ターゲットから決めてモチベーションを高めよう!緊急企画〜改めて【 共依存 】について考えてみましょう〜

2010年09月19日

“損益分岐日数”って・・・・2nd〜あるカツ丼屋さんの物語〜

こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。


秋の三連休、楽しんでいらっしゃいますか?

まだ夏の余韻が残る気候ですが、ようやく秋らしさもちらほらと見受けられるようになって参りました。


そんな今夜は、先日お送りいたしました「800円のカツ丼」屋さんのお話の続きを、みなさんで考えてみましょう。




まずは、ダイジェストでおさらいをどうぞ。

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【 “損益分岐日数”って、ご存知? 】


「800円のカツ丼」屋さん

経営者(供給する人)は、毎月50万円の報酬を得ていると仮定。

カツ丼の原価は300円で、売れた数量に比例するご飯や肉、卵、玉ねぎ等のみで、水道光熱費はとりあえず含めない。

1杯あたり原価=300円

1杯あたり売上=800円

1杯あたり粗利=500円


固定費=人件費=50万円

500円×1000杯=50万円=粗利

ですから、1000杯売れれば、ちょうど損益分岐点。


カツ丼屋さんは1日で損益分岐点を超えて粗利を稼ぎ出すのは難しいですよね。


そもそも、カツ丼屋さんのビジネスモデルでは、

50杯×20日

とか、

100杯×10日

という時間が必要なんですねぇ。

(まぁ、実際にカツ丼だけしか扱っていないお店はないでしょうけど‥‥‥)


これを

《 損益分岐日数 》

と言います。
(勝手に言ってるだけですが‥‥‥)

お客様数としてカウントすれば、

50杯=50人(延べ人数)

となりますので、《 損益分岐お客様数 》

とも言えます。
(こちらは、飲食店コンサルタントの方々がよく使っていらっしゃる表現です)


それでは、一般的な制度会計のように、カツ丼屋さんの店主の人件費を加えてみましょう。


あっ、損益分岐日数は20日間と仮定します。


20日間の原価と売価を見て、今後の経営戦略を考えてみてくださいね。


損益分岐日数が20日ですから、20日で1000杯売れる計算です。

計算をしやすくするために、1ヶ月の営業日数も20日間としましょう。


原価=人件費+材料費

50万円×1ヶ月+300円×1000杯

50万円+30万円

原価=80万円


売上=800円×1000杯

売上=80万円


人件費を原価に加えたら、粗利も無くなっちゃいました。

1ヶ月間、一生懸命働いて儲け無しです。

儲かってないお店になってしまいました。

月の売上が80万円ですから、年間960万円、消費税は免税です。

さぁ、あなたならどうしますか?

店主のお給料を下げますか?

それとも、初めから儲からないビジネスモデルだから、止めさせますか?

材料費を削減しますか?

それとも・・・・

******************************************************************************


っと、ここまでが前回のおさらいです。




どうでしょう?



あまり考えずにありきたりなアドヴァイスをするならば・・・・・・・・

・店主のお給料を下げたいところだけど、言い出せない

・コストダウンのために材料費を下げるように努力をしてもらう

・もっと儲かるメニューを考えてもらう

っと、こんな感じでしょうか?



少し違う視点で、

・twitterやブログを使って、来店客数を増やす努力をしてもらう

といったアドヴァイスもありそうですねぇ。



実際に飲食店のコンサルティングを行なっていらっしゃる方々は、おそらくもっと違う視点でアドヴァイスをされると思います。

ポイントは『 800円でも売れる 』というところです。


800円で売れるカツ丼でしたら、ちょっと努力すれば1,000円で売れる可能性がありますよね。

価格帯から考えると、リーズナブルな500円〜600円台の価格帯ではありません。

800円でお客様がいらっしゃるのでしたら、競合する価格帯としては780円から1,200円くらいまでが考えられるでしょう。

値下げをするためには「材料費を落す」、つまり商品のクォリティを下げなければなりません。


しかし、値上げをするためには・・・・・・

・器を変えてみたり
・店舗内装を変えてみたり
・箸を変えてみたり
・BGMを変えてみたり
・店主の方の服装を変えてみたり
・接客・接遇を変えてみたり
・少しコストは上がりますが、サイドメニューを添えてみたり
etc………………………………….



おそらく、お客様に“五感の総てで感動していただく”事を追求すれば、1,000円で売れる可能性は、まだまだあるでしょう。

これなら、間違いなく1,200円以上の味、見た目、香り、お店の雰囲気、接客・接遇、粋なBGM、安らぎの空間・・・etc…..といった条件が揃ったところで、売価を980円にしてみたらどうでしょうか?

おそらく、売価800円の時と同じくらいのお客様数、話題になればそれ以上のお客様数が期待できるでしょう。



経営努力というのは、そういうものですよね。




この値上げによって3人/1日のお客様がお店に来ていただけなくなったとしても、

47人×20日×980円=921,200円・・・・・売上高

47人×20日×300円=282,000円・・・・・直接原価

47人×20日×(980円−300円)=639,200円・・・・・粗利

639,200円−500,000円=139,200円・・・・・・・・・利益


いかがですか?

利益の上がるお店になりましたでしょう?



外部のアドバイザーの方に相談される際には、このような部分も含めてアドヴァイスしていただける方か否かを、しっかりと見極めた上でご相談なさってくださいね。



まぁ、もっと税務上のメリットを考えれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


仮に法人であれば、役員報酬(店主の給与)を可能な部分引き下げて、ガン終身保険等で退職金の積立をしたり・・・・・(現行税制では退職所得に所得税軽減効果がある)

「何もせずにいた方が、消費税は免税だし、収入もお望み通り50万円取れますから、お得でしょう。」っとアドヴァイスしたり・・・・・・・・・・・・・・・
(あっ、簡単に計算していただくために、水道光熱費他の経費は考慮しておりませんが・・・・・・・)


店主の方の夢や希望、3年後、5年後のヴィジョンによって、実際のアドヴァイスは様々変化するでしょう。


もう長い間続けようと考えていらっしゃらない方に、チャレンジを強制するのもおかしな話しですし、将来を夢見ている若者に納税が少なくて済むからといって現状維持を勧めるのも、これまたおかしな話です。


アドヴァイザーとしてお仕事をしていらっしゃる方は、たとえ税務やその他の片手間にアドヴァイスをしていらっしゃるとしても、どうか本氣でお客様の事を考えてアドヴァイスしてくださいませ。



諸先生方にこのようなお願いをするのは失礼な事かも知れませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。




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ryozy_akkiy at 21:40│Comments(0)TrackBack(0)

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