モンスター

2010年04月01日

交流分析と動物からカリマス理論〜気づき〜焦点〜

こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


季節の変わり目とはいえ、変わりやすい天候に翻弄(ほんろう)されてしまいますねぇ。



あっ、一昨日のおさらいから入っておりますので、前半は再放送です。



翻弄されるといえば、心理学の交流分析における4つのタイプをご存知でしょうか?


1.I'm Not OK. You're Not OK.
自己否定+他者否定


2.I'm OK. You're Not OK.

自己肯定+他者否定


3.I'm Not OK. You're OK.

自己否定+他者肯定


4.I'm OK. You're OK.

自己肯定+他者肯定



I'm OK. You're Not OK.とI'm Not OK. You're OK.は、知らず知らずのうちに固定観念や既成概念を膨らませ、自らの可能性を狭めてしまいます。


自分を卑下するI'm Not OK.=自分の序列が下の状態は、主に自分の成長阻害要因となります。

他人を卑下するYou're Not OK.=自分の序列が上の状態は、主に他人の成長阻害要因となります。

さらに、他人を卑下するYou're Not OK.=自分の序列が上の状態は、同じ組織のメンバーの能力を認めないため、組織力を引き出す事に対しても阻害要因となってしまいます。



これらの《否定》=ネガティブな感情は無意識のうちに自らの意思決定や行動に作用して、結果を変えてしまいます。

心理学の交流分析でいうところの“ゲーム”や“脚本”に陥ってしまうのも、このネガティブな力が作用しているようです。



ところが、この《無意識のうちに作用するネガティブな力》

私、アキバの動物からカリマス(借ります)理論に当てはめてみると、その発生原因を探り当てる大きなヒントを得る事が出来ました。


“気づき”の素となったのは‥‥‥

“否定”です。



“肯定”をするためには、まず受け入れて、理解する必要がありますよね。


“否定”には2つの種類があって、1つは“肯定”をした上で対案として他の意見や考えを立案するもの。

もう1つは、全く受け入れずに、ただ“否定”をするものがあります。


明確な理由を持った対案を出すためには、必ず一度は「受け入れて、理解する」必要がありますよね。

より良い意見や考えを導き出すためには、どの部分が問題点で、どのように改善すれば良いか、検討するでしょう。

・受け入れる→現状を把握する
・理解する→現状を分析する

・改善案を立案する→計画を立てる

・改善案を実行する→計画を実行する

・予実を検証する→予実を検証する

・改めて改善する→改めて改善する


見事にRPDCIサイクルを形成しています。


以上の事から、「明確な理由のある対案を伴った“否定”」は、広義の“肯定”に含まれる事になります。



そうなると、もう1つの、「全く受け入れずに、ただ“否定”をする“否定”」は、相手の意見や考えから逃げている事にもなりますし、攻撃している事にもなります。



自分が理解する事が出来ない意見や考え

わからないモノゴト

不安

脅威

逃避

攻撃



赤ちゃんから幼児期の意思決定の判断基準は、親(もしくは最も身近な大人)です。

そこから、自我が目覚めるまでに自分自身の中にどのような意思決定の基軸が形成されるかによって、交流分析における4つのタイプに分かれ始めます。




明確な意思決定の基軸が形成されなかった場合には、

1.I'm Not OK. You're Not OK.

自己否定+他者否定

のタイプになります。




過保護に育て上げられ、他人を思いやる心が育たなければ、

2.I'm OK. You're Not OK.

自己肯定+他者否定

のタイプになります。




常に他人と比較され、自分を否定され続けて育て上げられると、

3.I'm Not OK. You're OK.

自己否定+他者肯定

のタイプになります。




素晴らしいものは素晴らしい、醜いものは醜い、自分であろうと他人であろうと、本来の価値観をしっかりと身につけた場合には、

4.I'm OK. You're OK.

自己肯定+他者肯定

のタイプになります。





もっとわかりやすく言うと、





自分自身を認める基準も、他人を認める基準も無い状態が

1.I'm Not OK. You're Not OK.
自己否定+他者否定





自分自身を認める基準だけが育ち、自分自身の基準だけで他人も判断する状態が

2.I'm OK. You're Not OK.

自己肯定+他者否定





自分自身の判断基準に間違いを見つけたり、自分自身の想定する範囲よりも世間は広く、高く、大きな事に気が付き、自信を喪失した状態が、

3.I'm Not OK. You're OK.

自己否定+他者肯定





広く、高く、大きな世間全体の判断基準の中に、自分らしさを見出だし、自分も他人も含めた大いなる判断基準を得た状態が

4.I'm OK. You're OK.

自己肯定+他者肯定



です。





よって、「受け入れて、理解する」ための基軸・基準が育っていなかったり、持ち合わせていない人は、その部分が

“わからないモノゴト”

となってしまうのです。



“わからないモノゴト”ですから、“不安”になり、“脅威”を感じ、そこから“逃避”したり、“攻撃”したりするのです。



1.I'm Not OK. You're Not OK.

