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こんにちは、経営理念コンサルタント、認定支援機関、リスクマネジメント協会 Certified Risk Manager、企業健康アドバイザー のアキバです。

今日は「ボリュームゾーン不況」について考えてみたいと思います。



商品やサービスが最も売れる価格帯や普及価格帯をボリュームゾーンと言います。

ボリュームゾーンにある商品をボリュームゾーン商品と呼びます。

要するに、ターゲットとなるお客様層が分厚いゾーンをボリュームゾーンと呼ぶんですね。

近頃はボリュームゾーン不況だなんて言われています。

特にそのボリュームゾーン不況に陥っている大手2社として、マクドナルドとイオンが挙げられています。

ボリュームゾーン不況に関する記事を読みますと、ほとんどが「お客様のせいで売り上げ不振に陥った」と言わんばかりの書き方です。

例えば、マクドナルドではボリュームゾーンの客にチーズバーガー等の主力商品が飽きられているからと仰っているようです。

パナソニックでは電化製品で高機能商品にニーズがあるという事で開発を進めれば、今度は機能は少なくてもいいからコンパクトなものが欲しいと言われ、機能の少ないコンパクトな商品を開発すれば、今度は機能や大きさよりデザイン性が求められるようになるといったように、消費者の求めるものが次々に変わっていくため、アレもコレもやらなければいけないし、消費者の目は以前よりずっと肥えているからまったく手も抜けないし、開発コストはかさむ一方、ヒット商品の寿命は短いから、利幅は小さくなるし、採算が合わないものも出てくるから、巨大工場を作って大量生産して大儲けできるような時代はもうありえないと仰っているようです。

イオンは、コンビニ業界の細かい商品戦略とは対照的に、低価格を売りに勝負を仕掛けるデフレ型モデルから脱しきれなかったことに原因があると仰っているようです。



そうですかね。

私の考えですが、原因や責任をお客様に求めている時点で、成長は止まっていると思います。

マクドナルドの不況は、飽きられているのではなく、危ながられているだけでしょう。
多少の落ち込みはあるにせよ、安全で安心して食べられるファストフード店であれば、お客様は減らない筈です。
それだけの地位を築いた事に胡坐をかき、お客様に飽きられたから飽きの来ない新しいメニュー作りが必要だとか、新しいキャンペーンで客を呼び戻そうとか、そういった理由・原因を外に求める企業体質こそ、治すべき部分だと思います。
まずは誠心誠意、これまでの危険な部分を解消し、お客様に謝罪し、本氣で心を入れ替え、真正面から主力商品で巻き返しを図って頂ければと思います。


パナソニックの不況は、そのまま答えが書いてありますが、大量生産で大儲けをしようとばかりしていた部分が仇となっているのでしょう。
デザインで韓国製品に追い抜かれ、機能を追求すれば専門的になり過ぎて、コンパクトなものは他メーカーが強い。
お客様を見て開発をしているのではなく、お金を見て開発を進めた結果、後手後手に回ってしまったように思います。
もともと日本製品はデザインも素敵でした。機能をしっかり保ちながらもコンパクトな家に合わせたコンパクトな設計でした。それでいて機能性も十分にありました。
ところが、グローバル戦略を推し進める中で、一時期の日本車と同じように効率化や低コスト化を優先し、面白みのある商品が姿を消していきました。
消費者としての私の目からは、そのように見えております。
それを、「客の考えや嗜好、ニードなんてコロコロ変わるからやってらんねぇよっ!」っとお客様のせいにした時点で終了です。
そこから成長はあり得ません。
ぜひ、今一度お客様としっかりと向き合い、素晴らしい商品を開発して頂きたいと思います。


イオンの不況は、PB不況の一言でしょう。
何でもかんでもプライベートブランドで真似をして、ナショナルブランド(NB)のフェイス(棚割)が減らされて来ました。
ボリュームゾーンの所得が低く、家計が緊縮財政となっている時期には少しでも安いPB商品を求めるご家庭も多いでしょうけど、これだけいろんなメーカーさんが鎬を削って商品を発売してくれているにも関わらず、同じパッケージのPBばかりが並んでいれば、変化もないし魅力もない、結果、「安かろう、悪くはないが、良くもない」といった商品ばかりが並んだお店となってしまいます。
そこへきてローソンが買収した成城石井のようなお店が出店数を増やしていけば、お客様が流れてしまうのも当然でしょう。
世の中に多少お金が回り始めたここ数年、PBを中心としたこのままの戦略では所得層としてボリュームゾーンを下に外したゾーンだけがターゲットとして残っていくでしょう。
他にも、良い商品を激安で売っている地元スーパー等もございますので、利益重視と価格競争に持ち込んだ戦略は、より厳しい選択となるでしょう。
ぜひ、今一度世間を見渡して頂き、購買者層、ターゲットを見直してみて頂ければと思います。



ボリュームゾーン不況、例に出されている三社に共通している事は、マーケティング戦略のエラーです。
ターゲットをしっかりと見つめ、対話し、コミュニケーションを図り、戦略に活かす。


ぜひ、本来持っていらっしゃるポテンシャルを、今一度発揮し、日本の景気を再び先導するような復活を成し遂げて頂きたいと願っております。

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遠い遠い昔、『 お金 』は石や貝でした。

漫画「はじめ人間ギャートルズ」(園山俊二様原作)に出てくるような、真ん中に穴の開いた大きな石が昔の『 お金 』です。


今でもグァム島の南に位置するミクロネシア連邦のヤップ島では、今でも石のお金が使われているそうです。



紀元前16世紀頃、殷(いん)の時代の中国では、子安貝(こやすがい)などの宝貝(たからがい)の“貝殻”が『 お金 』として使われていたそうです。


一方、西洋では古代ローマ時代、兵士に支給された給料は“塩”だったそうです。

ラテン語で“塩”を意味する「Salarium(サラリウム)」が訛って(なまって)、「salary(サラリー)」、「サラリーマン」の「サラリー」は、生きるために必要な“塩”だったんですねぇ。


