あるコンサルタントがセミナーで話してくれました。

「経営が危機的な状況に追い込まれそうであったある会社を私がコンサルに入った時の事です。売上の落ち込みを、取り急ぎ自助努力で改善するために、今のコストをとりあえず何とかして10%下げるアイデアを出して欲しい。っとお願いしたら、全400人の社員から約10万件ものアイデアをいただきました。そのアイデアを精査して実行する事により、何とか危機的な状況から脱する事が出来ました。チャンチャン。」


おやおや?


一番問題なのは、社外のコンサルタントから指摘されればアイデアや意見を言えるけど、普段は何も言わない『そんなの関係ねぇ〜』といった体質や文化がその会社に根付いてしまっている事ですね。

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という記事を昨日掲載致しましたところ、下記のようなコメントを頂きました。


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Posted by へえ〜〜
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あるきっかけで、良くなった会社の話なのだから
素直に喜んで良いのでは。

何か上手くいった話に、素直に喜べない方なのか
一寸、そちらの方が心配な気もする。


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『へえ〜〜』さんのコメントで「素直に喜べない方なのか一寸、そちらの方が心配な気もする。」と頂きました。

それよりも、セミナーにて事例を発表して下さった先生に失礼な内容の記事であった事を、まず心よりお詫び申し上げます。
大変失礼な例として利用してしまいました事は、コンサルタントとして恥ずべき事だと思いました。
誠に申し訳ございませんでした。

ただ、私が申し上げたかったのは、

※コンサルタントに問題を解決してもらう事を依存してしまっていると、次に同じような問題が発生した時にも、同様にコンサルタントに依存しなければならなくなる。※

という事です。

私が求めているのは、自立型相互支援社会です。

コンサルタントは、安易にクライアントの問題を解決してあげるだけで満足していてはいけないのです。

コンサルタントは、クライアントが自らの力や知恵や努力により、困難を乗り越える力をつけてあげる事が仕事です。

コンサルタントがクライアントの問題を解決してあげてしまえば、次の困難にぶつかったクライアントは、「また同じコンサルタントの力を借りればいい」っと思ってしまい、結果としてコンサルタントが儲かる仕組みにしかならなくなってしまいます。

昨日は非常に短い文章にて詳細をお伝えする事が出来なかった事を心から反省し、お詫び申し上げます。

申し訳ございませんでした。