自立

2008年05月01日

共依存なお医者さんと、自立型相互支援的なお医者さん5

こんばんは、アキバです。


今宵は共依存なお医者さんと、自立型相互支援的なお医者さんのお話をひとつお届けいたします。


町のお医者さんをイメージしてください。


ちょっと風邪をひいたり、子供が熱を出した時によく行くようなかかりつけのお医者さんです。


あなたは最近どうも疲れが取れにくく、肌艶がなくなってきた患者さんだとします。


次の2つのタイプのお医者さんに診てもらったとしましょう。


*********************************


【町のお医者さんA】

「まぁ、それは大変ですねぇ。でも心配ないですよ〜。私がちゃ〜んと治してあげますからねぇ〜。」


【町のお医者さんB】

「まぁ、それは大変ですねぇ。お酒飲み過ぎたり、睡眠時間が短かったりしてませんか?」
「普段のお食事はちゃんと栄養バランスを考えて食べてますか?」
「まずは診察してみましょう。」



【町のお医者さんA】先生も【町のお医者さんB】先生も、そう言って同じように診察してくれました。



診察の結果、どうも気になるところがあり、【町のお医者さんA】先生も【町のお医者さんB】先生も、血液検査をした方が良いとおっしゃいます。


あなたは先生がおっしゃる通り、血液検査を受けて、後日改めて結果を聞きに行きました。




【町のお医者さんA】

「ちょっと気になるところはありますけど、大丈夫ですよ。頑張って食生活を改善したり、運動したり、アルコールを控えたりして改善していけばいいんですからねぇ。」「私が診てますから、大丈夫ですよ。」



【町のお医者さんB】

「ちょっと気になるところがあります。」
「現状では大事には至らないと思うんですが、兆候としては気になりますので、出来れば私の紹介する大学病院で再度精密検査を受けていただけませんか?」
「あなたの身体は、あなた自身でしか守りきれないのですから、いろいろ節制もしていただく必要もあります。」



*********************************

さてさて、あなたは【町のお医者さんA】先生と【町のお医者さんB】先生のどちらのタイプが好きですか?

どちらのタイプが安心出来ますか?



人は不安な時に、いち早く不安から解放されたいと思うでしょう。

【町のお医者さんA】先生は、「大丈夫、大丈夫」って言ってくれますから、不安をいち早く取り去ってくれるような気がします。

友達に悩みを相談した時に慰めてくれるのと同じように、「先生が大丈夫って言うんだから、大丈夫だよなぁ。よかった。」って思ったりしませんか?



【町のお医者さんA】先生も、【町のお医者さんB】先生も、『予兆』が現れている事を示しています。


【町のお医者さんA】先生は、「ちょっと気になるところはあります(けど、大丈夫です)よ。頑張って食生活を改善したり、運動したり、アルコールを控えたりして改善していけばいいんですからねぇ。」っと言っています。

大丈夫とは言っていますが、アルコールを控えたり、食事制限をしないとまずい事を示唆しています。


【町のお医者さんB】先生は、明確に精密検査と食事制限を勧めています。



あなたの症状は、どんな症状でしたっけ?


「最近どうも疲れが取れにくく、肌艶がなくなってきた。」っという症状でしたよね。


【疲れが取れにくい】+【肌艶がなくなってきた】≒【肝臓が悪いかも知れない】

っと、私ならば気になります。

そして、「白目が黄ばんでいないか?」「口臭がキツくないか?」「舌の色は?」「爪には変なスジが入っていないか?」等を確認します。


セルフチェックでそこまで出来なくても、【肝臓が悪いかも知れない】という『予兆』に気づいていれば、早く治療や自己管理を始めるに越したことはありませんよね。



実は【町のお医者さんA】先生は共依存なお医者さんです。

【町のお医者さんB】先生は自立型相互支援的なお医者さんです。


【町のお医者さんA】先生は良かれと思って「大丈夫ですよ〜」っと安心してもらおうとしていますが、確実に【町のお医者さんB】先生よりも対処が遅れてしまっています。


【肝臓が悪いかも知れない】患者さんに、「大丈夫ですよ〜、お酒を控えたり、食事制限すれば大丈夫ですからねぇ。」っと言っても、どの程度悪くなっているのかはっきりしていないですし、気持ち的に弱い人ほど「大丈夫!」っていう安心する言葉の方が強く残りますので、患者さんはお酒も控えなければ、食事制限もしないでしょう。