ちなみに、貝が化けると書いて、貨幣の「貨」。

漢字発祥の地・中国で“貝”が『 お金 』として使われていた事は、しっかりと漢字に残されているんですねぇ。



貝や塩、鏃(矢じり)、家畜、布、農具、穀物などは、誰にとっても“そのモノ自体に価値があり”、持ち運べて、モノによっては保存が可能である事から、「物々交換」から発展して『 価値を交換する道具 』として利用されるようになりました。


貝や塩といった『 価値を交換する道具 』の事を、「物品貨幣(ぶっぴんかへい)」と言います。




『 お金 』が石や貝だった時代から、さらに遡る(さかのぼる)と「物々交換」となります。




海に近いところに暮らしている人々は「海の幸」を、山に近いところに暮らしている人々は「山の幸」を、それぞれ交換する事によって、人々は豊かな暮らしを手に入れる事が出来ました。


山間部では「海の幸」は『 有り難い 』モノですし、沿岸部では「山の幸」は『 有り難い 』モノです。


《 簡単には手に入らないモノ=有り難いモノ 》を交換し合う事が「物々交換」であり、その「物々交換」をする場所が、後(のち)に「市(いち)」「市場」と呼ばれるようになりました。



その『 ありがたい 』モノを広い世界中で交換するための便利な道具が、「金属貨幣や紙幣」という『 お金 』です。

現在では、《 道具としての『 お金 』 》から《 尺度としての『 お金 』 》に変化して、「金属貨幣や紙幣」を持たなくても「電子マネー」で価値を交換する事が出来るようになりました。



『 金儲け 』は本来、汚いものではありません。

『 お金 』はとっても便利な『 ありがとう 』を伝える道具なのです。

為替相場があれば、世界共通の『 ありがとうの対価 』となります。

人からたくさん『 ありがたい 』と思われていれば、自ずと『 ありがとうの対価 』である『 お金 』は増える事でしょう。

(あっ、金融派生商品等は別ですが・・・・・・・)


なぜなら、あなた自身が喜んで『 お金 』を払ってもよいと思う商品やサービルを思い浮かべて頂ければ、ご納得頂けるものと思います。



『 ありがたいモノ 』だからこそ、喜んで『 お金 』を払います。


『 お金 』は『 ありがとうの対価 』です。


『 お金 』はありがたい『 価値を交換する道具 』です。


ガッポガッポ儲けるという事は、より多くの『 ありがとう 』を頂いているという事です。


しっかりとお客様に感動を提供して、ガッポガッポ儲けましょう。





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遠い遠い昔、『お金』は石や貝でした。

漫画「はじめ人間ギャートルズ」(園山俊二様原作)に出てくるような、真ん中に穴の開いた大きな石が昔の『お金』です。


今でもグァム島の南に位置するミクロネシア連邦のヤップ島では、今でも石のお金が使われているそうです。



紀元前16世紀頃、殷(いん)の時代の中国では、子安貝(こやすがい)などの宝貝(たからがい)の“貝殻”が『お金』として使われていたそうです。


一方、西洋では古代ローマ時代、兵士に支給された給料は“塩”だったそうです。
ラテン語で“塩”を意味する「Salarium(サラリウム)」が訛って(なまって)、「salary(サラリー)」、「サラリーマン」の「サラリー」は、生きるために必要な“塩”だったんですねぇ。


ちなみに、貝が化けると書いて、貨幣の「貨」。

漢字発祥の地・中国で“貝”が『お金』として使われていた事は、しっかりと漢字に残されているんですねぇ。



貝や塩、鏃(矢じり)、家畜、布、農具、穀物などは、誰にとっても“そのモノ自体に価値があり”、持ち運べて、モノによっては保存が可能である事から、「物々交換」から発展して『価値を交換する道具』として利用されるようになりました。


貝や塩といった『価値を交換する道具』の事を、「物品貨幣(ぶっぴんかへい)」と言います。




『お金』が石や貝だった時代から、さらに遡る(さかのぼる)と「物々交換」となります。

(近頃はネット上でも物々交換が復活しております。ご参考:モノチェン URL : http://webr.jp/



海に近いところに暮らしている人々は「海の幸」を、山に近いところに暮らしている人々は「山の幸」を、それぞれ交換する事によって、人々は豊かな暮らしを手に入れる事が出来ました。


山間部では「海の幸」は『有り難い』モノですし、沿岸部では「山の幸」は『有り難い』モノです。


《 簡単には手に入らないモノ=有り難いモノ 》を交換し合う事が「物々交換」であり、その「物々交換」をする場所が、後(のち)に「市(いち)」「市場」と呼ばれるようになりました。



その『ありがたい』モノを広い世界中で交換するための便利な道具が、「金属貨幣や紙幣」という『お金』です。

現在では、《 道具としての『お金』 》から《 尺度としての『お金』 》に変化して、「金属貨幣や紙幣」を持たなくても「電子マネー」で価値を交換する事が出来るようになりました。



『金儲け』は本来、汚いものではありません。

『お金』はとっても便利な『ありがとう』を伝える道具なのです。

為替相場があれば、世界共通の『ありがとうの対価』となります。

人からたくさん『ありがたい』と思われていれば、自ずと『ありがとうの対価』である『お金』は増える事でしょう。

(あっ、金融派生商品等は別ですが・・・・・・・)


なぜなら、あなた自身が喜んで『お金』を払ってもよいと思う商品やサービルを思い浮かべて頂ければ、ご納得頂けるものと思います。



『ありがたいモノ』だからこそ、喜んで『お金』を払います。


『お金』は『ありがとうの対価』です。


『お金』はありがたい『価値を交換する道具』です。






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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。


暦の上ではもう秋ですが、まだまだ暑い日が続いてますねぇ。


決算書の上では同じ損益ですが、損益分岐点って事業によって時間軸を加えないと、ちゃんと見えない事をご存知ですか?


