グローバリゼーションとデフレ
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。いやぁ、円高も株安もダメージ大きいですねぇ。
少し前までは
「ハイパーインフレに気をつけろ!」
とか
「グローバル社会の中の日本のデフレは………」
とかおっしゃる方々がたくさんいらっしゃいましたが、冷静に考えてみたら可笑しな部分がありますよねぇ。
“グローバリゼーション”
なんですから、市場は“世界”ですよね。
もちろん為替の問題はありますが、今の日本における
《 製造業の本当の大空洞化 》
は教えてくれます。
大企業が自己の利益のためにコストカットに励むが挙げ句、製造業は安い労働力を求めて海外を転々とするでしょう。
国内の下請け、孫請け企業は、安い海外価格に合わせ、その下をくぐらなければ見積りすら回って来なくなります。
そうして日本の底辺を支えてきた中小零細製造業は、かつてないスピードで数を減らし、その結果として待っているものが、
《 日本市場の萎縮=日本人の購買力低下 》
でしょう。
そこに、
“売れないから値下げ”
という安易な考えがデフレと共に
《 日本市場の萎縮=日本人の購買力低下 》
をさらに加速させます。
日本の技術力の進歩に対する付加価値は、海外の安価な労働力と生産技術の無償提供によって、相殺されるどころか、むしろグローバリゼーションによるデフレ効果のスピードが勝っていると言えるでしょう。
本来であれば、国として「生産技術や管理運営コンテンツ」を海外に販売して外貨を稼ぐ事が出来たかも知れないのに…………
これからの時代、
“市場は世界”
“労働力は労働力の安い新興国を潤す、新興国の経済発展のきっかけ”
“インフレ傾向に向かうのは、自然破壊に影響を受ける食物と、限りある資源”
という図式が、しばらく続くものと考えられます。
そんなグローバリゼーションの中でも、日本が生き抜いて行くためには…………
【 努力と根性!!! 】
じゃなくて、
『 アイデアとコンテンツ 』
を、ちゃんとお金に変える事でしょうね。