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2011年05月

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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk Manager のアキバです。


震災後、徐々に市場の冷え込みが明らかになって参りました。


震災直後は大きくマイナスに落ち込んだ日本の株価。

一旦、『特需』期待でアジアを中心とした投機筋の資金の流入によって反発しましたが、ここへ来て被災による部品不足、投資差し控え・紙やインク不足による広告市場の落ちこみ、買い控えによる消費活動の落ち込み、それらを含めて市場全体にはお金が回らなくなり、ジワジワとボディブローのように冷え込みが効いて来ているようです。


特に受注のほとんどが受け身となっている下請け企業においては、過去の設備投資等の借入がたくさん残っているにも関わらず、仕事が無くても待つしかないなんて状況も頻繁に発生してしまっているようです。



そんな受け身な会社を見つけると、

「休んでる場合じゃないでしょっ!!」

「苦手だなんて言ってないで、やるんですよっ!!ほらっ!今すぐっ!!」

「睡眠時間なんて3〜4時間だって大丈夫なんですよっ!!」

「酒なんて、儲かるようになってから飲みなさいよっ!!」

「テレビなんて時間の無駄遣いですよっ!!」

「移動中だってスマホ使って仕事出来るでしょっ!!」

‥‥‥‥etc.



なぁ〜んて、ガンガンハッパを掛けるコンサルタントの方がいらっしゃる事があります。



確かに、

『 いま 』やった事が、やった結果の未来を生み、

『 いま 』やらなかった事が、やらなかった結果の未来を生みますから、

ギリギリの状況に追い込まれていれば、やるしかないでしょう。



しかし、人にはそれぞれストレスやプレッシャーの許容量があります。

突然それまで感じていなかった大きなストレスやプレッシャーを掛けられながら、馴れない新しい取り組みを“やらされて”しまったら、精神的に大きなダメージを受けてしまうのも当然ですよね。


事実、抑鬱症状に陥ってしまう中小零細企業経営者の方々は、年々増加傾向なあるようです。



実は、そんなガンガンハッパを掛けるタイプのコンサルタントの方々も、家族を顧みず、土日も休まず、朝早くから夜遅くまで仕事をしている事が多いようです。



せっかく結婚して家庭を持っても、家族と過ごす時間なんてほとんどなく、朝から晩まで年がら年中仕事をしている方々‥‥‥


表向きは謙遜しながらも、いつも忙しそうにしている自分に酔いしれてしまっている方々‥‥‥



勿論、ご自身が本氣で『 心・氣持ち・情熱 』を注ぎ込み、内から漲る(みなぎる)やる氣によって、

「気がつけば、仕事ばかりしていた・・・・」

っというのであれば、メンタルリスクはあまり無いでしょう。

仕事が大好きで大好きで、家族は持たなくても活き活きと楽しそうに仕事に励んでいらっしゃる方々は、全く問題ありませんし、逆に仕事ばかりだとしてもメンタル面から観たワーク・ライフバランスは、しっかりと取れていると言えるでしょう。



問題なのは、

“ 仕方ないからやる ”

“ 何かを犠牲にしながらやる ”

という状況を継続してしまう事です。



コンサルタントの中には、

「果実を手に入れるためには、必ず何かを犠牲にしなければならない。」

なんてジェームズ・アレン様の『 「原因」と「結果」の法則 』の自己犠牲の部分を流用してハッパを掛けていらっしゃる方々も多いようですが、


パワーハラスメントによるメンタルリスク同様に、コンサルタントが与えてしまうメンタルリスクというものもありますよねぇ。

誰かに助言やアドヴァイスをするという事は、そのようなリスクに対する責任も負う必要があると、

私は思います。



ビジネスの現場からご勇退された後、

「あぁ、いい人生だったなぁ〜」

っと昔を懐かしみながら、老後をさらに楽しむのか?

「仕事ばかりで何も残らない人生だったなぁ〜」

っと過去を憂いながら、心機一転、老後を楽しむのか?

それとも・・・・・・・




“ 人生 ”

という大きなものを見失わないように、

最も身近な家族に対して、しっかりと感謝をしながら、

間違いのない意思決定をしていきたいですね。





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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


東日本大震災からの復興に向けた動きが活発になって参りましたので、

今宵も、東日本大震災による被災地の復興を目的とした活動を推進していらっしゃいます、

チームINQ合同会社(チームインキュ合同会社) 様が運営していらっしゃる

『 復興計画WATCH 』

というサイトを、改めてご紹介させていただきます。





『 復興計画WATCH 』は、東日本大震災による被災地の復興に関する情報を、

・土木・建設業界の動き

・政府・自治体の動き

・経済・海外の動き

・その他・社会の動き

といったカテゴリーに分類、わかりやすくお伝えいただいているサイトです。


最新ニュース記事はもちろん、復興関連のツィートや復興関連ニュース速報もタイムリーに更新されています。





また、震災被災地復興のための建設・土木関連の求人サイト

『 施工管理求人ナビ 』

も併設されていますので、しっかりとお給料をいただきながら、被災地復興のお手伝いが出来るかも知れません。
(特に、建築施工管理技士、管工事施工管理技士、土木施工管理技士をお持ちの方にはおすすめです)






東日本大震災 復興支援プロジェクト 『 復興計画WATCH 』


遠くから復興を願い応援する方も、復興のために何か自分に出来る事を日々探していらっしゃる方も、復興の実態を日々確認して投資に活かしたい方も、ぜひ、ご覧くださいませ。









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遠い遠い昔、『 お金 』は石や貝でした。

漫画「はじめ人間ギャートルズ」(園山俊二様原作)に出てくるような、真ん中に穴の開いた大きな石が昔の『 お金 』です。


今でもグァム島の南に位置するミクロネシア連邦のヤップ島では、今でも石のお金が使われているそうです。



紀元前16世紀頃、殷(いん)の時代の中国では、子安貝(こやすがい)などの宝貝(たからがい)の“貝殻”が『 お金 』として使われていたそうです。


一方、西洋では古代ローマ時代、兵士に支給された給料は“塩”だったそうです。

ラテン語で“塩”を意味する「Salarium(サラリウム)」が訛って(なまって)、「salary(サラリー)」、「サラリーマン」の「サラリー」は、生きるために必要な“塩”だったんですねぇ。