今夜は、


「800円のカツ丼」



「250,000円のセミナー」

で比較してみましょう。



あっ、それぞれの経営者(供給する人)は、毎月50万円の報酬を得ていると仮定します。


カツ丼の原価は300円で、売れた数量に比例するご飯や肉、卵、玉ねぎ等のみで、水道光熱費はとりあえず含めない事にしましょう。


セミナー会場費は自社開催にて無料という事にしましょう。




セミナー1回あたりの原価は0円ですから、1回に1人参加すれば、25万円の粗利です‥‥‥‥


おやおや、

「アキバ、またやらかしてるよ。人件費が入ってないじゃん!」

っという声が聞こえてきますねぇ。



まぁ、焦らないでちょっとお聞きくださいませ。


お金が無ければ勿論払えませんが、基本的に案件毎の派遣やアルバイトでない限り、売れても売れなくても、社員や役員の給与・報酬は発生しますよね。



ですから、制度会計上は「間違ってる!」っと言われるかも知れませんが、人件費は“固定費”に入れさせてくださいね。



セミナー事業では、

固定費=人件費=50万円

25万円×2人=50万円=粗利

ですから、2人参加者がいれば、ちょうど損益分岐点ですね。




それでは、次にカツ丼屋さんです。


1杯あたり原価=300円

1杯あたり売上=800円

1杯あたり粗利=500円


固定費=人件費=50万円

500円×1000杯=50万円=粗利

ですから、1000杯売れれば、ちょうど損益分岐点ですね。



セミナー事業は1日でも利益が出ますが、カツ丼屋さんは1日で損益分岐点を超えて粗利を稼ぎ出すのは難しいですよね。


そもそも、カツ丼屋さんのビジネスモデルでは、
50杯×20日

とか、

20杯×50日

という時間が必要なんですねぇ。

(まぁ、実際にカツ丼だけしか扱っていないお店はないでしょうけど‥‥‥)


これを

《 損益分岐日数 》

と言います。
(勝手に言ってるだけですが‥‥‥)



えぇ〜っと、お待たせいたしました。


人件費を原価に加えたい方々のために、カツ丼屋さんの店主の人件費を加えてみましょう。


あっ、損益分岐日数は20日間と仮定します。


20日間の原価と売価を見て、今後の経営戦略を考えてみてくださいね。


損益分岐日数が20日ですから、20日で
1000杯売れる計算です。

計算をしやすくするために、1ヶ月の営業日数も20日間としましょう。


原価=人件費+材料費

50万円×1ヶ月+300円×1000杯

50万円+30万円

原価=80万円


売上=800円×1000杯

売上=80万円



人件費を原価に加えたら、粗利も無くなっちゃいました。


1ヶ月間、一生懸命働いて儲け無しです。


儲かってないお店になってしまいました。


月の売上が80万円ですから、年間960万円、消費税は免税です。




さぁ、あなたならどうしますか?



店主のお給料を下げますか?

それとも、初めから儲からないビジネスモデルだから、止めさせますか?

材料費を削減しますか?

それとも・・・・



〜 つづく 〜




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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager のアキバです。


今夜はリスクマネジメントと利益の関係〜第1章・事業継続のための利益〜をお送りします。


多くの方々、特にリスクマネジメント関連のセクションに所属されている方は《事業継続》と聞くと、BCP(事業継続計画)とかBCM(事業継続マネジメントとかBCMS(事業継続マネジメント・システムを思い浮かべるでしょう。


確かに予期せぬマイナスのリスクに備え、対策を打っておかなければ、復旧に掛かる時間も長くなってしまうでしょう。


時間が掛かれは掛かるほど、復旧に掛かる費用も大きなものになってきます。

復旧するまでは売上も落ち込みますので、経済的損失は現実化したマイナスのリスクに対する損失だけではなく、完全復旧するまでの期間に対する売上の機会損失分も含まれます。




さてさて、それでは一般的にBCPで取り上げられるリスクを挙げてみてください。


一般的には大地震・雷・新型インフルエンザといった、避けようにも避けられないリスクが対象とされています。
(その方がわかりやすいですからねぇ〜)


そんなリスクが本当に発生したら、小さな会社では損失を吸収しきれないところが凄く多いでしょう。


小さな会社の場合には、そんなに大きくないマイナスのリスクに対しても、十分に対策を準備しておく必要があります。


例えば「社員のミスにより納入した商品に大量のロスが発生してしまった。」とか、「人間関係の縺れ(もつれ)で主要な社員が辞めてしまった。」といったリスクでも、小さな会社にとっては大きなダメージとなってしまいますよね。



そのようなリスク・ファイナンス(保険等によるリスク対応)が効かないリスクに対しては、人才教育により発生頻度を低くしていきながら、もし発生してしまった場合の損失補填としての『お金』を準備しておかなければなりません。



その『お金』を生み出すのが『利益』です。



ぼったくってシコタマ『利益』を上げろなんて言いません。


お客様にそのチームや組織だからこそ提供する事が出来る価値を提供し続けていくために必要なものが『利益』なのです。


「お客様のために、利益なんてカツカツで、ほとんど赤字覚悟でやってます!」なぁ〜んて言ってたら、大切なお客様に価値を提供し続ける事が出来なくなるかも知れませんから、ご注意ください。




しっかりとお客様から『ありがたい』と思っていただける価値を提供して、しっかりとお客様から『ありがとうの対価』である『お金』をいただいて、しっかりとお客様に『ありがたい』価値を提供し続ける。


事業継続のための利益。


よぉ〜〜く、考えてみましょう!



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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。


お盆休み明けからいきなりですが、経営者の皆様、部下を持つ上司の皆様にお伺いいたします。

あなたは社員もしくは部下からリーダーと思われていますか?それとも、「客」と思われていますか?



ここで敢えて『お客様』ではなく「客」といった乱暴な言い方をしているのにも理由があります。


さぁ、どちらですか?