それで症状がもっと悪化してから「専門のお医者さんに手術も含めて相談しに行きましょうか?」なんて事になると、「早く対処していれば手術しなくても良かったのに。。。。。」なんて事になりかねません。



共依存なお医者さんは、相手の立場に立ち入ってしまい、自分も相手も見失ってしまう事があります。

自立型相互支援的なお医者さんは、相手がやるべき事と自分に出来る事、自分には出来なくてもネットワークを介して対処出来る事をキッチリわきまえています。


ですから、言い方は多少キツく感じるかも知れませんが、【町のお医者さんB】先生に診てもらった方がいいんです。





さぁて、経営パワーブロガー アキバがお医者さんのお話をしていても、専門的じゃないからつまらないですよねぇ。


では、【町のA先生】と【町のB先生】を他の『先生』と呼ばれる業種に変えてみましょう!


ついでに【患者さん】は『小さな会社』に変えてみましょう!




町の【小さな会社】が日頃診てもらっている『先生』といえば、税理士の先生や経営コンサルタントの先生ですね。


「ぜ〜んぶ任せてくれれば大丈夫ですよ〜。」という先生と、「会社が強く経営していけるようにアドバイスはします。でも、経営者はあくまでも社長です。貴社が自ら改善の努力をしなければ、決して良くはなりませんよ。」という先生。


ずっと会社の事を診ている筈なのに、経営危機の予兆に気づいている筈なのに、「大丈夫ですよ〜。」っと言っていて、いざヤバくなってから他のコンサルタントに依頼するような先生。




世の中にはいろんな『先生』がいらっしゃいます。




本当に信頼することが出来るのは、お互いの存在を認め合い、自分だからこそ出来る事をわきまえていて、自分に出来ないことを任せられる専門家をネットワークとして持っていらっしゃる方でしょう。


以前にも何度かお伝えいたしましたが、私が教わっている心理学の先生曰わく、共依存的な日本人は最近増えてきているそうです。



「大丈夫、大丈夫」っと言われ目先の確認を任せてしまい、いざという時に「遅かった!!」っと青ざめるよりも、まずは自ら青信号を確認するようにしましょう。


そして、任せるべき部分と自らがやるべき事を、しっかりと見極めましょう。



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2007年10月30日

『共依存』が広がっている重要な手掛かり5

こんばんは、いただきますコンサルタントのアキバです。


今日は、まず非常に興味深い《承認欲求》(同志社大学政策学部教授・太田 肇 先生著)をご紹介させて『いただきます』


承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?




スキルやノウハウによって成功するプラスのリスクに対する実績を承認する『表の承認』と、失敗せず損失を発生させないマイナスのリスクに対する実績を承認する『裏の承認』、他にも『日常の承認』『キャリアの承認』『負の承認』など面白い切り口で現代日本の社会風土(あっ、すみません。一部の中小企業診断士の先生方は、『風土』は土地や地方に帰属するもので、社会や組織に対しては『文化』という言葉の方が適切だっ!なんてご叱責賜った事がありましたが、一般的には使われている言葉なのでそのまま使わせていただきます。)を切っている、非常に興味深い逸冊(一冊)です。


《承認欲求》の中には、高度情報化した激動の時代には、自立した個が有機体的に支援しあう組織が必要という部分や、『お金基準の価値観』らしきものが存在する事、『序列の価値観』らしきものが存在する事といった、非常に嬉しい事に私と同様の考え方も多く書かれています。

しかし、残念な事に「会社の理念に共感したからといってがんばるともかぎらないのである。」という行(くだり)があります。

組織やチームの理念が関係ないとするならば、その組織やチームが向かうべき方向はどのように決めるのでしょうか?