ちなみに、貝が化けると書いて、貨幣の「貨」。

漢字発祥の地・中国で“貝”が『 お金 』として使われていた事は、しっかりと漢字に残されているんですねぇ。



貝や塩、鏃(矢じり)、家畜、布、農具、穀物などは、誰にとっても“そのモノ自体に価値があり”、持ち運べて、モノによっては保存が可能である事から、「物々交換」から発展して『 価値を交換する道具 』として利用されるようになりました。


貝や塩といった『 価値を交換する道具 』の事を、「物品貨幣(ぶっぴんかへい)」と言います。




『 お金 』が石や貝だった時代から、さらに遡る(さかのぼる)と「物々交換」となります。




海に近いところに暮らしている人々は「海の幸」を、山に近いところに暮らしている人々は「山の幸」を、それぞれ交換する事によって、人々は豊かな暮らしを手に入れる事が出来ました。


山間部では「海の幸」は『 有り難い 』モノですし、沿岸部では「山の幸」は『 有り難い 』モノです。


《 簡単には手に入らないモノ=有り難いモノ 》を交換し合う事が「物々交換」であり、その「物々交換」をする場所が、後(のち)に「市(いち)」「市場」と呼ばれるようになりました。



その『 ありがたい 』モノを広い世界中で交換するための便利な道具が、「金属貨幣や紙幣」という『 お金 』です。

現在では、《 道具としての『 お金 』 》から《 尺度としての『 お金 』 》に変化して、「金属貨幣や紙幣」を持たなくても「電子マネー」で価値を交換する事が出来るようになりました。



『 金儲け 』は本来、汚いものではありません。

『 お金 』はとっても便利な『 ありがとう 』を伝える道具なのです。

為替相場があれば、世界共通の『 ありがとうの対価 』となります。

人からたくさん『 ありがたい 』と思われていれば、自ずと『 ありがとうの対価 』である『 お金 』は増える事でしょう。

(あっ、金融派生商品等は別ですが・・・・・・・)


なぜなら、あなた自身が喜んで『 お金 』を払ってもよいと思う商品やサービルを思い浮かべて頂ければ、ご納得頂けるものと思います。



『 ありがたいモノ 』だからこそ、喜んで『 お金 』を払います。


『 お金 』は『 ありがとうの対価 』です。


『 お金 』はありがたい『 価値を交換する道具 』です。


ガッポガッポ儲けるという事は、より多くの『 ありがとう 』を頂いているという事です。


しっかりとお客様に感動を提供して、ガッポガッポ儲けましょう。





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仲良し以外の他人との関わりを断ち

煩く忠告する友人知人を捨て

世間から離れ


それでも世の中で生きる


譲り合う事はなく

謙虚に振る舞う事はなく

思いやる事もなく

我先にと行動する



他人とぶつかり合い

他人と蹴落とし合い

それでも表向きは

善人を装う



ほら

いまそこに

誰かの足を踏んでも謝らない人がいたよ


ほら

いまそこに

電車から降りる人を押しのけて乗り込んでいく人がいたよ


ほら

いまそこに

並んでる人を押しのけて割り込んでくる人がいたよ


ほら

いまそこに

道いっぱいに広がって歩いているのに前から歩いて来た人を邪魔者扱いしている人達がいたよ


ほら

いまそこに

自分の事は認めて欲しいけど他人なんて関係ないっていう人がいたよ




それでも本当は

みんな仲良くなりたいんだねぇ

直接他人と向き合うのが怖いから

リアルな他人との関係を

無意識に断捨離してしまうけれど

バーチャルなネット上では

他人と繋がりたくてしょうがない

他人に認められたくてしょうがない

そうなんだねぇ




もし

もしも

そうだとしたら

強くなれとは言わないけれど

その装いの善意とか

その建て前の思いやりとか

その認められたいが故の思いやりを

リアルでもやり続けてみませんか?



きっと

笑顔が増えると思うんだけどなぁ





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野鳥を間近で観察する方法〜入梅前スペシャル〜

こんにちは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


今日はお天気も良かったので、朝から野鳥の森に行って参りました。




キャンベルタウン・野鳥の森





入り口ではエミューがお待ちかね。

結構、シュッとした顔つきです。





○○インコとか、○○オウムって名前かと思いきや・・・・・・・・

“ キバタン ” とな。





ふっくらピンクの

クルマサカオウム





ものまねが得意で、「Hello! Hello!」っと挨拶してくれる

アカビタイムジオウム


っと、ケージの中だけじゃぁございませんよ。

野鳥をマジか?いえいえ、間近で見る事が出来るのが、キャンベルタウンの醍醐味です。

あっ、忘れておりました。

入園料は、なんと!

大人=100円

子供(中学生以下)=30円

幼児(小学生未満)=0円

でございます。



それでは、実際に野鳥に近づいてみましょう。






ファンキーな髪型の

レンジャクバト





オーストラリアイシチドリ

結構近づいても逃げないんですねぇ。

人に馴れているんでしょうか?






オレンジのくちばしとほっぺがかわいい

キンカチョウ

ですが・・・・・・・・・・・・・・・・





橋に集った蚊を、モリモリ食べていらっしゃいました。


おっと、蚊が私の発する二酸化炭素に反応して、こちらに向かって来ますので逃げましょう。





こちらは

ズクロトサカゲリ

のペーター君(っと名前がついているようです)





本当はもう少し痩せて見えるんですが・・・・・・

シロガシラカラスバト





おっと、こちらにも千鳥足の

オーストラリアイシチドリ






決してオカチメンコじゃぁありませんよ、

オカメインコ





またまた、オーストラリアイシチドリですが、なんだか妙な格好してますねぇ。






おっと、ペーター君に見つかりました。




こちらを見てますねぇ。




近づいてきます。




結構、縄張りを守るために戦うそうですが・・・・・・・・・・




襲われますかねぇ・・・・・・・




いやいや、サービスショットですね。




ありがとうございます。


という事で、野鳥を間近で観察する事が出来るほのぼのとしたキャンベルタウンでした。






おっと、忘れちゃいけません。

入り口のすぐ脇でボスがお待ちです。

オーストラリアガマグチヨタカ






静かで落ち着きますなぁ〜。

キャンベルタウン・野鳥の森



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【 本日のおまけ 】

日本を元氣に!