成果報酬型の会社や『指示・命令』によって社員や部下を管理している会社では、社員や部下の方々が経営者や上司の方々を「客」として行動する傾向があります。


「なんて立派な社員なんだ!お客様は神様ですから、私も神様のように崇めてくれているのか?」

なぁ〜んて早合点しないでくださいね。

『お客様』じゃなくて、「客」ですから。。。



勿論、成果報酬型の会社や『指示・命令』によって社員や部下を管理している会社の社員や部下の方々が全てそうだという事ではありません。

社員やメンバーひとり一人がしっかりと法人から見た『お客様』に対して仕事をしていれば、そのような事にはなりません。

しかし、往々にして成果報酬型の会社では自分の報酬・給与・賞与のために仕事をしがちですし、『指示・命令』によって社員や部下を管理している会社ではパレートの法則(2‐8の法則、2‐6‐2の法則)が働いて依存型ぶら下がり社員が増えやすいのです。


仕事が出来るとは言い難い依存型ぶら下がり社員にしろ、仕事がバリバリに出来るエリート社員にしろ、「『お金』を稼げるから」という理由だけで仕事をしている社員には、

・その会社でなければならない理由

・その会社の同僚や後輩や上司と同じ組織でなければならない理由

・場合によっては、その仕事でなければならない理由

がありません。



『金儲け』のためだけとか、『金を稼ぐ』ためだけで仕事をしている部下や社員は、

《しっかりと自分が会社の中で如何に儲けるか?》

を考えて行動しているのです。


よろしいですか?

エリート社員が他の社員と上手く連携を図ろうとしなかったり、依存型ぶら下がり社員がダラダラとだらけているように見えるのは、彼らなりに無意識にでも『儲ける』事に向かっているのです。

エリート社員は「会社」という狭い社会の中で直接『お金』をくれる経営者や、もらえる金額を左右する上司を「客」と見立て、その他の社員はみんな競合他者(一応個人だから‘他社’でなく‘他者’にしました)と見立てているのです。

競合他者とは『対立・敵対』の関係となりますので、社員同士が協力しあうプロジェクトや情報・ノウハウの共有化なんて上手くいきません。


依存型ぶら下がり社員は「会社」という狭い社会の中で直接『お金』をくれる経営者や、もらえる金額を左右する上司を「客」と見立て、「如何にして楽に儲けてやろうか?」と考えているのです。

あっ、すみません。
依存型ぶら下がり社員はそこまで真剣に本気で考えた上での行動とは言えませんが、結果的には同じ事なのです。


自分の個人収入が目的ですから、経営者が用意したビジネスモデルには乗っかっているだけです。

法人から見た『お客様』の事なんて関係ないと言わんばかりに、気持ちなんて込めないで単なるルーティーンとして仕事をこなす事により、経営者もしくは法人から『お金』をたくさんもらう事が仕事になってしまうのです。

ビジネスモデルのルーティーンから外れた画期的なアイデアを編み出したとしたら、自ら起業して去って行ってしまうでしょう。


ですから、『金儲け』のためだけで仕事をしているような部下や社員は、自分の収入に直接影響がない上司の言うことは聞きませんし、社内でのコミュニケーションが上手く行かなかったり、チームプレーが上手く出来ないのです。



しかし、逆を返せば、会社や組織自体がそのような管理体制になっているから、そのような部下や社員が増えてしまうとも言えます。

組織の単位を大きくとって、社員一人を法人と見立てれば、『金儲け』だけのためにそのビジネスをしている法人にもまた、

・その組織でなければならない理由

・その仕事でなければならない理由

は無いのです。


そのような法人は、業界全体で連携して盛り上げていこうなんて、さらさら思いません。


業界全体を盛り上げるような話が来ても、「『儲かりそう』だから一丁乗っかってやろうか。」くらいの気持ちでしょう。
勿論、そのような気持ちを持つのは、経営者や幹部社員です。


このように、社員や部下の方々の仕事に対する意識を確認する事によって、実は法人全体としての問題点、経営者や上司の方々の個人の意識としての問題点にも気づく事が出来ます。


もし、あなたの部下が自分の『金儲け』の事ばっかり考えて仕事をしているようであれば、あなた自身に振り返ってみてください。

場合によっては、会社全体がそのような体質になってしまっているかも知れません。


そう、表向きには『お客様』なんて言いながら、社内では『お客様』のお名前を呼び捨てにしていたりする会社は、結構たくさんあるものです。

あなたの会社がそんな会社か否かは、社内のスケジューラを見ればすぐにわかります。

表向きは『お客様』という“言葉”を使っていても、普段は「あの客さぁ〜‥‥」なぁ〜んて言っているようでは、結局のところ『金儲け』が出来れば何でもいいって事と同じでしょう。



あっ、すみません、ちょいと言い過ぎました。



社員やメンバーが一丸となってビジネスモデルを遂行するためには、社員やメンバーひとり一人の仕事に対する目的と、法人全体としての目的である『経営理念』が一致している事が大切です。

そのビジネスモデルで儲け続けるためには、『お客様』から選ばれ続ける事が大切です。

お客様から選ばれ続けるためには、お客様から選ばれ続ける『経営理念』が大切です。


とっても単純明快で当たり前だと思われるかも知れませんが、ちょっとした矛盾点が大きな綻びにつながるのです。


『本来の価値観』による『経営理念』を大切にして、健全に儲け続けられる会社を目指しましょう。




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こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。


今夜は《安物買いの銭失い〜本編の巻き・其の四〜》をお送りします。



自分が儲ける事とお客様が喜ぶ事が『矛盾』すると思っていらっしゃる方のほとんどは、『お金基準の価値観』が強くなっている方々です。


そんなこと言ったって、
「やっぱり手っ取り早く儲けたいでしょ?誰でもさぁ〜。」

っとおっしゃる方々のために、今日は本を紹介させていただきます。


神田昌典先生の「非常識な成功法則・フォレスト出版」です。

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣



人間はそもそも、悪いことは勉強しなくても出来ますし、怠けることも努力しなくても出来ます。

理不尽だと感じる事に怒りが込み上げてくる事に、勉強も努力も必要ありません。

そんなマイナスのパワーもあえて使ってしまいましょう!(って始まる割にはとても真っ当な事が書いてあります。やっぱり神田先生ですね。)っという本です。


どうしても「『本来の価値観』とか面倒くせぇよ。」っておっしゃる方は、ぜひ神田先生の「非常識な成功法則・フォレスト出版」をお読みください。



でも、やっぱり一番早い方法は、自分自身が交流分析における「OK牧場」の《どこにいるのか?》を自分自身で分析し、出来るだけ長い時間
《 I'm OK‐You're OK 》
の位置にいられるようになる事でしょう。

“ご参考”組織の花を咲かせましょう!

