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こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。


昨日のお昼、粗挽きグリルバーガーを食べに有楽町のガード下にあるBecker'sに行ったのですが、少し離れた席から気になる言葉が耳に入ってきました。


「うんうん、それは難しいよねぇ〜。」

「いや、それは難しいよ。」

「いやぁ〜、難しいと思うよ。」



あなたの周りにも、すぐに『難しい』と言ったり、『難しい』を連発する人がいらっしゃいませんか?



この『難しい』という言葉を間違って使っていると、自己革新や成長の妨げになってしまったり、判断を誤ってしまいますので注意しましょう。



例えば、判断を誤るケースには次のようなものがあります。



あなたが、今週中にやってもらいたい仕事を誰かに依頼する時を想像してみてください。

《あなた》
「これ、今週末までにやっておいてくれる。」

《相手》
「う〜ん。それはちょっと難しいです。」

《あなた》
「それじゃあ、いつまでなら出来るのか考えて、答えをちょうだい。」

《相手》
「わかりました。少し考えてみます。」


こんなやり取りって、よくありますよねぇ。


あなたは「いつまでなら出来るかなぁ‥‥‥」っと、相手からの回答を心待ちにしています。

心待ちにしていた相手からの回答が、


《相手》
「よ〜く考えてみたのですが、やっぱり難しいです。」

《あなた》
「難しいって何が?」

《相手》
「このお仕事をお引き受けする事自体が、難しいんです。」

《あなた》
「えっ、どういう事?」
「だって、いつまでなら出来るのか考えてって言ったら、『はい、わかりました。』って言ってたじゃない。」

《相手》
「えっ?『考えてみます。』とは申し上げましたが、それは出来るか出来ないか考えるという意味ですよ。」
「お引き受け出来るとは申し上げておりません。」


こんな回答だったら、待っていた時間を丸々無駄にしてしまった事になるでしょう。



『難しい』という言葉は、『無理』とか『出来ない』とか『不可能』という意味で使われる事がありますので、「難しいです。」っと言われたら相手の真意をしっかりと確認するようにしましょう。

勿論、ごまかさずにしっかりと伝える必要性がある時には、“可能だけど難しい”のか“不可能”なのかを明確にしましょう。



続いて自己革新や成長の妨げになるケースです。


《相手》
「中小企業診断士の資格を取ろうと思うんだぁ。」

《あなた》
「それって難しいでしょ。」


確かに一般的に『難しい』とされている資格試験や学校の入学試験は、『難しい』という表現でも間違っていないのですが、挑戦する前からモチベーションを下げてしまったり、やる氣を失わせる効果もあるのです。

しかも、『難しい』と言っているのは、言っている自分自身の能力と比較して『難しい』だけで、言われている相手の能力や可能性を十分に分析もしないで『難しい』と一般論で安易に言ってしまう事が多いのです。



さらに、こんなケースもよくあります。

《相手》
「『難しい』って、具体的にどこが難しいのですか?」

《あなた》
「どこがって言われると、具体的にはわからないけど、普通に考えて『難しい』でしょ。」


このようなケースでは、

『難しい』のではなく、

『知らない』とか『わからない』が適正な表現でしょう。


どこが『難しい』のか『わからない』訳ですから、問題を解決する事は出来ませんよね。


それを『不可能』なものを『難しい』と表現してしまうように、『難しい』の一言で安易に片付ける癖がついてしまうと、自分自身の成長はもちろん、周りのたくさんの人の成長や可能性まで阻害してしまう事になります。




本当に『難しい』事とは、やるべき事とやり方はわかっているけれど、なかなか上手くいかない事です。


やるべき事がわからない時や、やり方がわからない時には、格好をつけずに『わからない』と言うべきなのです。


成長や革新は『わからない事』=潜在的問題点に氣づき、解決策=やるべき事とやり方を見出だして、見出だしたやり方でやるべき事を“やる”=“行動する”からこそ、達成されるのです。



『難しい』の渦に巻き込まれそうになったら、とにかく調べる癖をつけましょう。


『難しい』理由を探しだし、『難しい』理由をつきとめるのです。


そうする事によって、安易に使ってしまっていた『難しい』という言葉によるマイナス効果とサヨナラする事が出来ます。




さぁ、あなたも探究心を持って『難しい』事を克服しましょう!



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