景気対策

2016年06月08日

アベノミクスのボトルネック

こんにちは、経営理念コンサルタント、認定支援機関、金融内部監査士、リスクマネジメント協会 Certified Risk Manager、企業健康アドバイザー のアキバです。

巷では『 アベノミクスは失敗した! 』との声が多く聞こえるようになってまいりましたが、みなさまはアベノミクスは失敗したと思っていらっしゃいますでしょうか?

^貭蠅慮果は現れたものの腰折れして失敗した

一時的に株価を吊り上げる事には成功したが失敗だ

0貮瑤梁膣覿箸砲浪厳辰あったかもしれないが失敗だ

ぞ暖饑任鬘機鵑ら8%に増税していなければ成功したかもしれない

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Г修發修眄熟社会の景気を政策だけで浮揚させる事は出来ない

┐泙誓功へ向けての途中段階だ

いろいろとご意見・お考え・思いがあるでしょう。

消費税を現行の8%から10%に増税する事が正式に延期となった事から、アベノミクスは確実に成功しているとも言い切れない状況の下、アベノミクスのどこに問題があって上手く行っていないのか、アベノミクスの肝となる『 3本の矢 』から考えてみたいと思います。


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《 アベノミクス「3本の矢」 》

アベノミクス「3本の矢」

第1の矢 = 「大胆な金融政策」
 金融緩和で流通するお金の量を増やし、デフレマインドを払拭

第2の矢 = 「機動的な財政政策」
 約10兆円規模の経済対策予算によって、政府が自ら率先して需要を創出

第3の矢 = 「民間投資を喚起する成長戦略」
 規制緩和等によって、民間企業や個人が真の実力を発揮できる社会へ


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私は第2の矢「機動的な財政政策」の説明にある『 経済対策予算によって、政府が自ら率先して需要を創出 』の部分にボトルネックがあると考えております。

第1の矢・金融緩和で市場に流通する資金量を増やしても、消費者の可処分所得が増えなければデフレマインドは払拭されませんが、住宅や自動車等、消費者が借入を伴って消費活動を行う部分に対しては、一定の効果が発揮されるでしょう。

第3の矢・民間投資がすぐさま増えるか否かは別と致しましても、事業者が動きやすくなったり、成長を目指す事業者の支援体制を強化したり、産官学連携を促してイノベーションを起こそうという試みは、間違いなく成長に繋がるでしょう。


問題は第2の矢。

機動的な財政政策は第3の矢の効果を発揮させるためにも、是非お願いしたいところなのですが、問題はその後、「政府が自ら率先して需要を創出」という部分。

公共投資による需要創出は限定的であり、一般消費者が肌で感じる需要の増加には繋がらない、つまり一般人が「欲しい」「買いたい」と思うモノやサービスが増える訳ではないという事です。


政治的に診れば、一部の大企業や好業績中小企業にお勤めの方を除いて、有権者の可処分所得が増える訳でもなく、有権者の購買活動が活性化される訳でもないため、世論調査をしても『 アベノミクスは成功している 』という意見は上がって来ないのですね。




特に、成熟社会となってしまった日本では、需要創出が難しくなっております。

最も強いニーズとは「不足している」と感じる事。

自分に不足しているものから手に入れたい、腹が減るから食べたいという事です。

ところが、モノが溢れる時代と言われて久しい現代ですから、なかなか不足したり、満たされていないと感じる事がありません。

モノが溢れる時代となり、モノが売れない状況を打破するために起こったのが、価格戦争。

輸入価格は当時の円高によって安くなり、その上でPB(プライベートブランド)商品による価格破壊なども相まって、世の中には安いものが増え過ぎました。

また、私は「誤ったグローバリゼーション、誤った脱ガラパゴス」と思っておりますが、世界標準と利益重視の効率化を進め過ぎてしまった結果、日本のお家芸、自動車や電化製品は、そのデザイン性・機能性を失ってしまった時期がありました。

例えば、拡張性がなくなった電化製品は、ユーザーによるイノベーションを阻害します。

デザイン性や機能性が失われ、標準化された安い商品が増えれば増えるほど、「不足している」と感じない限り購買・消費には繋がらなくなります。



第1の矢の説明にございます「金融緩和で流通するお金の量を増やし、デフレマインドを払拭」は、実は感覚がズレてしまっているのかも知れませんね。

ニーズがなくても欲しくなるのが、趣味趣向品。
手元に置いておきたいと思ったり、「値段じゃなくてコレが欲しい!」と思うようなデザインや機能が、『 買いたい! 』という思いを強くさせます。

『 買いたい! 』という強い思いが、労働意欲を掻き立てます。

労働意欲が掻き立てられれば、結果として賃金上昇の原動力になります。

「高度成長期とは違うんだ!」と仰る方も多いようですが、高度成長期には「車が欲しい!」「家を持ちたい!」と貧しいながらも一生懸命働いて、稼いで、買って、というお金の流れが生まれていた筈です。

現代日本のデフレマインド払拭を狙うのであれば、消費者のマインドを「買う金がないから、金をくれ」読むのではなく、「欲しくなるものを、もう一度生み出せる産業界のイノベーションを待ってます」と読んだ方がよろしいかと思います。

欲望を成長に繋げる「ギャルの自分磨きノート」2010年5月7日のブログ



そこで需要に繋がる欲望・欲求を掻き立てるデザインや機能を表彰する仕組みを、若者も交えるという意味で産官学連携で行ってみてはいかがでしょう。

欲しいものを世の中に増やし続ける。

欲しいと思われるものを作りたい人を増やす。

これは、儲かるものを作るという意味合いとは違います。

欲しいものは手に入れば消費者が喜びます。

儲かるものが消費者が喜ぶものとは限りません。

需要を爆発的に増やすためには、消費者心理を読む事が必要です。

「日本は嫌いだけど、日本のモノは安全・安心だし、品質は圧倒的に良い」という事からインバウンドだなんて格好良く言われている爆買いは続いていました。

勿論、国内消費が安全・安心、品質のみで増える訳ではありませんが、価格がトリガーとなるのではなく、わざわざ買いたくなる理由が必要だという事です。


「同じスマホでも、このデザインが圧倒的に格好いい。」

「この機能は他にはなかった。」

「ひとつ一つの機能は大した事ないけど、これだけ揃っていると嬉しい。」


本日はちょうど2016年上期・日経MJヒット商品番付が発表されました。

《 商品 》ではないものがずらりと並んでいます。

ぜひ、日本のヒット商品番付が欲望を掻き立てる《 商品 》で埋まりますように願いつつ、日本のモノづくりが再び活況となりますようご支援を続けて参ります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



やわらか成長戦略・内閣官房・2015年12月25日更新版




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ryozy_akkiy at 15:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)