自己否定+他者否定

の方々は社会から“逃避”する自閉症状が出たり、少し行き過ぎると“攻撃”として無差別傷害行為や、自殺行為に至る事も考えられます。






2.I'm OK. You're Not OK.

自己肯定+他者否定

の方々は“逃避”として他者を受け入れなかったり、“攻撃”としてパワーハラスメントや、理不尽なクレーマー、モンスターペアレント、常に他人を睨むような目つき、喧嘩腰な態度等に繋がります。





3.I'm Not OK. You're OK.

自己否定+他者肯定

の方々は“逃避”として抑鬱症状が出てしまったり、“攻撃”として自虐行為に至ってしまう事も考えられます。





どれも極端な例として“逃避”“攻撃”のケースを挙げてみましたが、細かい反応としては、もっと多くの反応を挙げる事が出来ます。





今宵は長くなりましたので、続きはまた後日。


今夜も、お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。



〜 つづく 〜

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ryozy_akkiy at 23:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年06月23日

モンスターペアレント〜第三章・改善するための気づき機1

こんばんは、アキバです。


今夜は《モンスターペアレント〜第三章・改善するための気づき機繊佞鬚送りいたします。

経営とは直接関係なさそうですが、社会という会社よりも大きな単位の組織において、今まさに起こっている問題ですので、お見逃しなく。



「モンスター〇〇」という症状の人々が嫌われる一番の原因は、理不尽かつ暴力的だという事でしょう。

その理不尽さを引き起こす原因として「自分の問題なのか、相手の問題なのか、別の何かの問題なのか」の区別がつかなくなってしまい、かつ他人をコントロールしようとする『共依存』、他人を敵と味方に分け、敵には攻撃性を見せる『境界性パーソナリティ障害』の傾向が考えられるという事を《モンスターペアレント〜第二章・原因の究明〜》でご説明いたしました。


たぶん、心理学や心理カウンセリング専門の先生方から見れば、ご批判もあるかも知れません。

以前、心理カウンセリング専門の先生に『境界性パーソナリティ障害』について聞いた時には、「そんなに簡単なものではなくて、もっと酷い症状なの。例えば‥‥‥」っと、ボーダー(境界性パーソナリティ障害)の自虐行為による血の惨劇や巻き込まれた人達のお話しを生々しく教えてくれました。

確かに現場の最前線でお仕事をされているカウンセラーの先生方からみれば、とっても重い症状なのでしょう。症状の軽い人はたぶん相談には来ませんからねぇ。


しかし、以前《新種降臨の巻き
》で『業務上境界性パーソナリティ障害』として紹介させていただいた次の文章をご覧ください。


*********************************************************

境界性パーソナリティ障害とは、強い不安感や寄る辺なさを感じ、様々な問題行動を引き起こすパーソナリティ障害です。

境界性パーソナリティ障害において問題行動を引き起こす原因として「見捨てられ不安」があります。

【出典:パーソナリティ障害(人格障害)のことがよくわかる本・市橋秀夫先生[監修]・講談社】
パーソナリティ障害(人格障害)のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)



「見捨てられ不安」から生まれる絶望感、抑うつ感、孤独感といった強い感情の渦に襲われる事により、周囲を巻き込む問題行動を起こすのです。

この問題行動は、リストカットや大量服薬といった衝動的な自殺企図や、深夜にもかかわらず電話を掛けるなどの周囲の人に助けを求める行動として現れます。

周囲の人は振り回されるだけ振り回されますが、本人にとっては一時しのぎに過ぎず、「見捨てられ不安」からは解放されません。


もうひとつ、境界性パーソナリティ障害には分裂(スプリット)という特徴があります。

自分の中に両極端な自分が同居していて、コロコロと入れ替わるのです。

自分に対して友好的な相手には「よい子の自分」が登場し、自分に対して悲しみや苦しみを感じさせる相手にはスターウォーズでいうところのダークサイドのような「悪い子の自分」が登場してきます。

「よい子の自分」は自分に対して良い人を信頼し依存しますが、「悪い子の自分」は自分に対して悪い人を憎しみ、罵り、攻撃します。


*********************************************************


どうです?

何かお気づきになりませんか?


そう、『境界性パーソナリティ障害』の原因も、『不安』なのです。


他人と競争して勝ち上がっていくための教育を受け、時に友達とも『勝ち負け』や『上下』のモノサシで見られながら、受験戦争を勝ち抜き、一流・有名な大学に進学し、一流・有名な企業に就職する事があたかも人生の『目的』であるかのように育てられれば、当然『不安』になると思いませんか?


たとえ『勝ち組』にランクされているとしても、「ランキングから落ちたらどうしょう‥‥」という『不安』は常につきまとうでしょう。


『お金』や『社会的地位』『学歴』といったモノサシで計られて『勝ち負け』『上下』に振り分けられ、その画一化されたモノサシの上で平均よりも下であれば『負け組』とレッテルを貼られてしまうような社会において、どこに《心の寄りどころ》があるでしょうか?