オーストラリアガマグチヨタカ&ハルク


アニマル浜口様の合図にあわせて・・・・・・・

ボス「氣愛だぁー!氣愛だぁー!氣愛だーーー!」

ハルク「氣愛だぁー!氣愛だぁー!氣愛だーーー!」

ボス「わっはっはぁ♪ わっはっはぁ♪ わっはっはぁ♪ 」

ハルク「わっはっはぁ♪ わっはっはぁ♪ わっはっはぁ♪ 」


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こんにちは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


本日は、東日本大震災による被災地の復興を目的とした活動を推進していらっしゃいます、

チームINQ合同会社(チームインキュ合同会社) 様

が運営していらっしゃいます

『 復興計画WATCH 』

というサイトをご紹介させていただきます。





『 復興計画WATCH 』は、東日本大震災による被災地の復興に関する情報を、

・土木・建設業界の動き

・政府・自治体の動き

・経済・海外の動き

・その他・社会の動き

といったカテゴリーに分類、わかりやすくお伝えいただいているサイトです。


最新ニュース記事はもちろん、復興関連のツィートや復興関連ニュース速報もタイムリーに更新されています。





また、震災被災地復興のための建設・土木関連の求人サイト

『 施工管理求人ナビ 』

も併設されていますので、しっかりとお給料をいただきながら、被災地復興のお手伝いが出来るかも知れません。
(特に、建築施工管理技士、管工事施工管理技士、土木施工管理技士をお持ちの方にはおすすめです)






東日本大震災 復興支援プロジェクト 『 復興計画WATCH 』


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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。

ゴールデンウィーク後から、なんだかハッキリとしないお天気が続いていますねぇ。

ハッキリしないと言えば、

「名選手は必ずしも名コーチや名監督になれない。」

っと、決めつけたような言い回しがありますよねぇ。

名監督が名選手だったかというと、結構、名選手が多かったりします。

ですが、逆に見てみると、名選手だからと言ってコーチングも上手い訳ではなく、名選手だからといってチームをまとめたり、戦術の中からチョイスして戦略を立て実践しながら改善を図る事が得意な訳でもありません。

ですので、結果として専門分野で飛び抜けた才能があるからといって、部下の教育や経営が上手くできるとは限らないという事です。



例えば、凄く成績優秀なコンサルティング営業マンがいらっしゃったとしましょう。

いろいろな経験値やノウハウを活用し、独自の営業ツールを用いて、成績も3年連続No.1。

「そうだ!社会保険労務士の先生もおっしゃってたから、コンピテンシーだ!みんなで真似しよう!」

なぁ〜んていう事は、よくありますよねぇ。

素晴らしい成果を上げている人を見ると、ついつい真似をすれば同じように上手くいく・・・・・っと思ってしまう事は、よくある話です。



それでは、この“ 凄く成績優秀なコンサルティング営業マン ”が他のメンバーに研修という形でノウハウを教える事になったとしましょう。


【 成績優秀な営業マンが、他者の良いところを見つけ、認められる人物だった場合 】

その営業マン=名選手が、他者の良いところを見つける能力に長けていて、それを認める器を持っていて、協調性やリーダーシップがある人物であれば、

1.自分のやり方を教えて

2.相手の良いところを伸ばし

3.自分にない、相手の良いところを取り込んで

4.共に成長していく

という未来が見えてきます。


【 成績優秀な営業マンが、自分のやり方が一番だと強く思い、自分の尺度で考える人物だった場合 】

その営業マン=名選手が、他者の能力を確認する事なく、まず自分と同じように出来るまで徹底的に教え込もうとする人物であれば、

1.自分のやり方を教えて

2.相手が自分と同じように出来るまで教えるか

3.出来の悪い相手は見放し

4.出来の良い相手を新たに探す

という未来が見えてきます。


前者は『 全肯定的 』なスタンスの人物、後者は『 否定的 』なスタンスの人物といえますね。

わかりやすく申し上げますと、前者は自分の良い部分を肯定し、他人の良い部分も肯定し、より良い方向へ進んで行きます。

後者は自分の良い部分を肯定し、他人の良い部分は無視するか否定して、まず自分の基準をすべて満たす事を目標として進んで行きます。

っと、ここまで参りますと、いつもお読みいただいている方々からは、「あぁ〜、いつもの『全肯定的な考え方がイノベーションをもたらす』ってやつね!」なぁ〜んて声が聞こえて来そうです。


ところが、本日はそれだけでは終わりません。

〈 教える 〉っという事は、そんなに簡単なスキルではありません。

士業の先生方や、美容師さん、大工さん、シェフといった《 自己完結型 》の職人の方々に見られがちな教え方って、どんなものを想像されますか?


そう、職人さんと言えば、

「俺の背中を見て覚えろ!」

なぁ〜んていう、昔ながらの教え方ですよねぇ。

《 やってみて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かぬ 》

山本五十六様は、こんな言葉で表現していらっしゃいます。


実は、先ほどの『 全肯定的 』なスタンスの営業マンも、『 否定的 』なスタンスの営業マンも、自分のやっているようにやってみて、自分のやっている事を言って聞かせて、自分のやっている事をやらせてみるという方法で教えていれば、

《 多くのメンバーを育てる事は出来ない 》

のです。


所謂、マンツーマン体制による教育というスタイルですね。

さらに、自分のやっている通りに出来ないと褒める事がない『 否定的 』なスタンスの営業マンであれば、さらに成長させられる人数は少なくなり、結果としてダメな人材は切り捨てて、優秀そうな人材を採用し続けるといった組織が形成されて参ります。

勿論、そういった組織の場合には、人の出入りも激しく、優秀な人材は独立や転職、切り捨てられる人材と合わせて社外流出が止まらず、結果として真ん中くらいの成績のメンバーしか残らないのが実情でしょう。



それでは《 多くのメンバーを育てる 》ためには、何が必要でしょう?

