戦略の範囲を左右する資質
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。今日の関東地方は、カラリと晴れた洗濯日和でしたねぇ。
世間は「SENGOKU」がキーワードになっておりますが、本日のお題は「洗濯」でも「センゴク」でもなく、
“選択”と“戦略”
で参りましょう。
“戦略”とは、
1.その組織やチームがやれる事を総て並べ(=“戦術”)
2.“目的”に見合った“戦術”を“選択”し
3.“目的”に見合った“戦術”を組み合わせて
4.実行する
といった“意思決定”のセットです。
曖昧な行動計画しか立てられなかったり、数値計画はあっても具体的な裏付けが無いような組織やチームには、
「戦略が立てられない‥‥」
「戦略の幅が狭い‥‥」
「個々がそれぞれ頑張ってくれれば、それでいい」
(最初もないのに)「結局最後は“人間力”なんだよねぇ」
「あぁだ、こうだ考えてないで、先ず動く」
といった言葉と共に、根性論もしくは妄想的な夢を追い掛ける姿勢が見受けられます。
リーダーにやる気がない組織やチームは別ですが、やる気があって、夢を追い掛けているにも関わらず、なかなか前に進む事が出来ないのは、とても残念な事ですよね。
論理的かつ具体的に夢を追い掛けるためには、“戦略”と仮説、仮説を検証するためのPDCAサイクルが必要だと‥‥‥一般的には言われます。
しかしながら、その“戦略”を構成する“戦術”の部分を、予めしっかりと現状分析していなければ、いざ“戦略”を組み上げる段階で選択肢が少なくなってしまいます。
ですから、RPDCIサイクルを回して、しっかりと現状〈=この場合には、自己評価〉を把握した上で、実行可能な“戦略”を立ててくださいね。
ただし最近の研究で、実際に最終的な意思決定をするリーダーやトップの資質によっても、選択肢の範囲が狭められてしまう事が、明らかになって参りました。
ご参考:共依存と『客観性の欠落』〜緊急企画〜改めて【 共依存 】について考えてみましょう〜
もし、あなたのリーダーやトップが
戦術A=100%
戦術B=100%
戦術C=100%
戦術D=100%
という素晴らしい実力の持ち主だったとしましょう。
チーム(組織)のメンバーは下記のようになっているとします。
メンバー1:戦術D=130%
メンバー2:戦術B=180%
メンバー3:戦術C=110%
メンバー4:戦術E=200%
メンバー5:戦術F=50%
メンバー6:戦術G=45%
あなたのリーダーやトップが『客観性の欠落』した状態の方だった場合には、
・総てがリーダーやトップの『主観』によって判断される
・メンバー1の30%の能力、メンバー2の80%の能力、メンバー3の10%の能力は、リーダーやトップの主観によって見落とされる可能性がある
・メンバー4〜6の能力は異質なものとして排除されてしまう恐れがある
といったリスクを抱えています。
特に、
《“上の立場”としての威厳を保っていなければならない 》
っという思いを持っていらっしゃるトップやリーダーの場合には、『客観性の欠落』した状態になると、自分の能力の限界を固定観念化し、
【 自分自身が実際に出来る領域、もしくは創造する事が出来る領域 】
を組織の限界としてしまう傾向があります。
このリスクにつきましては、今後さらに研究を重ね、追って詳細をお伝えしたいと思います。
〜つづく〜