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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。



新年度スペシャルプレゼント企画『極意』をあげちゃいますシリーズ第四夜目。


今夜は《怒りを鎮めるための武器》をあげちゃいます。




それでは、早速参りましょう。


皆さんは、自分自身の「怒りの原因」について、改めて考えてみた事はございますか?


実は“怒り”のほとんどの原因は、「わからない」事が変形して出来ています。


例えば

「自分の事を全然わかってくれない」

「言うことを聞いてくれない」
「言った通りにやってくれない」

「自分勝手で相手の気持ちを理解してくれない」

「他人の悪口ばかりを言う」

etc.……


このような他人に対する“怒り”の場合には、突き詰めていくと

〔怒りの対象となる相手が、何を考えているのかわからない〕
という事に辿り着き(たどりつき)ます。


「自分の事を全然わかってくれない」→なんでだろう?→わからない

「言うことを聞いてくれない」→なんでだろう?→わからない

「言った通りにやってくれない」→なんでだろう?→わからない

「自分勝手で相手の気持ちを理解してくれない」→なんでだろう?→わからない

「他人の悪口ばかりを言う」
→なんでだろう?→わからない

自分自身に憤り(いきどおり)を感じて“怒り”が込み上げて来る時も同じように、

「自分がなぜ、その意思決定をしたのか?」→なんでだろう?→わからない

「自分はなぜ、思ったように動けないのか?」→なんでだろう?→わからない



つまり、突き詰めて大きなチャンク(塊・階層)で観てみると、

「相手の考えや思い」

「自分が上手くいかない理由」
が「わからない」ために“怒り”の感情が込み上げてくる事が、非常に多いのです。


勿論、そんな「わからない」事が発生したために、さらに「これじゃあ、この先どうなるかわからない!」っといった二次的、三次的な「わからない」事が重なって降りかかって来ますので、なおさら“怒り”は増幅されてしまいます。




さてさて、「わからない」っと来れば、《アキバの動物からカリマス理論》ですね。


動物は「わからないモノゴト」が自分に迫ってくると「不安」になり、「わからないモノゴト」に対して「脅威」を感じます。

その「脅威」である「わからないモノゴト」が近づいてくると遠ざかろうとしたり(=逃避)、その「脅威」である「わからないモノゴト」がもっと近づいてきて逃げ場がなくなると「攻撃」によって「わからないモノゴト」を遠避けようとします。

人間も同じように、

わからないモノゴト

不安

脅威

逃避

攻撃


の段階を経て《わからないモノゴト=不安要素》を自分から遠避けようとします。



強い“怒り”を感じる時は、例えば、

「なんで出来ないんだよ!」+「この先の売上はどうするんだよ!」+「月末の支払いはどうするんだよ!」=
「やるって言ったじゃないか!」+「ふざけるな!」

っという風に、

「なんで」=「どうして?」=「わからない」

から「不安」になり、「不安」が「脅威」となって、“怒り”=「攻撃」として現れます。


この口調からお分かりのように、“責任がある”ために「逃避」する事が出来ない人の場合には、「逃避」を飛び越えて「攻撃」に移行します。


経営者や上司の他にも“先生”と呼ばれる人々が、このタイプです。

(あっ、一応、クレーマーさんもこのタイプでした…。)



それでは、前述のタイプの人から「攻撃」を受けた他のタイプの人は、どんな反応をするでしょう?


「なんで出来ないんだよ!」+「この先の売上はどうするんだよ!」+「月末の支払いはどうするんだよ!」



「‥‥‥‥‥」

もしくは

「すみません……」

もしくは

「いや、それは……………云々(うんぬん)」

もしくは

「やってますよ!こっちだってちゃんとやってるんですよ!あんたとは違うんだよ!」



そう、責任をすべて自分で負わなくてもよい人は、黙って「逃避」したり、平謝りで「逃避」したり、言い訳で「逃避」したり、逆ギレで「攻撃」したりするのです。


これでは、

「何故、出来ないのか?」

「この先の売上はどうするのか?」

「月末の支払いはどうするのか?」

という問題解決には至らないですよねぇ。

「わからない」→「不安」→「脅威」は増幅されてしまいますので、“怒り”はさらにヒートアップしてしまうのです。



こんな“怒り”による「攻撃」と“言い訳”による「逃避」、逆ギレによる「攻撃」を繰り返していても、根本的な問題解決には至りませんよねぇ。


“怒り”と「攻撃」によって解決するためには、“怒り”の対象となっている相手を消え失せるまでぶっ潰すしかありません。

“怒り”は相手の“怒り”を誘発するか、面倒臭いから「逃避」するかの選択肢しか生みません。




根本的に問題を解決するためには、

「脅威」→「不安」→「わからないモノゴト」をなくせばいいのです。


そもそも、何かが出来ない人に「なんで出来ないんだよ!」っと言ったところで、素晴らしい回答が返ってくるとは思っていない筈ですよねぇ。

「なんで出来ないのか?」わかってたら、出来る筈ですから。



よく上司向けの本や雑誌の記事には、“怒り”に対して


感じたら

3秒待って

深呼吸


なぁ〜んて川柳みたいな対策が書かれています。


その3秒の間に

「わからないモノゴト」は何か?

を探してみてください。



“怒り”の原因となっている「わからないモノゴト」こそが、潜在的な問題点です。

潜在的な問題点を常に意識して見つけるようにして、問題解決を優先しましょう。



《怒りを鎮めるための武器》

それは、常に「わからないモノゴト」を調べ、理解しようとする探究心。




新年度スペシャルプレゼント企画『極意』をあげちゃいますシリーズ第四夜目。


《怒りを鎮めるための武器》をあげちゃいますの巻き。



今晩は、ここまで。




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