こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


いよいよ2010年も本格始動いたしました。


世の中のスピードは、高度情報化によりどんどん早くなってきてますね。


ところで、あなたの会社では部下を育てるために、どのような教育を実践していらっしゃいますか?


恐らく小さな会社のほとんどは、「教える」というより「覚えろ」っという職人気質なものになっていらっしゃるのではないでしょうか。


確かに「覚えが良い」=「筋が良い」とも言えますから、実力を診ながら部下を成長させるのに、持って来いかも知れません。


ですが私は、2010年以降、そのスピードでは間に合わなくなると考えております。


職人気質な体質の組織やチームには、マニュアルも無ければコーチも存在しません。


しかし、成功している組織やチームには、マニュアルがあり、コーチも存在しています。



実は今までも、この差は大きなものだったのですが、2010年以降、マニュアルを上手く活用出来るか?否か?で、もっと大きな差が開いてしまうと考えております。


始めから教える必要があるモノゴトを、予めマニュアル化しておく事によって、

1.人がいなくても教えられる

2.教える内容が標準化される

というメリットがあります。



マニュアルが無い事によって、
1.上司が教えたい時にしか、部下は教えてもらえない

2.部下が教えて欲しい時に、上司がいなければ教えてもらえない

3.部下が一人で再確認出来ない

4.人によって教え方がまちまちになる

5.簡単な事は改めて聞きづらい
6.簡単な事は何度も教えたくない

などのデメリットがあります。


実は、こんな小さな事なのですが、仕事のスピードにとても大きな影響があるのです。



あなたは、

《部下がわからないで悩んでいる時間》

って、どのくらいあると思いますか?



「悩んでないで聞けばいい」

それもごもっともです。



しかし、

“わからないモノゴト”っとくれば、《動物からカリマス(借ります)理論》です。


わからないモノゴト

不安

脅威

逃避

攻撃


わからないモノゴトは、無意識レベルで不安となり、業務や作業の手を止めてしまいます。



なぜ手が止まるのか?



それは、“わからない”という事実を埋めようとして考えたり、調べたりするからです。


悪い場合には、“わからない”という事実を“思い込み”や“思いつき”で埋めてしまいます。


確かに「悩んでないで聞けばいい」のですが、デメリットに挙げました通り、タイミングが合わなかったり、聞きづらかったり、何度も教えるのが面倒だったり、教え方が間違っているのに覚えが悪いと決めつけたりする事もあります。

それに、わからないモノゴトは

自分で調べる(=自発的、積極的、能動的)

時の方が、身につきやすいのです。



さらに、やるべきモノゴトを羅列しただけでポイントが掴めないような指示書を“マニュアル”と呼んでいる場合には、もっとタイムロスが発生します。



ポイントがわからない指示書は、改めて誰かが教えなければ伝わりません。

さらに、そんな指示書でも、作成時間を大量に掛けている場合もあります。

せっかく時間を掛けて作成した指示書でも、ポイントがわからなければ、何度も教えたり、逆に何度も聞いたりする必要性があるのです。




常に考えておくべき事は、

『その作業や業務が“目的”に対してどのような効果があるのか?』

っという事。



「あの部下は本当にわかってるのかなぁ?」

とか、

「あの上司には聞きづらいなぁ〜」

といった悩みは、無駄な時間を過ごしているだけではなく、

・わからない部下

・わからない上司

に対する不安となり、無意識な逃避や攻撃によって組織力を失うきっかけにもなってしまいます。




『その作業や業務が“目的”に対してどのような効果があるのか?』

っという事は、マニュアルでは教えられません。


効率的かつ効果的にマニュアルを使いこなせる組織やチームには、それを語り合い、教え合う時間が生まれます。




さぁ、確実にやらなければならない事は、総てマニュアルにまとめて標準化しましょう。


そして、無駄な“悩める時間”を排除し、自己革新と組織力アップのための時間を生み出し、2010年からのスピード感を身につけましょう。





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