矛盾』だらけになってしまいます。


CO2の排出量を減らさなければならないのに、《CO2排出権》を売買するなんて、本来的には『矛盾』してるでしょう。
CO2の排出量を減らすことが出来たのであれば、《CO2排出権》を売買しないで《CO2削減技術》を売買して欲しいものです。



昨日の食料サミットにおいて、福田総理は「食料以外を原材料とした“バイオ燃料”」の開発を提言してくれました。


とても頼もしい発言だと思います。


『金儲け』ではなく、本当に《地球を救いたい!》と思っていれば、自ずと『矛盾』が発生しない方法を考える筈です。

『金儲け』や『利権』を優先すれば、『矛盾』に気づかれないようにチャンク(塊や分類)を細かくして、専門用語も多用して言葉巧みに説得しようとするでしょう。

『本来の価値観』を大切にする事によって、『矛盾』を隠そうとする《チャンクの魔術師》に騙されないようにしましょう。



“バイオ燃料”は福田総理がおっしゃる通り、食料以外の原材料から生成する事が可能です。


焼酎の搾りかす使用済みのコーヒー豆などの食品廃棄物糞や木くずなど、今まで捨てていたようなものからだって“バイオ燃料”や“バイオマスエネルギー”は出来るのです。

その他にも、温暖化ガスそのものであるメタンガスを利用した発電システムや、牛のげっぷに含まれるメタンガスを9割も抑制する技術が開発されるなど、残念ながらあまり目立っていないけれども、とっても有効・有益なeco技術があるのです。


“あの”ジャガーを買ってしまったインドの自動車メーカー・タタは、圧縮空気で走る車を開発しています。




『お金基準の価値観』で何でも『金儲け』につなげようとしている場合ではありません。

『利権』を優先して本質を隠している場合ではありません。



一番大きなチャンクで物事を考え、未来の子供たちや動物達が安心・安全に、そして本当の意味で豊に暮らしていけるように地球を守っていく事が大切です。


『本来の価値観』を大切にして、『矛盾』のないジャッジメントをひとり一人が実践していきましょう。


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