人は皆、最終的には自らの意思決定によって行動します。

その意思決定をするために必要なのは『 目的 』です。

まず、『 目的 』を明確に伝え、『 目的 』をしっかりと理解しているかを確認し、相手が本氣で同じ『 目的 』のために行動しようとしているかについて、常に確認し続ける事が必要です。



次に《 細分化とグルーピング 》です。

自分がやっている事を誰かに教えようとする時に、「論理的に順序立ててお教えしますね。」なぁ〜んて言いながら、蓋を開けてみれば自分がやっている順番をそのまんま教える、要するに自分がやっている順序を間違えないように教える方がいらっしゃいます。

そこに付随してくるのは、一つ一つの行動や言葉に対する、その人の熱い熱い思い・・・・・だったり。。。。。

これでは全く同じようにものまねを出来る人が優秀だという事になりますよね。

ロールプレイングによる“ 演技指導 ”は、正に典型的な例です。

例えば、筑前煮の作り方を教えるとしましょう。

《 細分化とグルーピング 》が出来ない人の場合には、
******************************************************************************************
1本のごぼうの皮をたわしで擦ってから包丁で一口大に切って、1節のレンコンの皮をピーラーで剥いてから包丁で一口大に切って、1本のにんじんをピーラーで皮を剥いてから包丁で一口大に切って、1枚の鶏のもも肉を包丁で一口大に切って、1枚のこんにゃくにフォークで穴をあけてから手で一口大にちぎった後に沸騰した湯に入れてひと煮立ちさせ、ボールに移しておきます。
鍋に油をしき鶏が白くなるまで炒めたら、野菜を入れて少し透き通るくらいまで炒め、砂糖を大さじ2杯入れたら2〜3分炒め、醤油を大さじ1杯入れたら5分ほど炒め、しっかり味が回ったら出汁300mlを入れて、中火にし、落し蓋をして10分ほど煮ます。
汁がほどんどなくなったら、大さじ1/2の醤油を回し入れ、大さじ1杯のみりんを回し入れ、少し照りが出たら出来上がりです。
******************************************************************************************
っという感じになります。

《 細分化とグルーピング 》が出来る人の場合には、
******************************************************************************************
〈 材料 〉
ごぼう・・・・・・・・・・・1本
レンコン・・・・・・・・・1節
にんじん・・・・・・・・・1本
鶏のもも肉・・・・・・・1枚
こんにゃく・・・・・・・・1枚

(炒める際の調味料)
砂糖・・・・・・・・・・・・・大さじ2杯
醤油・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯

(煮込む際の調味料)
出汁・・・・・・・・・・・・・300ml

(仕上げの調味料)
醤油・・・・・・・・・・・・・大さじ1/2
みりん・・・・・・・・・・・大さじ1杯

〈 下ごしらえ 〉
◎材料はすべて一口大に切り揃えます。
  ・ごぼうは、皮をたわしで擦ってから切ります。
  ・レンコンとにんじんは、皮をピーラーで剥いてから切ります。
 
※こんにゃくの下ごしらえ
 1.フォークで全体に穴をあけます。
 2.手で一口大にちぎります。
 3.沸騰した湯に入れてひと煮立ちさせた後、ボールに移しておきます。

〈 炒める 〉
 1.鍋に軽く油をしきます。
 2.鶏が白くなるまで炒めます。
 3.野菜を入れ、少し透き通るくらいまで炒めます。
 4.砂糖を入れ2〜3分炒めます。
 5.醤油を入れ5分ほど炒めます。

〈 煮る 〉
 1.出汁を入れます。
 2.落し蓋をして、10分ほど煮ます。

〈 仕上げ 〉
 1.汁がほとんどなくなっている事を確認します。
 2.仕上げ用の醤油を回し入れます。
 3.みりんを回し入れます。

少し照りが出たら出来上がりです。
******************************************************************************************
っという感じになります。


いかがですか?

《 細分化とグルーピング 》が出来る人の教え方では、後の工程も見えていて、工程ごとのつながりもわかりますので、次を考えながら作る事が出来ますよね。

《 細分化とグルーピング 》が出来ない人の教え方では、言われた通りにどんどん作って行くしかありませんので、
取りあえずボールにごぼうを入れて、レンコン入れて、にんじん入れて、鶏のもも肉を入れて、その上にこんにゃくを入れて、こんにゃくの下から鶏のもも肉をほじくりだして炒めて・・・・・なぁ〜んて事にもなりかねませんし、これが口頭であれば、切ったらどんどん鍋に入れてしまい、こんにゃくと一緒に下ごしらえ・・・・・なんて事もあるかも知れません。


もうお分かり頂けたかと思いますが、《 細分化とグルーピング 》が出来る人には

《 マニュアル作成能力 》

も備わっているのです。


そして、

・材料の調達が苦手なのか? 得意なのか?
・下ごしらえが苦手なのか? 得意なのか?
・炒めるのが苦手なのか? 得意なのか?
・煮るのが苦手なのか? 得意なのか?
・仕上げが苦手なのか? 得意なのか?
・時間配分が苦手なのか? 得意なのか?

といった事も見えてきますので、教えるポイントも右往左往する事はありませんし、教えられる側も何が得意で、何が苦手なのか確認しやすいですから、自分で考えて注意したり練習したりする事が出来るようになります。

また、「なんでこれをやらなければならないのか?」といった疑問も、ポイントが整理されていますので質問しやすくなっているのも特徴です。

例えば、こんにゃくの下ごしらえだけ強調されていますが、これは、沸騰した湯に入れてひと煮立ちさせるのは加工の際に使われる水酸化カルシウムの独特の臭みを消すためだとか、フォークで刺したり手でちぎったりするのは味が浸み込みやすくするためといった“ 意味 ”や” 理由 ”を教えやすくするためです。


《 細分化とグルーピング 》が出来ない人の教え方で、例えばロールプレイングを何度も何度も繰り返したとしても、横から言われた事をどんどん熟して(こなして)行くのに精一杯で、とりあえず終わってホッとしたのも束の間、「何回も同じこと言わせるな!!!」っとか、「なんで出来ないんだよ!!!」っとか、「だ〜か〜ら〜っ!貸してみろ!こうすんだよ!こう!」なぁ〜んて言われていれば、大器晩成型の人なんてまず育たないですよね。