んっ?

ちょっと待ってくださいよ?


ここで太田先生がおっしゃりたいのは、そんな事よりも《他人から認められたい=承認欲求が強い》人達が増えて、現代の日本社会が形成されているという事でしょう。


だとすると、自立して積極的に貢献しようとする気持ちが自分の腹の底から湧き上がる『自己の理念』とか『信条』といったものが揺らいでいる、もしくは失われている、もしくはそういうものの存在にすら気付いていない人達が増加した事により、日本社会が他人に認められなければ不安で不安で仕方ない人達で溢(あふ)れているという事になります。


そうです。

まさしく『共依存』が広がっているという事です。

より多くの人達を理解して認め合いながらお互いの長所を活かし、短所を補い合おうという『自立型』の人よりも、自分の領域と他人の領域に線引きが出来ない状態で自分の存在を確かめて安心するために《自分を認めて!》っという人が増えてきたのです。


たぶん、太田先生は経済や政策等の分野に特化して研究されていらっしゃるので、《認められたい》という人の気持ちを細かく分析して《承認欲求》という形でまとめられたのでしょう。


そうであれば、「会社の理念に共感したからといってがんばるともかぎらないのである。」という行(くだり)は、《認められないと動けない≒共依存》をまず最初に改善しなければ、もはや『自立型』を目指すのも困難だという事を著しているのかも知れません。

悲しい現実なのでしょうか?


《承認欲求》の本の中には、どうすれば他人から承認を得る事が出来るか?という説明が書かれていますが、それは『依存型』社会を生き抜くためのノウハウです。


『依存型』から『自立型』に変えるためのノウハウとまではいきませんが、《シリーズ『共依存』△隆き》でお伝え致しました『共依存』発見・改善トレーニングをお試し『いただきます』と、必ず何かしらのヒントにお気づきいただけるものと思います。

是非、お試しくださいませ。



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2007年10月09日

シリーズ『共依存』5

こんばんは、カリマスコンサルタントのアキバです。


今日からシリーズ『共依存』題しまして、ビジネスにおける共依存症の影響を考えてみたいと思います。


第1回目の今日は、『共依存症』が良くないとされるポイントについて、おさらいとアキバの考えをお伝えします。


共依存症が良くない状態とされる一番のポイントは、無意識レベルにおいて自分と他人の境界線が見えなくなるという部分でしょう。

意識的には、「私とあの人は別々の人間なんだから、一緒だなんて考えてないですよ。」っと言っていても、他人の問題をあたかも自分の問題のように捉えてしまう事があれば、それは『共依存』です。


但し、以前にもお伝え致しました通り、『共依存』になりやすい環境で育ってきた日本人の場合、ほとんどの人が少しは『共依存』的な部分を持っているそうですから、少しでも『共依存』的な部分があるからと言って、その人の個性を否定するようなものではありません。


他人の問題を自分の問題のように捉えてしまうと、《自分では解決する事が出来ない問題》も自分の問題として《感覚的に》受信してしまいます。

《自分では解決する事が出来ない問題》とは、相手もしくはその他の第三者にが解決するべき問題を指します。


《自分では解決する事が出来ない》訳ですから、目の前の問題に気付いていたとしても、直接解決する事が出来ずにいつまでも悩む事になります。

悩んでいる状態は、心に棘が刺さって《凶》=不吉な状態ですから、非常に不安になってきます。

不安は《動物からお借りしますの巻き》でもお伝え致しました通り、不安⇒脅え⇒逃避⇒攻撃といった感情と行動を誘発します。


さてさて、『共依存症』が進行すると、その不安材料はどうなるでしょうか?