一番近く、一番小さい組織の単位である《家族》においても、同様の『お金基準の価値観』や『序列の価値観』で「がんばれ!がんばれ!」って言われて育てば、『不安』なときの《心の寄りどころ》は家庭にすら無い事になってしまいます。


生きる『目的』《=何のために自分は生きるのか?》という事を教えられる事も、考える余裕もなく『お金基準の価値観』と『序列の価値観』の中で《勝ち上がれば幸せ》であるかのように育てられれば、当然《心》は育ちませんよねぇ。

そんな社会で育った大人が親になり、先生になり子供達を教育し、その子供達もまた親になり、先生になって子供達を教育していけば、食物連鎖で毒が濃縮されていくかのごとく、世の中の『不安』も濃縮されていくでしょう。




『アキバの動物からカリマス理論』は、

*********************************************************


動物は知らないモノが近づいてくると『不安』になる。

『不安』な状態が続くと、『不安』が『脅威』に変わる。

『脅威』を感じていると、『脅威』から『逃避』しようとする。

『脅威』から『逃避』しても逃げ切れず、追い込まれると、『脅威』の対象を『攻撃』する事により、『脅威』を自分から遠避けようとする。


人間も同様に、

『わからないモノ』

『不安』

『脅威』

『逃避』

『攻撃』

という流れで『不安』を解消しようとする。

*********************************************************


というものです。



「モンスター〇〇」という症状を起こしてしまう方々も、最近急増している残虐な事件を起こしてしまった人々も、同様に『不安』がトリガーになっていると言えるでしょ?



《モンスターペアレント〜第三章・改善するための気づき機繊奸続きは《モンスターペアレント〜第三章・改善するための気づき供繊佞任伝えいたします。



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2008年06月18日

モンスターペアレント〜序章〜1

こんばんは、アキバです。


ここ1ヶ月程で「モンスターペアレント」とか「モンスター〇〇」という言葉を、とても頻繁に耳にするようになりました。


そこで今夜から「モンスター〇〇」について考えてみたいと思います。

経営とは直接関係なさそうですが、社会という会社よりも大きな単位の組織において、今まさに起こっている問題ですので、お見逃しなく。



「モンスターペアレント」とは、過保護で理不尽で暴力的な親の総称として付けられた名前のようです。

(この場合の「暴力的」とは多くの場合、言葉の暴力のようです)


他にも「モンスター〇〇」という言葉を、理不尽で暴力的な人に対して世間やマスコミが面白がって使い始めています。


この「モンスター〇〇」な人は、KYでもありますが、「空気を読めない」のではなく「空気を読まない」傾向があります。


要するに、一般的に言われる「自己中」が酷くなった上に、理不尽で暴力的なのですから、嫌われてしまうのも当然かも知れません。



しかし、「モンスター〇〇」という例え、ネーミングは如何なものでしょうか?


「モンスター〇〇」と呼ばれる人々は、『交流分析』における「OK牧場」の《 I'm OK‐You're not OK 》の位置にいると言えるでしょう。

また『序列の価値観』も強く、学歴や権力、『お金』といったわかりやすい判断基準で人と人とを比較します。

さらに『共依存』の傾向が強いですから、自分の問題と他人の問題の線引きがうまく出来ない上に、他人をコントロールしようともします。

さらに『共依存』が進行して『境界性パーソナリティー障害(ボーダー)』の傾向が現れてくるため、他人を敵と味方に分け、敵には攻撃しながら味方を巻き込んでしまいます。

『境界性パーソナリティー障害(ボーダー)』の場合には、もうひとつ、分裂(スプリット)という特徴があります。

自分の中に両極端な自分が同居していて、コロコロと入れ替わりますから、相手が自分に対して友好的な時には味方として巻き込みますが、自分に脅威や害を与えると思えば、突如として攻撃を加えてきます。


総合すると、

『序列の価値観』

『共依存』

『境界性パーソナリティ障害』

の傾向が強く、

『交流分析』的には、

自分は認められるけれども、他人は認められないので、他人には暴力的・攻撃的

であると言えるでしょう。



っという事は「モンスター〇〇」と呼ばれる人々は、心理学的にも精神科学的にも悪い症状が出てしまっている人々だと言う事が出来ないでしょうか。


そんな人々を「モンスター〇〇」と敵視する事で社会は良くなるのでしょうか?


怒りを怒りをもって鎮める事は出来ません。

争いを争いをもって鎮める事は出来ません。


ましてや心理学的・精神科学的に病的な症状と思われる人々を怪物呼ばわりする事は、さらに社会構造上の歪みを大きくする原因となってしまわないでしょうか?


「モンスター〇〇」は、敵対して解決するものでもなければ、そうなってしまった人々だけの問題でもないのです。



次回は「モンスター〇〇」の発生の原因について考えてみたいと思います。





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