そこですぐに成績を求めたとすれば、

“ 適当に熟せる人 ”

だけが残り、凄く優秀に育った人は独立等で離れて行ってしまうでしょう。

唯一、「俺の背中を見て育て・・・」っというタイプでもメンバーがついてきてくれるのは、その親方の人徳や人柄が素晴らしいからです。

人徳や人柄まで真似する事なんて出来ませんし、出来たとしても自分ではなくなってしまいますよね。




ズバ抜けた優秀な成績を残す人(名選手)が、素晴らしいコーチ(名コーチ)や素晴らしい経営者(名監督)になれないのは、

1.名選手には独特の個性や癖があるからではなく

2.コーチングやマネジメントのスキルやノウハウは別のところにあって

3.コーチングやマネジメントが不得意

かも知れないからです。


勿論、初めはコーチングやマネジメントのスキルやノウハウを知らず、不得意なところから始めたとしても、素晴らしいコーチ(名コーチ)や素晴らしい経営者(名監督)になれない訳ではありません。

すぐに結果を求め、結果が出ないからといってすぐに諦めてしまえば無理です。

ですが、本氣で『 心・氣持ち・情熱 』を込めて諦めずにやり続ければ、不可能な事はありません。

向き不向きは、どれだけ時間が掛かるかで表されますから、そこは我慢と根性で乗り切る“ 努力 ”によって克服する事が出来るでしょう。


(あっ、現実問題と致しましては、現代のビジネススピードは加速してきていますので、個人差により成長スピードが追いつかない場合もございますので、くれぐれもご注意くださいませ。)





ここで一句

******************************************************************************************

名選手

マネジメントを

勉強し

人を好めば

名監督に

******************************************************************************************

お後がよろしいようで。。。。。







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ゴールデンウィークが終わったと思ったら、梅雨前線らしき前線が本州に掛かり、梅雨寒といった様相となっておりますが、みなさまおかわりございませんでしょうか?


こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


今宵は、

「あなたの部下は、なぜ頼まれた事しかやらないのか?」

と題しまして、

『 目的認識の相違 』

について考えてみましょう。



部下や後輩が言われた事しかやらなくて困っていらっしゃる方って、結構多くいらっしゃると思います。

また、そんな悩みを誰かに相談すると、

「あなたも若い頃はそうだったでしょう?」

ですとか、

「怒ってばかりでなく、やったことを褒めてあげてください。」

なぁ〜んて、逆にあなたが悪いかのような言葉が返ってくる事も多いでしょう。



確かに若い頃はそうかも知れませんし、やった事を認めてあげるという意味では褒めてあげることも必要です。

ですが、歳をとれば自分で考えて言われた事以上に仕事が出来るようになる訳でもありませんよねぇ。

褒め続けても、大して成長する事なく退職していく社員の方が多いとは思いませんか?



それなのに、「あなたも若い頃はそうだったでしょう?」なんて上から目線で言われちゃったら、気分爽快に仕事が出来なくなりますよね。

実はそんなマイナスのベクトルを発生させてしまう問答って、組織やチーム、会社の中では結構多く行われてしまっているんですねぇ。



さてさて、それではなぜ、「頼まれた事しかやらない」理由がわからないのでしょうか?

それは、仕事に対する『 目的認識の相違 』に気づいていらっしゃらないからです。



仮に「1億円あげるから好きに使っていいですよ!」っと言われた時に、経営者や起業家であれば

「何に投資して事業を拡大しようか???」

っと考えるでしょう。

そこにしっかりとした《 経営理念 》があれば、よりお客様に喜んで頂けるようなアイデアを一つでも多くテーブルに乗せ、選別し、ビジネスモデルとして組み上げ、マーケティングも同時並行的に考え、費用対効果を検証し、計画を立て、実践し、実績の検証をし、浮かび上がった問題点を課題化し、改善を繰り返し・・・・・・・・・・・

っというようにやるべきことは、どんどんと湧き上がって来るでしょう。



ところが、一般的なサラリーマンの方々に「1億円あげるから好きに使っていいですよ!」っと言ったら、すぐに仕事を辞めてしまう方が3割以上、いらっしゃると思われます。

ネット上にある「宝くじで10億円当たったら仕事を辞める?」という5,000人アンケートの結果では、
なんと、2,434人(48.7%)の人が辞めると答えています。

1億円くらいであれば、同業種での起業を考える方も多いとは思いますが、お金が手に入れば働きたくない人が半数はいらっしゃるという事です。



要するに、経営者や起業家の認識している『 目的 』と、一般社員が認識している『 目的 』が合致していないという事です。


経営者や起業家の方々は《 経営理念 》を成し遂げる事を目指していらっしゃいますので、

《 経営理念 》 = 『 目的 』

となっています。


一方、《 経営理念 》の浸透していない一般社員の多くの方々は、

《 お金 》 = 『 目的 』

であったり、

《 自己実現+お金 》 = 『 目的 』

であったり、

《 自己実現 》 = 『 目的 』

であったりします。


特に《 お金 》 = 『 目的 』の方々からみれば、極力労力を使わずに《 お金 》を手に入れる事が最も効率的な仕事ということが出来ますよねぇ。

《 自己実現 》 = 『 目的 』だとしても、その会社で認められる事が自分の夢ではない事もありますし、その会社のお客様に対して商品やサービスを提供し続ける事が自分の夢ではない事もあります。

そう、結果としてその組織やチーム、会社の『 経営目的 』とも、その社員やメンバーが担当している事業の『 事業目的 』とも違った『 個人目的 』を大切にしているという事に気づいていらっしゃらないのです。



《 お金 》のために仕事をしているだけなら、ぶら下がって固定給をもらっていた方が楽ですし、「大金が手に入ったらいつでも辞めますよ」っという本音を隠しつつ、建前では良い社員を演じてしまうのです。

