夏休みスタートスペシャル〜筑波8時間耐久レース2008・其の四〜劇的に成功へのスピードが加速する方法

2008年07月22日

規格サイズとPOSの弊害5

こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。


夏休みと三連休と梅雨明けが同時に来るなんて、子供達には素晴らしいプレゼントでしたね。



さてさて、原油の高騰(NY原油相場はかなり下げましたが…)により出漁を取り止めたり、調整を余儀なくされている漁業ですが、連休中のニュースで原油価格とは別の問題が取り上げられていました。


その問題とは《規格外は売れない》っというものでした。



「規格外の魚ってなんだろう?」っと興味が湧いて来ませんか?



取材されたスーパーでは、POSで集計して「売れ筋」をたくさん仕入れるようにして、「死に筋」は仕入れないようにしていました。

さらに《トレー》の大きさに合わせて魚を捌いていました。


そう、あの《トレー》の大きさが規格となっているので、《トレー》よりも大きすぎる魚は仕入れないというのです。


POSシステムではどうしても認知度の高い魚が上位を占めてきますので、変わった魚は消費者の目に触れなくなってきます。

さらに、皿として使われる《トレー》のサイズに合わない魚は流通量が少なくなってしまうため、養殖魚の餌などに利用される他は破棄されてしまう事も多いそうです。


POSシステムによって、消費者に認知度が高いアジ、サバ、マグロ、カツオ、イワシといった種類に絞り込まれ、売り場を充たすだけの数が揃わなければ仕入れず、《トレー》のサイズに合わない魚も仕入れないとなると、漁師さん達に降りかかっている問題は何も原油高だけではない事がわかります。

「規格外」の魚を調べてみると、大きさが不揃いであったり、一定量の数が揃わない魚はみんな“雑魚”扱いされて、競りでは安値で叩かれてしまうため、燃料費を稼ぐことも出来ないという事から捨てられてしまうのだそうです。

人間が食べるために捕獲しておきながら、お金にならないからといって捨てられてしまう魚の命は人間のエゴの犠牲となっているようです。

とても悲しい現実です。



しかし、消費者から見ればどうでしょう?

港町に行って地元の漁師さんから、地元の美味しい魚と料理方法を教わったり、地元の変わった魚を出してくれる料理屋さんがあったら食べてみたくなりませんか?



「規格品」ばかりを取扱うという事は、すなわち「説明をしなくても売れる商品」を仕入れて売っているという事でしょう。

町の商店街はスーパーや量販店の勢力に圧されて、激減してしまいました。

効率よく儲けたいスーパーや量販店は、顧客への説明を極力無くす努力をしてきました。


POSシステムにより、顧客とのコミュニケーションを直接取らなくても「売れ筋」データを管理する事が可能になり、ある意味では効率よく儲けられるようになりました。

しかし、POSシステムの代表であるコンビニでも潰れてしまうところって、結構ありますよねぇ。



そうです。

消費者から見れば、「わからない魚」を買うよりも、「知っている魚」を選んでいるだけでしょう。

大きさだって、売る側の(《トレー》の)都合で決められているようですが、魚屋さんなら「大きいの持ってきなぁ〜。」とか、「ひとりものだから、小さいのちょうだい。」なんてコミュニケーションがあるでしょう。

「規格サイズ」のものをPOSシステムを使って効率よく売りたいスーパーは、

魚の『存在価値』だけで売っているようなものでしょう。

お客様から見れば、「その魚は知ってる」から買うのであって、あまり感動する事もなく『譲ってくれてありがとう』程度の対価として『お金』を払っているものと言えます。



一方、昔ながらの魚屋さんであれば、珍しい魚の紹介や美味しい料理方法といった『付加価値』がプラスされますよね。

子供達がおつかいに行って魚屋さんとお話しすると、いろんな魚の種類を覚える事が出来るかも知れません。

本当に旬の魚を、旬の時期に食べたいという願望にも魚屋さんなら応えてくれるでしょう。

場合によっては、魚以外のお話しが面白いからといって、ついついその魚屋さんに行ってしまうなんて事もあるかも知れません。

それらはぜ〜んぶ、『付加価値』です。

スーパーでは気づく事が出来ない珍しい魚の『存在価値』に気づかせてくれて、いろんな『付加価値』を提供してくれるのが、対面販売である魚屋さんの良いところでしょう。


自宅で料理をしない人であれば、小料理屋さんでも同じです。

珍しい魚を美味しく料理して提供してもらえれば、「規格品」ばかりを口にしているのとは違った感動があるでしょう。

その感動に対して、『ありがとう』の対価である『お金』を払うからこそ、低価格競争ではなくなるのです。

野菜にしても、肉にしても同じことです。

人間が生きていくためにいただく自然の恵みを、儲からないからといって粗末に扱ったり、儲けるために大量に生産して大量に破棄するようなビジネスモデルは、もう辞めるべきでしょう。

CO2を大量に消費してくれる筈のアマゾンの森林は、食肉用家畜の餌となる大豆畑を増やすために伐採されています。

その大豆は牛(や豚)の餌となり、食肉はファストフードやコンビニ弁当となって売れ残りは捨てられます。

自然の恵みを大量に流通させて儲けるようなビジネスモデルが、今後の地球環境を大きく左右する事は間違いないと思います。



「規格品」が当たり前になってしまうと、感動はなくなります。

どこの店でも「規格品」しか売っていなく、商品説明もなければ、どこで買っても一緒です。

それでは安い店にお客様は流れて行きますし、商品を譲ってもらえる他には何の恩も『ありがたみ』も感じられませんので、何かあればすぐに「クレーム」をつけたくなるのも当然でしょう。



「規格品」が当たり前になってしまうと、消費者としてもいろんな『存在価値』に気がつくことが出来なくなってしまうので、「物知り」ではなく「物知らず」になっていってしまうでしょう。

本物の『本来の価値』がわからなくなったところに、ズル賢い人が儲けるために「偽装品」を持ってきたら引っ掛かってしまうのも無理ないでしょう。

消費者側のリスクマネジメントとしても、本物の『本来の価値』を身につけておく事が大切だといえます。



確かに、より多くの庶民が「規格品」を安心・安全に購入する事が出来るスーパーのビジネスモデルも良いものだと思います。


ですが、それだけではないでしょう。

商品そのものの『存在価値』だけではなく、それに付随したり、『存在価値』自体を高める作用のある『付加価値』は、とっても大切なものです。

『本来の価値観』=『存在価値』+『付加価値』を大切にする事によって、今は衰退してしまったかのように見えるビジネスモデルも、新しく生まれ変わる可能性が十分にあるのです。



例えばこちら。

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もったいない食堂

あらゆる「いのち」を大切にし「食に感謝」する「場」。

【もったいない食堂】は、団塊(だんかい)世代の人たちと、若い人たちが力を合わせて、

明るく、元気に、次世代へつながる『食は命』をめざします

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素晴らしい理念を持ったお店だと思いませんか?


地球環境が危ぶまれている今だからこそ、もう一度『自然の恵み』に心から感謝する事が出来るようなビジネスモデルを考え、実践していきたいですね。



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