信じる?三段活用
こんばんは、久しぶりにカリマス(借ります)コンサルタントのアキバです。今日は先日、ある方から教えていただいた『信用』と『信頼』の違いのお話をお借りして、「信・三段活用」をお送りします。
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【信・三段活用】
『不信』
『信用』
『信頼』
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『不信』とは、信じられない状態。
『信用』とは、信じてはいるけど用心している状態。
『信頼』とは、信じて頼りにしている状態。
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「えっ?『信用』ってそういう意味だっけ?」
っておっしゃる方。
鋭いですねぇ〜。
『信用』を辞書で引くと、
「それまでの言動や業績から、信頼できるものと認めること。また、そのような評価。」
っと書いてあります。
そう、意味の中に『信頼』が含まれていて、「用心」なんてどこにも書かれてませんよね。
それでは、組合か金庫をつけてみてください。
『不信』組合
『不信』金庫
『信用』組合
『信用』金庫
『信頼』組合
『信頼』金庫
そうです。お金を貸す側からみれば、なんとなく見えてきます。
お金を借りるときは、「与信」に掛けますよねぇ。
おおざっぱですが、会社なら決算書、個人なら源泉徴収票、中小企業の社長さんなら両方を見て、ちゃんと返済出来そうだと信じられればお金を貸します。
でも念のため返してもらえなくなった時のために、「用心」して担保を取ります。
信用格付が低い会社には「用心」して金利を高めに設定します。
『信頼』していれば、格付が低い会社ほど金利を安くしてあげるべきでしょう。
格付が低ければ、返済能力も低い訳ですからねぇ。
いっそのこと「御社を完全に『信頼』して、無金利で貸しましょう!」っていう『信頼』金庫が出てくればいいんですがねぇ。
でも、少しでも返済が滞ったら「御社を『信頼』したからこそ貸してやったのに!裏切りやがって!」って来そうですね。
冗談はさておき、『お金』の貸し借りですから「用心」して当たり前です。
【信・三段活用】の本当の意味は、人と人の関係やお客様と会社の関係を指しています。
お互いに『不信』に思っていては、お互いに支援し合う事は出来ません。
お互いに『信用』していても、「用心」している分100%相手に任せる事が出来ないので、いろんな人に相談をするようになり、結局、良い結論に辿り着けないなぁ〜んて事になりがちです。
お互いに『信頼』し合っていれば、自分が不得意で相手が得意な事は任せてしまい、相手が不得意で自分が得意な事で返してあげる事が出来ます。
『信頼』し合っていると言っても、ただ単に何でも相手に頼ってしまうのではありません。
一方が相手に頼り過ぎる状態が続くと、頼られている方は「用心」し始めます。
自分は何のメリットもなく、相手に尽くしきるなんて、なかなか普通の人間に出来る事ではないでしょう。
一方的に頼るのは、依存症です。
あくまでも、お互いが自立して、お互いを認めた上で、信じて頼るのが『信頼』です。
もし『信頼』関係を築けたと思っても、依存型で頼り過ぎると、頼られた相手は「用心」して『信用』に格下げされます。
「用心」している相手にさらに一方的に頼ると、頼られた相手は「この人は何のメリットも与えてくれないのに、無理な要求ばかりしてくる」っと、『不信』に思われるようになってしまいます。
また『信頼』し合っているからといって、ついつい慣れから「このくらいでいいだろう」っと手抜きをしたり、偽装をしたりすると、一気に『信頼』から『不信』に変わってしまいます。
「とりあえず話だけでも聞いてみよう。」っと『信用』して下さった見込みのお客様に、ガンガン営業を仕掛けて『不信』に思われてしまう営業マンとか‥‥‥‥
「用心」している社員にバンバン要求を押し付けて『不信』に思われてしまう上司とか‥‥‥‥
「用心」している会社にバンバン要求を押し付けて『不信』に思われてしまう社員とか‥‥‥‥
自治会に無理難題を要求して『不信』に思われてしまう住民とか‥‥‥‥
いろんなケースが考えられますね。
『信頼』関係を築き上げるには、まず自立してお互いに認め合い、貢献的に相互支援していく事が大切です。
「自分は依存型かなぁ〜?」っと思われる方は、依存型体質を治さなければ、せっかく築き上げた『信頼』関係が崩れてしまうかも知れませんよ。
【信・三段活用】
『不信』
『信用』
『信頼』
ぜひご活用くださいませ。
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