おっとっと、随分言い過ぎました・・・・・・申し訳ございません。

ですが、管理職の方でも本気で《 経営理念 》に対して『 心・氣持ち・情熱 』を込めて仕事をしていない方はいらっしゃいますよね。

「住宅ローンが残っているから、いま辞める訳にはいかないんだ・・・・・」なぁ〜んていうお話は、よく耳にします。

仮に、《 お金 》のために我武者羅(がむしゃら)に仕事をするにしても、

・やり方を知らない

・余計な事をして怒られたくない

という方もいらっしゃるでしょう。



もう一つ、これとは別に上司の方の人徳やカリスマ性によって、

「あの人のためだから頑張る!」

っという事もあるでしょう。

「あの人のためだから、これもやってあれもやって・・・・・・」

確かにそれはそれで上司としては目指したい部分かも知れませんが、個性をすべて真似る事は出来ませんし、何より部下や後輩が育った事にはなりませんよね。



「なんで、あいつは頼まれた事しか出来ないんだ!」

っと思ったら、

『 目的認識の相違 』

を思い出してみてください。


その部下や後輩の方が、本当に本氣で貴社の《 経営理念 》に対して『 心・氣持ち・情熱 』を込めて仕事をしていらっしゃるのか、《 お金 》や貴社とは関係のない部分での《 自己実現 》のために仕事をしていらっしゃるのか、確認してみてください。

案外、「将来何になりたい?」なぁ〜んて、子供に聞くような質問をすると簡単に見抜けると思います。



まぁ、中には経営者の方々や管理職の方々でも、《 お金 》 = 『 目的 』の方がいらっしゃるでしょう。

その場合には、経験値が異なりますから、社歴が長いほど何をやれば良いのか仕事の流れがわかっていますので、上司や先輩は部下や後輩に対して、優しく丁寧にひとつ一つ褒めながら教えるしかありませんが。。。。。。。



言われなくても自発的、能動的、積極的に行動するようになるのは、同じ『 目的 』を持っているからです。

あなたが部下の方々に頼んだ事以上の仕事をお望みでしたら、仕事が出来ない事を責めるのではなく、諦めずに『 目的 』を伝え続けましょう。

それはきっと、「やる氣」や「モチベーション」という形となって返ってくるでしょう。



〈 ご参考 〉

《 成功のための四要素 》

『 “目的”の完全一致による統合 』





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なぜ人気のあるお店は安く出来るのか?

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こんにちは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager の秋葉です。


今日は大型連休でお休みモードになってしまった頭をお仕事モードに戻すために、簡単な算数を使って

《 なぜ人気のあるお店は安く出来るのか? 》

を考えてみましょう。



最近ではディスカウントストアという表現よりも、ドラッグストアとかホームセンターの方が安い商品を取り扱っているイメージがありますよねぇ。

もしくは、激安スーパーとか・・・・・

いずれにしても共通しているのは《 たくさん 》売っているという事です。

家電を安く売っているお店といえば・・・・・

そう、《 家電量販店 》ですよね。


どうやら《 数をたくさん売る 》というところに安売りのヒントがありそうですね。


それでは、実際に算数を使って安く売るためのヒントを考えてみましょう。


あっ、そうそう、よろしければ筆記用具とソロバンか電卓をご用意くださいませ。


まずは前提条件です。

どなたでも計算しやすいように、簡単にしましょうね。



【 前提条件 】

P = 商品単価 = 500円

V = 仕入れ単価 = 300円

M = 商品1コあたりの利益 = 200円


人件費と家賃と水道光熱費は、毎月必ず掛かる経費としてまとめて “ F ” とします。

(人件費=30万円)+(家賃=25万円)+(水道光熱費=5万円)=60万円

F = 固定費 = 600,000円

これらの数字を下の図にあてはめて考えてみましょう。





左のクリーム色のPのところには、商品単価 500円が入ります。

商品単価 500円の内訳は、仕入れ単価 300円と商品1コあたりの利益 200円となります。

P500円=V300円+M200円


ここにQ=売上数量をかけると、どうなりますか?

