自己防衛的な心配り
11月最後の週末でしたが、外は清々しい秋の行楽日和でしたね。こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。
突然ですが、
あなたは心配性ですか?
他人が何か新しい事を始める前に
「大丈夫ですか?」
っと声を掛けたり、思ったりしていらっしゃいませんか?
他人がピンチに陥りそうな時や既にピンチに陥っている時に
「大丈夫ですよ!」
っと声を掛けたり、思ったりしていらっしゃいませんか?
そんな事がよくある方は、もしかすると自己防衛的な心配りをしていらっしゃるのかも知れません。
ご本人様は無意識ですので気づかないでしょうけれども、知らず知らずのうちに他者攻撃的な発言となってしまっている事があるかも知れません。
例えば、同じセクションの同僚や部下が、締め切りに間に合わなそうな仕事を抱えていたとしましょう。
「大丈夫?」
っと声を掛けた“瞬間”の感情を思い出してみてください。
『(頑張ってくれなきゃ、私が困るんだから・・・・・・)』
とか、
『(決めたことなんだから、やってくれなきゃ困るんだから・・・・)』
とか、
『(なんでこんなギリギリまで掛かってんの・・・・・・?)』
なぁ〜んて心の中で思いながら、
「大丈夫?」
っと“心配してあげている”ような態度をとっていらっしゃらないでしょうか?
または、その同僚や部下が弱音を吐いた時に、
「大丈夫だよ!」
っとだけ言って終わらせていらっしゃらないでしょうか?
自分自身が困ってしまうような問題が他人に生じているように感じた時に、
「大丈夫?」
っと確認したり、
「大丈夫だよ!」
っと言葉を掛けるだけで、問題解決のための行動をとらないのは、他人に気遣いや心配りをしているように見えて、実は自己防衛のための行動である事が多いのです。
本当の問題を解決するよりも、自分自身の中の不安を取り除くために、
「大丈夫?」
とか、
「大丈夫だよ!」
っと声を掛けている事が多いのです。
本当の問題を解決するためには、
Research・現状分析、調査(含むマーケティング)
Plan・計画
Do・実行
Check・検証
Improvement・改善
のRPDCIサイクルを回していく必要があります。
相手の現状も確認せず、
「出来ないなんて言ってないで、やらなきゃダメでしょ!」
「つべこべ言ってないで、やる事はやれよ!」
っという気持ちが優先しているにも関わらず、
「大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
っと声を掛けたところで、本当に大丈夫かどうかなんてわかりませんよね。
(っというよりも、問題解決は出来ませんよね)
みなさまも、
「大丈夫?」
とか
「大丈夫だよ!」
っと声を掛ける際には、くれぐれもお気をつけくださいね。