カウンセリング―交流分析を中心に




自分の周りのバリアが外れて、人脈が広がるスピードも新しい事が頭に入るスピードも飛躍的にアップするでしょう。

『序列の価値観』もなくなり、自立型総合支援社会に近づくきっかけになるでしょう。

そうなれば『謙虚』とか『ありがとう』の対価である『お金』という意味は、あたかも初めからそうわかっていたかのように思えるでしょう。




《安物買いの銭失い〜本編の巻き》


これにておしまいです。


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こんばんは、経営理念コンサルタントのアキバです。


今年の3月に《儲けのお話の巻き》でも『儲け』についてお伝えしましたが、今宵は《儲け続けるために必要な事》を考えてみましょう。


まずはおさらいです。


******************************************************

「人」+「言」=「信」
「人」+「言」⇒「信」+「者」=「儲」


「人の言うことを信じる者は儲かる」


『儲け』とは、

人と人との支え愛

人と人との助け愛


そして、

人と人とが和気あいあい

******************************************************


本来は、人と人とが信じ合う事から『儲け』は生まれます。

しかし、最近では「人を信じさせれば儲かる!」という専門家の先生方も多く見受けられます。


心理テクニックを使って相手に「No!」と言わせないための応酬話法や、「煽り」を使って相手に不安を与えてから「私が解決してあげましょう!」と安心させる「煽り話法」、最近の情報商材ビジネスに見られるような完全に集客に特化したマーケティング手法などが「人を信じさせて儲ける仕組み」です。


テレビショッピングやネットショッピングで長続きしない商品ってありますよねぇ。


そんな商品を買ってしまった事、ありませんか?

「すっ、凄い!」って思って買ってみたら、「何だか期待はずれ〜」だったり「ぜんぜんちゃうやんけぇ〜!」だったり。


いつも使わせていただいている、感動プロデューサー平野秀典様の『感動の方程式TM』に当てはめると、


「すっ、凄い!」って思って買ってみたら、「何だか期待はずれ〜」だった状態は、

期待>実感=不満


「すっ、凄い!」って思って買ってみたら、「ぜんぜんちゃうやんけぇ〜!」だった状態は、

期待>>実感=怒り


という事になります。

(あっ、この前新しい本、『感動の億万長者 30のルール』がサンマーク出版から出ましたので、是非お読みください)
感動の億万長者30のルール




『お金』は本来、『価値を交換する道具』ですから、提供される商品やサービスに期待する『本来の価値』に対して、お客様は『ありがとう』の対価として先に『お金』を払います。


あなたが『ありがとう』と言って受け取ったものがありがたくなかったら、どんな感情が沸いてきますか?


誰かに言いたくなりませんか?


ブログで「いいと思って買ってみたけど、ぜんぜんダメでしたよ。」とか書きたくなりませんか?

そう、マイナスの口コミにつながるのです。


提供する商品やサービスの『本来の価値』を追求せずに「人を信じさせて儲ける仕組み」を使ってしまうと、一過性のビジネスにしかなりません。

期待して『ありがとう』と『お金』払ったのに本当はありがたくなかったら、信じてくれた人を裏切った事にもなってしまいます。

「裏切った」とは言い過ぎかも知れませんが、信じてくれた人に応えられなかった事にはなります。



儲けるために、いろんなテクニックや戦略をお勉強されている方もいらっしゃいますが、ちゃんとロジカルシンキングしてみてください。


《一過性の儲ける仕組み》を戦略としていながら、リピーターを期待したり、口コミを期待したりするのは支離滅裂でしょう。

(そもそも『戦略』と呼ばれるものは、「どうやって何をするか?」に根拠を付けてまとめたものですし、ビジネスは「戦って略奪する」ものではないので、普段、私は『戦略』という言葉は使わないようにしています。ここではわかりやすいように、一般的な言葉として使っています。)


小さなチャンク(塊や分類)のスキルやテクニック、戦略をいろいろ持ってきて試してみても、《小手先》にしかなりません。


一番大きなチャンクで見たときに、すべてが論理的にまとまっていなければベクトルがバラバラに働いてしまいます。



《一過性の儲ける仕組み》を戦略としてしまうと、コロコロと違う商材を持ってこなければなりません。

そこにつけ込んで《儲かる情報商材》(本当に儲かるかどうかは、買った人次第)を売りつけている人もいるようです。


そもそも『金儲け』だけを目的にしてしまうと、取り扱う商品やサービスは何でもよくなりますし、お客様は誰でもいいからたくさんの人になってしまいます。


例え多少の偽装があったとしてもコストが安くなれば、その分儲かりますから、コンプラやリスクマネジメントなんて無いのも同然になってしまいます。


そんなビジネスが長続きする筈ないですよねぇ。


儲け続けるためには、貢献的な目的をしっかりと持つ事が大切です。


誰のために、何を提供して『ありがたい』と思っていただきたいのか?