Q = 売上数量

P 商品単価 × Q 売上数量 = PQ 売上高

V 仕入れ単価 × Q 売上数量 = VQ 仕入れ総額

M 商品1コあたりの利益 × Q 売上数量 = MQ 粗利益


仕入れ単価は相場によって変動しやすいものですが、毎月のお給料や家賃等はザックリと同じくらいの金額と捉え、MQ 粗利益の中から支払います。

MQ 粗利益からF 固定費を差し引いた残りが、全体の利益です。

MQ 粗利益 − F 固定費 = G 利益



さぁ、仕組みをだいたい解って頂きましたところで、実際に計算をしてみましょう。


本日のお題目は《 なぜ人気のあるお店は安く出来るのか? 》でしたので、

人気のあるお店は《 たくさん売れる 》

という条件で計算してみましょう。

Q 1= 1,000個 売れた場合

Q 2= 3,000個 売れた場合

Q 3= 3,500個 売れた場合

Q 4= 4,000個 売れた場合

Q 5= 5,000個 売れた場合


〈 Q1 の場合 〉

売上高=PQ1=500×1,000=500,000円、仕入れ総額=VQ1=300×1,000=300,000円

粗利益=MQ1=200×1,000円=200,000円

粗利益 − 固定費 = MQ1 − F = 200,000円 − 600,000円 = △400,000円

40万円の赤字となりました。


〈 Q2 の場合 〉

売上高=PQ2=500×3,000=1,500,000円、仕入れ総額=VQ2=300×3,000=900,000円

粗利益=MQ2=200×3,000円=600,000円

粗利益 − 固定費 = MQ2 − F = 600,000円 − 600,000円 = 0円

利益はありませんでした。


〈 Q3 の場合 〉

売上高=PQ3=500×3,500=1,750,000円、仕入れ総額=VQ3=300×3,500=1,050,000円

粗利益=MQ3=200×3,500円=700,000円

粗利益 − 固定費 = MQ3 − F = 700,000円 − 600,000円 = 100,000円

10万円の黒字となりました。


〈 Q4 の場合 〉

売上高=PQ4=500×4,000=2,000,000円、仕入れ総額=VQ4=300×4,000=1,200,000円

粗利益=MQ4=200×4,000円=800,000円

粗利益 − 固定費 = MQ4 − F = 800,000円 − 600,000円 = 200,000円

20万円の黒字となりました。


〈 Q5 の場合 〉

売上高=PQ5=500×5,000=2,500,000円、仕入れ総額=VQ5=300×5,000=1,500,000円

粗利益=MQ5=200×5,000円=1,000,000円

粗利益 − 固定費 = MQ5 − F = 1,000,000円 − 600,000円 = 400,000円

40万円の黒字となりました。



よく聞かれるように、

「売上が上がっても利益が出ない・・・・・」

っというのは、販売費および一般管理費(販管費)が見えていない時に、

「粗利は出ているのに最終的に利益が残らない。」

っという状況に陥るからです。

また、お金が残らないのは、粗利も利益も出ているのに

「借入金の元金返済が多い・・・・」

事によって、損益計算書 ( P/L ) ではなく貸借対照表 ( B/S ) からキャッシュが流出するからです。


おっとっと・・・・・

ちょっと面倒な言葉を使っちゃいましたので、また本題に戻りましょう。



計算してみれば当たり前ですが、同じ商品単価、同じ仕入れ価格、固定費も同じ程度であれば、数量がたくさん売れている方が最終的な利益も多く残す事が出来ますね。



それではお客様のご要望にお応えして、商品単価を値下げしてみましょう。

【 値下げ後の条件 】


P = 商品単価 = 450円

V = 仕入れ単価 = 300円

M = 商品1コあたりの利益 = 150円

F = 固定費 = 600,000円


Q 1= 1,000個 売れた場合

Q 2= 3,000個 売れた場合

Q 3= 3,500個 売れた場合

Q 4= 4,000個 売れた場合

Q 5= 5,000個 売れた場合







〈 Q1 の場合 〉

売上高=PQ1=450×1,000=450,000円、仕入れ総額=VQ1=300×1,000=300,000円

粗利益=MQ1=150×1,000円=150,000円

粗利益 − 固定費 = MQ1 − F = 150,000円 − 600,000円 = △450,000円

45万円の赤字となりました。


〈 Q2 の場合 〉

売上高=PQ2=450×3,000=1,350,000円、仕入れ総額=VQ2=300×3,000=900,000円

粗利益=MQ2=150×3,000円=450,000円

粗利益 − 固定費 = MQ2 − F = 450,000円 − 600,000円 = △150,000円

15万円の赤字となりました。


〈 Q3 の場合 〉

売上高=PQ3=450×3,500=1,575,000円、仕入れ総額=VQ3=300×3,500=1,050,000円

粗利益=MQ3=150×3,500円=525,000円

粗利益 − 固定費 = MQ3 − F = 525,000円 − 600,000円 = △75,000円

7万5千円の赤字となりました。


〈 Q4 の場合 〉

売上高=PQ4=450×4,000=1,800,000円、仕入れ総額=VQ4=300×4,000=1,200,000円

粗利益=MQ4=150×4,000円=600,000円

粗利益 − 固定費 = MQ4 − F = 600,000円 − 600,000円 = 0円

利益はありませんでした。


〈 Q5 の場合 〉

売上高=PQ5=450×5,000=2,250,000円、仕入れ総額=VQ5=300×5,000=1,500,000円

粗利益=MQ5=150×5,000円=750,000円

粗利益 − 固定費 = MQ5 − F = 750,000円 − 600,000円 = 150,000円

15万円の黒字となりました。


どうですかぁ?

小さなお店って大変ですよねぇ。

1ヶ月に25日営業したとして、500円の商品を毎日200個ずつ売り上げて、ようやく40万円の利益を出していたのに、
1割引にしただけで利益が25万円も吹っ飛んでしまうんですからねぇ。

200個×25日=5,000個



おっと、また少し脱線してしまいました。


それでは、同じ数量が売れるとして、最終的な利益を減らさないようにするためには、どうすれば良いでしょうか?


そうですね。


お取引先様からの仕入れ単価を下げて頂くか、固定費を引き下げるかのいずれかでしょう。

ですが、小さな会社や小さなお店の場合には、この例題のようにあまりコストカットできる部分が無いケースが多いのも事実です。

小さな会社や小さなお店の場合には、コストカットをしてしまった結果、売るための力まで失ってしまう事もありますので、気をつけなければなりませんねぇ。

そこで、仕入れ単価を下げて頂くとしましょう。

V = 仕入れ単価 = 300円⇒250円

とはいっても、お取引先様の利益も確保しなければ商品を供給して頂けなくなってしまいますから、お取引先様としても数量が増えなければなかなか価格を引き下げる事は出来ないでしょう。

一回の仕入れロット(数量)が、5,000個だとすると、どうなるでしょうか?



〈 Q1で仕入れ単価が50円引き下げられた場合 〉

1ヶ月に売れる数量は1,000個ですから、5ヶ月間は V 仕入れ単価 = 300円
6ヶ月目以降から、V 仕入れ単価 = 250円


〈 Q2 の場合 〉

1ヶ月に売れる数量は3,000個ですから、1ヶ月と17日間は V 仕入れ単価 = 300円
1ヶ月と18日以降から、V 仕入れ単価 = 250円


〈 Q3 の場合 〉

1ヶ月に売れる数量は3,500個ですから、1ヶ月と11日間は V 仕入れ単価 = 300円
1ヶ月と12日以降から、V 仕入れ単価 = 250円


〈 Q4 の場合 〉

1ヶ月に売れる数量は4,000個ですから、1ヶ月間と7日間は V 仕入れ単価 = 300円
1ヶ月と8日以降から、V 仕入れ単価 = 250円


〈 Q5 の場合 〉

1ヶ月に売れる数量は5,000個ですから、1ヶ月間は V 仕入れ単価 = 300円
翌月以降から、V 仕入れ単価 = 250円



同じ仕入れ条件であれば、仕入れ単価が下がった場合に、いち早く売価に反映し、値下げしやすいのは販売数量の多いお店ですね。

これで、高い在庫を売り切るためにも販売数量が多い方が有利ですし、最終的な利益額を確保するためにも販売数量が多い方が有利だという事がわかります。


もちろん、一般的な仕入れ条件からみれば、大量にバルク買いをすると安い単価で仕入れられますし、余りにも少ない量では仕入れられない事もありますから、人気があって販売数量も多いお店は安く売るための条件が揃いやすいですし、逆に人気が無く販売数量が少ないお店が「値下げによる拡販」を推し進めると、

