見返してやんなさいよ
こんばんは、リスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。今夜は言葉のリスクマネジメントです。
誰かに打ち負かされたり、恋愛が上手くいかなくて悩んでる人に
「見返してやんなさいよ」
っと言った事はありませんか?
例えば、何かの競技で誰かに打ち負かされた人は、その競技で勝つための努力をしなければ、ず〜っと打ち負かされっぱなしになり、やがて気持ちが閉じてしまうかも知れません。
恋愛が上手くいかない人は、自分が本当に魅力的な人間になろうと努力しなければ、ず〜っと上手くいかず、やがて気持ちが閉じてしまうかも知れません。
「見返してやる」という言葉は、
負かされた相手を憎んだり、自分の恋愛感情を受け入れてくれなかった相手を怨んだりしてしまう、
憎悪怨念を生み出してしまう事もある言葉です。
普段何気なく使ってしまう言葉ですが、『心』に棘が刺さって悩んでいる相手に対して安易に、
「見返してやんなさいよ」
っと言ってしまうと、別の方法で「仕返し」をしてしまうかも知れません。
最近の悍ましい(おぞましい)残虐な事件を見ていても、コミュニケーション障害やコミュニケーション不足による逆怨みの感情の暴走がトリガーとなっている事件がほとんどでしょう。
例えば、何かの競技で誰かに打ち負かされた人は、勝った相手を見返す努力ではなく、その競技で勝つための努力をするべきなのです。
恋愛が上手くいかない人は、自分の恋愛感情を受け入れてくれなかった相手を見返す努力ではなく、自分が本当に魅力的な人間になろうと努力をするべきなのです。
たぶん
「見返してやんなさいよ」
っと言っている人は、「勝って見返してやんなさいよ」とか「魅力的な人間になって見返してやんなさいよ」っと言っているものと思いますが、言われた人の感情としては「見返す」=「仕返す」=「敵対心」が生まれてしまう事もあるのです。
仮に打ち負かされた競技が総合格闘技だとしても、「敵対心」をもって感情的で怒り心頭の選手よりも、冷静沈着なヒョードル選手やノゲイラ選手、ヒクソン・グレイシー様の方が結局は強いでしょ。
ですから、『心』が弱っている相手に対して、
「見返してやんなさいよ」
っと安易に言わずに、
「見返してやんなさいよ→みかえしてやんなさいよ→みかえしてやんなさいよみかえしてやんなさいよみかえしてやんなさい→よみかえしてやんなさい……」
「読み返してやんなさい」
「読み返して」、「やりましょう!」
をお勧めします。
『心』が弱っている相手は冷静さを欠いてしまっているでしょうから、
「何故負けたのか?」
「何故上手くいかなかったのか?」
を冷静かつ的確に、相手と一緒になって見つけてあげましょう。
そして、その「何故?」を明確にして書き出して見ましょう。
「何故?」を書き出せば、何度も「読み返す」事が出来るようになります。
何度も「読み返す」事が出来れば忘れないでしょう。
「何故?」は「潜在的な問題点」です。
「潜在的な問題点」に気づけば、それは改善するための「課題」となります。
改善するための「課題」が明確になっていれば、いろんな対策が考えられます。
いろんな対策の中から良さそうなものを、計画を立てて「やりましょう!」という事です。
「何故?」をわからないままにしていると、いつもの『アキバの動物からカリマス理論』にはまってしまいます。
「何故?」か「わからない」状態は「不安」を呼び、その「不安」から「逃避」しようとしたり、その「不安」の対象を「攻撃」する事により、「不安」を解消しようとしてしまいます。
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『心』が弱っている相手には『私はそばにいるよ』ってそばにいてあげる。
でも「潜在的な問題」を解決しなければならないのは、その問題を抱えている本人でしかない。
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問題を解決する事が出来るのは、あくまでも本人でしかありません。
相手の問題と自分の問題の区別がつかなくなってしまうと、『共依存』になってしまいますからねぇ。
そばにいると言っても、ず〜っと横に座っている必要はありません。
「見放さずに支援し続ける」という事が、「そばにいてあげる」という事です。
「見放さず支援し続ける」事により『心』のケアをしながら、「不安」と「改善」の種である「潜在的な問題点」を書き出して、忘れないように「読み返せる」ようにしてあげましょう。
何度も「読み返せる」「潜在的な問題点」をクリアーするために、具体的な対策を計画性をもって「やりましょう!」っと支援してあげましょう。
「潜在的な問題点」をクリアーすれば、「見返す」必要も無いくらい成長している筈ですし、「見返す」事が目的や目標ではない事に気づくでしょう。
「見返してやんなさいよ」っと言いたくなったら、「よ」を前に出しましょう!
「よみかえしてやんなさい」⇒「読み返して」「やりなさい」
「読み返して」、「やりましょう!」です。
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