『本来の価値観』による『経営理念』として、しっかりまとめ上げましょう。


そして、社内外に宣言しましょう。


お客様に『感動』していただければリピーターになり、『感激』していただければ口コミをしてくれて、『感謝』までしていただければ社外広報にまでなってくれるのですから。


******************************************************

「人」+「言」=「信」
「人」+「言」⇒「信」+「者」=「儲」


「人の言うことを信じる者は儲かる」


『儲け』とは、

人と人との支え愛

人と人との助け愛


そして、

人と人とが和気あいあい
******************************************************


末永く儲け続けるために、お客様に信頼し続けていただける仕事を、信頼し続けて行けるお客様に対して提供していきましょう。


信頼し続けて行けるお客様か否かを判断するためにも、お客様に信頼し続けていただける仕事が出来ているか否かを確認するためにも、お客様に不足している商品やサービスか否かを確認するためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしましょう。


競合する誰かと戦って勝つ事を仕事の目的にしないで、しっかりとお客様と正面きって向かい合いましょう。



そして、いっちばん大切なのは『心・気持ち・情熱』込めて、人に仕えるのではなく、やるべき『事』に『仕える』ことです。


それが『仕事』です。




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こんばんは、アキバです。

先日買ったBRUTUS(マガジンハウス・500円)の中にピーチ・ジョンの社長・野口美佳様の記事がありました。


BRUTUS (ブルータス) 2008年 4/15号 [雑誌]



《日本経済入門》と題した今回のBRUTUSは、経済学者や評論家はお断りで、ビートたけし様、テレビ東京の塩田真弓様、陸上の為末大様などがそれぞれ独自の観点で経済について語っている、とてもお買い得な1冊でした。


ピーチ・ジョンの社長・野口美佳様の手記は「お金持ちになったワタシ・チャリティー+マドンナ+売名=65万ドル」というお題で、NYの国連本部でマドンナとグッチが共催したチャリティーオークションでの目玉商品(商品といっても“物”じゃありません)を65万ドルで落札した経緯から、野口美佳様流の《お金のあり方》を綴ったものです。


65万ドルは野口美佳様が尊敬するマドンナに対する敬意と、オークション会場にいた600人の有名人のからの注目や落札のニュースを聞いた人々への自分自身のコマーシャル効果を考えれば、決して高い買い物ではないとの事。


流石にお金持ちの感覚は違うなぁ〜っと思わせつつ、一番大切な事は後半に書かれてました。



「一生かけても自分の資産を使い切ることはできない。4、5年前にそう気づいてから、やっぱり最終的にはチャリティーかなと思うようになったんです。」

〜中略〜

「本気でやろうと思うと、100億円程度では全然足りないんです。発展途上国に病院や学校を建てても、根本的な解決にならない。」

〜中略〜

「もともとはみんなのお金の一部が私に集まってきただけ。使い道に使命を感じています。」



かなり間は端折ってますが、とっても大切な事を教えていただきました。


20世紀の過度な資本主義からバブルを通して『お金基準の価値観』が染み付いてしまった人々には、とっても良い薬です。

21世紀に入り、富の偏在が問題視されるようになってきました。


「お金は寂しがり屋さんだから、お金持ちのところに寄っていくんだよ。」ってな如く、一部のお金持ちに『お金』が集まっていく時代です。


『お金基準の価値観』と『序列の価値観』が強い人々は、『お金』をたくさん持っていれば偉く、そして豊かだと思ってしまいます。


そうなると、ステータスとして乗り切れない程のスーパーカーを倉庫にしまい込んだり、乗り切れない程のヘリコプターを倉庫にしまい込んだりしてしまいがちです。


それが、ピーチ・ジョンの社長・野口美佳様は、「もともとはみんなのお金の一部が私に集まってきただけ。使い道に使命を感じています。」っとはっきり言い切っています。


この記事を読んで私は思いました。


道徳心があり、貢献的な『お金』の使い方に気づいた人が、社会貢献のために『金儲け』に執着する事は、ある意味悪い事ではないなぁ〜っと。


『金儲け』っていうと聞こえは悪いかも知れませんが、『お金』を持て余し、世の中の『お金』の流動性を失わせかねない《成金な人々》に『お金』が集まってしまうくらいなら、たとえ『金儲け』が目的でも結果オーライになるのかなぁ〜っと。


たぶん、道徳心があり、貢献的な『お金』の使い方に気づいた人は、『金儲け』が目的だなんて言ってても、必ず『お客様』に対して『本来の価値』を提供してくれてますからね。