「人気が出始めた頃に倒産してしまう・・・・・」

なんていう悲劇も生みやすいのですねぇ。



また、消費者としましては、相場の見極めも大切といえます。

上の図にあてはめて考えれば、1店舗あたりの利益がしっかり出ているかどうか、ザックリと計算する事が出来ますよね。

そうすると、推測でどれだけ安い仕入れ単価の品物を提供されているか、なんとなく見えてくるでしょう。

例えば10年前であれば、1g = 1,200円 の純金は普通でしたが、2011年の今、

「純金ネックレスを、なんと本日は1g = 2,000円 という大特価でお分けいたします!」

なんて言われても、本物である訳がありませんよね。

(ちなみに、2011年5月2日の金価格は1g = 4,286円 、5月6日の金価格は1g = 4,089円 です)

相場を見極めず安いものを求め過ぎると、偽物を掴まされてしまう事もございますので、くれぐれもお気をつけくださいませ。

食べ物は特にご注意くださいね。





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東京散歩・亀戸〜東京スカイツリー・・・・〈2011年GWスペシャル〉

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こんにちは、アキバです。

2011年のゴールデンウィークも後半戦。

1日おきに初夏のような陽気と肌寒い日が繰り返されて、体調管理も大変ですね。

『 体調管理には運動が一番! 』

っという事で、お天気に恵まれた昨日は、

スポーツ振興の神 亀戸 香取神社

から

パンダで賑わう上野

までぶらぶらとお散歩をしてきました。





JR総武線・亀戸駅改札前では、「亀戸かいわい、ぶらりマップ」を無料配布してくださっていました。





亀戸十三間通り商店街は亀戸天神に向かうお客様でとっても混んでいますので、裏道から亀戸天神通り商店街方面に抜けてみました。





都バスのヨドバシカメラの広告ですが、バスのタイヤがカメラのレンズなっていて「上手い!」っと思わずシャッターを切っていました。





甘味の山長さんの右横から香取大門通りを真っ直ぐ歩いて行くと、スポーツ振興の神 亀戸 香取神社が見えて参ります。





まずはお参り前の「心身の浄化」、作法の一番目といわれます「手水」から・・・・・





恵比寿さまと大黒さま。
「痛いところ」を磨くと回復するという事で、私は右肩を磨いて参りました。








恵比寿さまと大黒さまへの御神水を汲み上げている、「亀が井」








香取神社をお参りして、『 勝守 』を買ってきました。





香取神社には江戸庶民にも喜ばれた亀戸大根も祀られています。





木々に囲まれた涼しげな参道を通り、お次は亀戸天神に向かいます。





っと、その前に、香取神社前からの東京スカイツリーです。





亀戸天神の手水は、やっぱり亀様でした。





うそじゃぁありません。いや、うそです。本当です。








流石にすっごい数の亀さん・・・・・・





親亀の背中に小亀を乗せて〜〜〜・・・・・・調子よく乗せ過ぎです。





亀戸天神からの東京スカイツリー








亀戸天神を後にして、天神橋を渡って錦糸町方面へ





時間が合わなかったので今回はお手洗いをお借りしただけでしたが、地震体験や煙体験、消化体験、応急手当体験、暴風雨体験など、様々な体験が無料で出来る本所都民防災教育センター・本所防災館





今もまだ残る銭湯とコインランドリーと東京スカイツリー



ここでちょっとランチタイムにしようと思い、ぶらぶらと裏道を歩いていると、ちょいと気になるお店が・・・・・







ハワイアンな雰囲気漂うLONGBOARD CAFEで、ベーコンチーズバーガーをいただきました。。。。。。。

あっ、申し訳ございません。肝心のバーガーの写真を撮る前にご馳走様でした・・・・・
ドリンクもフードもビッグサイズです。








いよいよ東京スカイツリーの足元です。(写真は浅草通り・業平2丁目の歩道橋から撮影)





制振ダンパーでしょうか・・・・・・








東京スカイツリーを後にして吾妻橋方面へ歩くと、船のような墨田区の観光案内所がありました。








やっぱり大接近するよりも、少し離れた方がきれいに撮れますねぇ。





おっと、そろそろ例のものが見えてきました。





アサヒビール本社に薄っすら映る東京スカイツリー











吾妻橋を渡れば、そこは浅草。

水上バスの船着場辺りからは、ちょうど東京スカイツリーが眺められるとあって、凄い人出です。





東京スカイツリーとアサヒビール本社の・・・・・・





浅草は人力車と乗合バス・めぐりんがたくさん走ってます。





仲見世近くの裏路地には、人馴れしたにゃんこが日向ぼっこ





っと、その奥には天丼で有名なまさるさん





こちらは初代タイガーマスク、佐山聡さんのサイン入りポスター





浅草花やしき周辺も、江戸風にお化粧されてキレイになっています。





浅草寺も修繕されてキレイになっています。





お天気が良かったので、はとバス・ツアーも大盛況





ブロンズ風ですが、頭はピッカピカです。





鎖で繋がれた狛犬がシュールでした。





おっと、この後姿は・・・・・・




小腹は空いても、自分の顔は食べません・・・・・




ジュワっと勇ましく




トーっと仮面も登場し







バンダイの本社でした。


バンダイ本社から、また裏道を通ってかっぱ橋道具街方面へぶらり・・・・・・




またまたかわいいにゃんこに逢えました。





下谷神社の鳥居は、外国の方から見たら本当に不思議な光景でしょうねぇ。





っと、そろそろパンダで大賑わいの上野駅が見えて参りました。





「じゅらくよ〜ん♪」のレストラン「聚楽台」があった跡地は、今もまだ工事中ですが・・・・・・

そのお陰で、お姿がよ〜く拝めるようになりました。




西郷どん


たっぷり歩いて半日コースです。

お天気が良い日にでも、いかがでしょうか?




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