他人の痛み
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。誰かを守ってあげたり、助けてあげたい時には、相手の痛みを知る事が重要です。
例えば、
「ただ痛そうだから助けたい」
「ただ苦しそうだから守ってあげたい」
ただそれだけの医師なんて、いませんよね。
医師が患者を助けるために治療する際には、重大な医師の責任がついて回ります。
重大な責任を背負って治療をするためには、怪我や病気の知識は勿論、様々な治療法、薬の効果や副作用等をベースとして、診察(=現状分析)をし、治療法を検討(=計画)し、治療を施し(=実行)、回復状態を検証(=検証)し、回復の具合が悪ければ他の治療法を検討(=改善)するでしょう。
これはコンサルタントや支援者の方々も同じ事ですよね。
お客様がどんな状態なのか?
どんな処置を施すと、どのような効果が期待できるのか?
支援者が導くべきゴールを想定し、ゴールと処置の説明をした上で支援する事が必要でしょう。
ところが、一部の支援者の方々は、根本的な問題点を分析もせずに、「ただ痛そうだから助けたい」「ただ苦しそうだから守ってあげたい」っという思いだけで、それなりの報酬を得て、支援らしい事をしてしまっているケースが見受けられます。
本当は教育制度の拡充が必要なのに、金銭的な支援ばかりしていたり‥‥‥
本当は稼ぐ力や考える力をつけなければならないのに、安易に稼ぎ方や考え自体を押し付けたり‥‥‥
本当は稼ぐ力を養わなければならないのに、借金をさせて表面上の資金繰り改善をしてみたり‥‥‥
本当は内部統制の改善のためにリストラをしなければならないのに、安易に仲良くやりましょうと言ってみたり‥‥‥
売上が伸び悩んでいるのに、ただ誉めて励ますだけだったり‥‥‥
売価の見直し等による収益性の改善が必要なのに、コストカットばかりを勧めたり‥‥‥
目的も明確に出来ず、ただ金銭的な目標だけの経営計画が重要だと押し付けたり‥‥‥
「頑張って!」という言葉が病状を悪化させてしまうのに、「頑張れ!頑張れ!」と励ましたり‥‥‥
本当は支援のほとんどが、相手の自立を促し、相手の自立をサポートする事です。
それには、相手が本当に病んでいたり、怪我をしている部分を間違いなく特定し、病や怪我に合った治療を施す必要がありますよね。
もし、あなたが今、誰かに支援をお願いしているとしたら・・・・・・・・
今一度、その支援者の方が、あなたが今おかれている現状をしっかりと把握しようとしているか否か、確かめてみてくださいね。