そうでなければ、『儲け続ける』事なんて出来ませんし、仮に必要以上に儲けちゃったとしても、地球規模で見れば良い結果に結び付きますからね。


やっぱり最後は『人間力』です。


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こんばんは、アキバです。


今夜は『儲け』について、アキバの作り話をお届けします。


あっ、くだらないかも知れませんが、ためになるかも知れませんよ。


『儲』という字を分解して説明してくれた先輩がいました。


「『儲け』とは、信じる者と書いて『儲け』だから、自分のやるべき事を信じてやり通す事が大事なんだよ。」


なるほど、流石にうんちく王の先輩だけあって、いい事いうなぁ〜っと感心しました。



でも、後からよく考えてみると、

「信じる」+「者」=「信者?」

それじゃあ何だかなぁ〜。

宗教っぽくなってしまうので、私にはしっくりきません。


そこで、いつもの通りにチャンクを一段下げてみました。


「人」+「言」+「者」=「儲」


このままだと、意味がわかりませんので、少し変化を加えます。


「人」+「言」=「信」
「人」+「言」⇒「信」+「者」=「儲」


「人の言うことを信じる者は儲かる」

なるほど、謙虚に他人から教わる事が出来れば、自分の成長も早いから、結果として儲けられるようになるよなぁ。。。


でも、聴いている自分だけ儲かるのはおかしいですよね。

言っている人、つまり教えてあげた人も儲かる筈ですよね。



ですから、


「人に教えてあげたり、人から教わったりしながら、お互いに信頼関係を築き上げていくと、お互いにメリットを得る事が出来る、すなわち儲かる」

っという事なのです。



人と人が、お互いに支援しあい、信頼関係が強くなれば強くなるほど、儲かるようになるのです。


そこで言う『儲け』は、お金だけではありません。

スキルやノウハウ、テクニックが手に入ったり、何より愛情や幸福や安心感まで手に入るのです。


その『儲け』を手にするためには、自立して貢献的な気持ちで日々努力する事が大切です。


勿論、楽にお金だけ稼ぐ方法を知っている方も、中にはいらっしゃるでしょう。


お金がたくさんあるだけで幸せなのでしたら、それは効率的な素晴らしい方法でしょう。


でも、愛情や安心感といった幸せも手に入れたいと思ったら、自立型相互支援の理念が大切になります。



『儲け』とは、

人と人との支え愛

人と人との助け愛


そして、

人と人とが和気あいあい



あっそうそう、だからって共依存にはならないでくださいね。

あくまでも、自立、自立型ですから。



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こんばんは、アキバです。


今夜は私のブログにちょくちょく登場する『お金基準の価値観』について、そもそも『お金』とは何だったのかという事を通じて考えてみたいと思います。


現代社会では、物を手に入れたりサービスを受けるために、ほとんどの場合『お金』と交換します。

広く公に『お金』の価値が定められ、認知されているために、非常にスムーズに物やサービスと交換する事が出来ます。



そうです、『お金』は広く公に価値を認められた、価値を交換する『道具』なのです。



遠い昔には、石や貝でした。

お金にまつわる感じに『貝』という字が多く使われている事からも、その片鱗が窺い知れますね。

『ご贔屓(ごひいき)』なんて漢字は貝だらけです。



さてさて、それではもっと昔はどうでしょう。

貝や石といった《価値を交換する道具》を使わなかった時代には、物と物の交換=物々交換をするか、物を譲ってもらって「ありがとう」と感謝するかのいずれかでした。


物々交換の場合、お互いが納得する事が出来る『価値』は、物そのものの価値と数量や大きさ、重さなどで決まります。

現代の『お金』であればわかりやすいかも知れませんが、逆にその物が持っている『本来の価値』で判断する事が当たり前ですから、物を見る目は肥えていたでしょう。


物を譲ってもらって「ありがとう」と感謝するだけであれば、物を供給する側も「あの人に譲ってあげたいなぁ。」っと思って物を調達して来るでしょうし、譲ってもらう需要者側も「多くの人の中から私を選んでくれてありがとう。」っと、その物自体の『本来の価値』に対するありがたみを感じると同時に、わざわざ自分に譲ってくれたという供給者側の行為にも『感謝』を感じていたことでしょう。


そうです。

むか〜し昔は、『本来の価値観』を大切にしながら、今で言う《ターゲット客》も定め、お互いに支援しあう事に喜びやありがたみを感じていたのです。



それが今ではどうでしょう。


『本来の価値観』をなおざりにして、『お金基準の価値観』で売る側も買う側も儲け主義なのに、表向きには品質第一、お客様第一主義なんて言葉を戦略として使ってみたりして、『感謝』という言葉まで戦略的に使っているような方々が目立つようになって来てしまいました。


『お金』は本来、『価値』を交換する道具です。

物やサービスの『本来の価値』=『存在価値+付加価値』を譲り受けた事に対して『ありがたみ』を感じるからこそ、『ありがとう』の対価として『お金』を払い、『ありがとう』の対価として『お金』をいただくのです。


それが『お金基準の価値観』が強くなってくると、提供する物やサービスの『本来の価値』を追求するよりも、「〇〇万円儲けたいから原価を〇万円下げよう!」っといった事を優先するようになり、やがて儲け第一主義になってきます。

場合によっては、外部のコンサルタントやアドバイザーが『本来の価値観』を度外視して、コストカットばかりを指南してしまっているケースもあります。


コスト削減や節税といった『お金基準』のアドバイスばかりを受けているうちに、その会社や組織の風土や文化としても『お金基準の価値観』が強くなってしまい、結果として大切なお客様の事を考えるよりも、いかに効率的に儲けるかを考えるようになってしまうのです。



『お金基準の価値観』が強くなると、物やサービスの『本来の価値観』が薄れてきます。

特に日本人の場合には、大衆に流されやすいため、単純に『値段が高いもの』=『良いもの』っと思うようになってしまいます。


『値段が高いもの』=『良いもの』という感覚が身に付いてしまうと、『本物』がわからなくなって来ますから、騙されやすくなってしまいます。

騙されやすくなってしまうという事は、結果的に『お金』の面でも損をするようになってしまうのです。



まずは、ひとりの人間として『本来の価値観』を取り戻し、その『本来の価値』を享受出来る事に対して『ありがたみ』や『喜び』を感じましょう。

ほんのちょこっとでもいいんです。

物やサービスを受けられる事に『ありがたみ』や『喜び』を感じましょう。


そして、自分が仕事をする上で、どんなお客様に『ありがたみ』や『喜び』を感じていただきたいのか、どんな『感情』を持っていただきたいのかを常に考えるようにしましょう。



『お金』は《価値を交換する道具》です。

『お金』は『ありがとう』の対価として支払っていただきます。

そして、支払った『ありがとう』よりも多くの『付加価値』を感じていただけた時に、『感動・感激・感謝』が生まれます。

そして『感動・感激・感謝』から、リピート、口コミ、ファンが生まれるのです。



『お金基準の価値観』の巻き。

本日はここまで。



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こんばんは、カリマス(借ります)コンサルタントのアキバです。

今日は、『お金基準の価値観』と『序列の価値観』の人達の特性について掘り下げてみます。

今日も借りません。



【お金基準の価値観】

モノの価値は、ある人から見て存在価値があるか?どんな付加価値があるか?で決められます。
広義の意味においては《ある人》が《ある動物》であったり、《大自然》であったり、《地球》であったりもします。
また、同じく広義の意味においては《モノ》の部分が《人》であったり、《サービス》であったりもします。
『存在価値』と『付加価値』は、《ある人》から見ると非常に高くても《他の人》から見たらあまり高くないかも知れません。

『高い価値』と『低い価値』を誰もが明確に理解するためには、何か共通の尺度が必要になります。

大昔に遡ると、『価値のあるモノ』と『価値のあるモノ』の物々交換から始まります。
物々交換による《共通の尺度》は、例えば海沿いのある村と山間部のある村といった特定の地域社会における尺度としては有効です。
ですが、適用する地域が広くなれば広くなるほど、価値判断のための地域的な要因や個人的な要因にとらわれない尺度が必要になります。