そうです、社会に蔓延する様々な問題が、全て自分の問題のように《感覚的に》受信されるようになってしまうのです。


そんな状態なのにも関わらず、悪戯な言葉が投げかけられてしまう場合があります。


《相手の身になって考えなさい》

《相手の立場を考えて行動しなさい》


そもそも自分と他人の境界線を線引き出来なくなり、相手の問題も自分の問題のように捉えてしまう上に、責任だけは相手に転嫁してしまうのが『共依存』です。

そんな状態で《相手の身になって考えなさい》と言われれば、ますます症状が悪化する筈です。


しかし残念ながら、この『共依存症』というもの自体が心理カウンセリング業界では一般的であっても、世間では一般的ではない為に誰も警鐘を鳴らしていないようなのです。


私が尊敬する師匠(すみません、勝手に師匠なんて呼んでしまってますが…)である株式会社 アントレプレナーセンターの福島社長様の著書、

《メンタリングマネジメント》

メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術


や、

私が尊敬する和尚様(その節はお世話になりました)の竹内日祥様の著書、

《企業再構築の仕掛け バリュー・マネジメント》

企業再構築の仕掛け バリュー・マネージメント―激動の乱世、変革への挑戦


にもありますように、最終的には相手の問題をも解決に『導く』事=支援する事が大切です。

しかし、福島先生がおっしゃる通り、『自立型』でなければ『相互支援』は出来ないのです。


その『自立型』の反対にある『共依存』が依存症として心理カウンセリング業界で一般的なのであれば、カウンセラーの皆様、どうかお願いですから世に広めて下さい。

そして、『共依存症』に気付かせてあげて下さい。

そして、『共依存症』を改善する方法を世に広めて下さい。



そんな訳で次回は『共依存』に気付き、改善する為のトレーニングを、カリマスコンサルタントバージョンにアレンジしてお送りします。

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2007年09月27日

『序列の価値観』と『共依存』の補足3

『序列の価値観』


他人に勝る事に無意識の欲求が発生し、他人に勝る事で満足感を得る事。
地位、権力、利権、お金、スキル、ノウハウ、知識など、あらゆる物事に対して他人と比較して《上に立つ》事で満足感を得る。

『序列の価値観』が強くなると、自分が出世するために影響力がある上司には媚びを売り、自分の出世に関係ない上司や自分の出世に邪魔な同僚や部下を陥れようとする事もある。

友達同士でも、自分の方が友達に勝っている事に喜びを感じる。

他人を認めた上で、自らを鍛え上げる事によって上を目指すようになると、『序列重視』に偏った見方では無くなるため、『序列の価値観』は解消される。



『共依存』


思考の枠組みや基準において、自分と他人を分ける事が出来ない。

そのため、他人を〔個〕として認識する事が出来なくなり、結果として自分の〔個〕も見失う事もある。


『共依存』化が進むと、序列が上の人は序列が下の人に対して自分の考え方を強要し、序列が下の人は序列が上の人に依存して生きるようになる。

逆に、序列が上の人から見て自分と異なる考え方を続け人は、自分に逆らっている人と認識するようになり、序列が下の人から見て自分に的確な指示・命令・アドバイスが出来ない人は、能力が無い人と認識するようになる。

つまり、同じような思考の枠組みを持った人同士でまとまっている事が心地良い状態となる。


序列が上の人の考え方に非常に影響を受ける為、一見、謙虚なようにも見える。
しかし、様々な序列が上の人から影響を受けるたびに自らの考え方も変化するため、《言う事がコロコロと変わる人》に見られる事も多い。
しかも、《自分からの視点》で見て、《自分の枠組み》にはめようとし、《自分の立場》で物事を考えている為、自分では気付かない。


基本的に他人に依存しているため、責任や義務は誰かに転嫁しようとするが、自らの権利は主張する。


相手の考え方を理解して、相手が自ら考動する事により、相手が自ら問題を解決する力を付けるように《支援する》事で『共依存』症から解放される。

自分の問題解決を誰かに支援してもらう時には、支援者に問題を解決してもらうのではなく、問題解決のアドバイスを得て、自らの力で解決する。

『共依存』の解消には、先ず《問題の所在》が自分にあるのか、他人にあるのかを明確に区別する事が必要。
相手に問題の所在がある場合には相手が解決出来るように支援し、自分に問題の所在がある場合には他人に支援してもらったとしても、必ず自分で解決する事。


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