目標と目的の違いを説明してください。
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified RiskManager の秋葉です。
今夜は改めまして、“キホンのキ”“イロハのイ”を確認しておきましょう。
それでは質問です。
「目標と目的の違いを説明してください。」
あっ、ちなみに結構な肩書のコンサルタントさんでも、
「改めて聞かれると‥‥‥‥」
なぁ〜んて事もありますから、構えず、お気軽にお答えくださいね。
ちなみに“目的”と“目標”を辞書で引くと、次のような意味になります。
【目的】
実現しようとして目指す事柄。行動の狙い。目当て。
倫理学では、理性ないし意志が行為に先立って、行為を規定し、方向付けるもの。
(目的を成し遂げる)
【目標】
そこに行き着くように、また、そこから外れないように目印とするもの。
行動を進めるにあたって、実現・達成をめざず水準。
(目標を達成する)
あっ、いや、ほとんど答えを言っちゃいましたね。
失礼しました。
【目的】とは、「行為に先立って、理性または意志が行為を規定し方向付けるもの」とか「 目当て」の事ですから、最も簡単に言うと
《何のために?》
っという意味になります。
その行動や言動を「やる」っと決めた理由、意思決定の基準が【目的】です。
【目標】とは、「そこに行き着くように、また、そこから外れないように目印とするもの」とか「行動を進めるにあたって、実現・達成をめざず水準」の事ですから、『誰にでもわかるモノ』でなければなりません。
「目指すべきところ」も「いつまでに達成するか?」も、『誰にでもわかるモノ』で表されていなければなりませんので、
《いつまでに?》
《どれだけ?》
を表す《数字》が、【目標】という事になります。
【 目的 】=何のために?
【 目標 】=いつまでに?どれだけ?
「何のために、そのビジネスをやるのか?」
という問いに対して
「お金のため」
という答えであれば、
「ここに、もっと楽に儲かる仕組みがありますよ!」
という甘い言葉に流されやすくなったり、
「ちゃんとやらなくても、とりあえず金は稼げるから、まぁ、いいか」
っという、ぶら下がり君の出現率が増えたり、
「ここまでやってんだから、もっと金くれてもいいじゃねぇか!」
っという、反抗的なメンバーの出現率が増えたり、
他にも偽装問題の引き金になってしまう事すら、あります。
もし【 目的 】が『お金』になってしまっているなぁ〜っと思われたら、その『お金』は誰からいただけるのかを考えてみましょう。
社員やメンバーであれば、会社(経営者)からいただきますよねぇ。
その会社が『お金』をいただけるのは、お客様からですよねぇ。
つまり、経営者も株主も社員やメンバーも、みんな“お客様”からいただいた『お金』で潤って(うるおって)いるんですよねぇ。
ところが、【 目的 】が『お金』になった時点で、その先の“お客様”を見なくなっちゃうんですね。
ですから、言うことを聞かない部下やメンバーに対して、《金で釣る・アメとムチ方式》よりも、しっかりと【 目的 】を伝えていく事が大切なんですよね。
そして、その【 目的 】こそが、『経営理念』なのです。
そこで一句
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目的が
あるからこその
目標さ
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お後がよろしいようで
命令廃止!