その尺度を国や地域で定め、具現化したものが通貨=お金です。
その通貨を別の国や地域の通貨と交換する基準が為替です。


そもそも『価値を交換する道具』であった『お金』ですが、モノの先物取引が始まった事から、『お金』が『お金』を生むようになり、徐々に『お金』自体の尺度そのものが『価値』の基準であるかのように考える人達が現れてきました。

国がデフォルトしたり、デノミが実施されれば『お金』自体の『価値』なんて簡単に無くなったり、極端に低下したりするのにもかかわらず、本来のモノ自体よりも『お金の価値』の方が強くなってしまったのです。


『お金基準の価値観』となってしまった人達は、『モノ』『人』『サービス』もほとんど全て『お金』で判断します。
ですから、組織やチームで仕事をしようとしても、《いくらもらえるのか?》によって、自分のモチベーションを管理します。

ただし、残念な事に『お金』には『付加価値』がありませんから、沢山もらっても『感動』を得る事は出来ません。
ですから、結果として《より報酬の高い仕事》に心移りしてしまうのです。

さらに、人に優劣をつける『序列の価値観』が加わると、同じ組織やチーム内での『お金』の取り合いがはじまります。



【序列の価値観】

日本人は一般的に、幼少の頃から《通信簿》で自分と他人の優劣を付けられ、同級生とも戦わなくてはならない《受験戦争》を経て、《他人を蹴落としてでも自分が上に立つ》ように育てられてしまいます。
本来であれば、その子が一番やりたい事を伸ばしてあげる事で、より専門的で素晴らしい人間が育つ筈です。でも実際は、残念ながら『個性』よりも《全てが平均値以上》を重要視されてしまっています。
礼儀や節度、道徳といった人として非常に大切な教育がなおざりにされた上、《他人を蹴落としてでも自分が上に立つ》ような教育を受けて育てば、人に優劣をつける『序列の価値観』が染み付いてしまうのも仕方がありません。

『序列の価値観』が身についてしまうと、人には上下があり、勝ち負けがあるのが当たり前になります。
スポーツやゲームにおける上下や勝敗は当たり前ですが、その価値観が人格を判断する基準にまで影響してしまうのです。

『勝ち組』という言葉はまさしくその典型です。

たった一つの『誰かが編み出した理論』を習得しただけで自分の方が偉いとか、上だとか言ってしまうのは『序列の価値観』があるからです。

自分で初めから最後まで考え出した理論や考え方であれば、確かに『偉い』でしょう。

ですが、そんなたった一つの事だけで『人の上に立つ』のは如何なものでしょうか。
誰が『人の上に人をつくり』『人の下に人をつくる』のかといえば、それは『序列の価値観』を持った人間でしょう。


もっとわかりやすい『序列の価値観』が《年功序列》です。

そもそも、《年功序列》とは《年高序列》ではありません。
年上だから上で、年下だから下とか、先に入社したから上で、後から入社したから下という事ではないのです。

『年の功』とは、「年をとって経験を積んでいる事」または「その経験の力」の事です。
経験値により、スキルやノウハウの奥行きや高さ、幅が広がる事から《年長者=より高い価値を提供する事が出来る人》となり、年長者を敬うようになったのです。昔は、村の長老に相談して問題を解決したり、おばあちゃんの知恵袋から知恵をお借りして利便性を与えてもらっていたから、敬われるのは当然でした。

それが、言葉の意味を置き去りにするほどのスピードで『序列の価値観』が人を浸食し、何の価値をも与える事が出来なくても『年上は上、年下は下』と本当に思っている人が増えてしまいました。


あっ、すみません、また言い過ぎました。
『何の価値も与える事が出来ない』人なんていません。
申し訳ございませんでした。
心からお詫び申し上げます。



【お金基準の価値観+序列の価値観】

『序列の価値観』をもっと噛み砕いて説明すると、「俺の方が知っている」とか「わたしの方が ・・・」といった、いわゆる「俺が、俺が」タイプの人です。
このタイプの人のウィークポイントは、ほとんどの場合《人の話を聞かない》という部分です。
この場合の《人の話を聞かない》というのは、《人の話を受け入れない》とか、《人の話を理解しない》という意味です。
ただし、『序列の価値観』がありますので、《自分より上だ》と思っている人の話は良く聞きます。

《自分と同列》か、《自分より下だ》と思えば、ほとんどの場合、聞く耳を持ちません。

立場的に《先生》と呼ばれる職業の方や、急に昇進して組織をまとめなければならなくなった人は注意が必要です。
それは、無意識のうちに人の立場を《上下》で見るようになりやすいからです。

いつの間にか『序列の価値観』によって、《人の話を聞かない人》として孤立するようになってしまうかも知れません。


そこに『お金基準の価値観』が加わると、《より多く稼ぐ人が上》となります。
《より多く稼ぐ人が上》ですから、『お金基準の価値観』+『序列の価値観』の人は《あまり稼げない人》の意見は聞きません。

また、お金には『付加価値』がありませんので、他の人と共感・共鳴するポイントはたったひとつ、《どうやったら儲けられるか?》だけになります。

そこにピラミッド型組織の象徴である『権力』が加わると、従業員使い捨ての統治組織が誕生します。

『権力』を外して『自律性』に任せると、成果主義の組織になります。

成果主義の組織は一見フラットな組織に見えますが、社員やメンバー同士が協力しあう事はありません。
むしろ、他の社員やメンバーがいない方が自分の給与・報酬が多くなりますので、足の引っ張り合いになりやすいのです。

学校教育が、人格を形成する礼儀・節度・道徳をなおざりにして成績主義の教育を行い、そんな環境で育った人達が今、教育の現場にいらっしゃいます。
もっと大切な《親》もまた、そのような環境で育っています。



気づいた人が、気づいた時に。



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