「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ」という言葉
こんばんは、アキバです。突然ですが、
仕事、忙しいですか?
「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ。」って言ったり言われたりしますが、この言葉は気をつけて使わなければいけません。
自分や同僚以上の人には、言葉づかいにだけ気をつければ問題ないでしょう。
しかし、マネジメントをする立場の人が部下に対して安易に使ったり、人事のお仕事をされている方が使ってしまうと、自分の仕事は棚に上げて、部下に圧力をかけているのも同然になってしまいます。
「お金は寂しがり屋さんだから、お金がいっぱいあるところに集まるんだよね。」っという言葉と同様に、ついつい忙しそうにしている部下に「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ。」っと言ってしまいがちです。
しかし、仕事量を上手く配分して最適化を図りながら、部下の成長を促しながらと業務スピードを保てるようにするのがマネジメントでしょう。
スペックにもよりますが、パソコンにあれもこれも同時にやらせるとフリーズしてしまうのと同じように、人間もあまりに忙しくなり過ぎると動きが鈍くなったり、注意力が散漫になったりします。
「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ」なぁ〜んて上司から言われると、一生懸命頑張るタイプの部下ほど上司に期待されていると思って頑張りますが、限界を超えないように少しずつ手を抜くようになるか、過労で倒れるまで頑張るか、いずれにしても無理をしてしまうでしょう。
手を抜けばお客様に提供する商品やサービスの『本来の価値』が低下しますし、過労で倒れてしまったら大切な社員やメンバーが減ってしまう上に、他の社員やメンバーの負担が増えたり、結果としてお客様に提供する商品やサービスの『本来の価値』の低下につながりますね。
頑張った分だけ人が成長するのは確かですが、物理的にこなす事が出来る仕事量には限界がありますし、それをコントロールするのがマネジメントであり、管理職のお仕事です。
部下のモチベーションや意志を高い位置でキープ出来るように、能力的にも成長するように、仕事の量や質をコントロールして最適化するのがマネジメントでしょう。
人事セクションの方も同様に、仕事の量と質を見極めた上で、採用と人員配置をしていかなければなりません。
「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ。」っという言葉は、自分自身に言い聞かせる事により自らのモチベーションを上げたり、同僚同士で励まし合う時には効果的ですが、管理職の方や人事セクションの方が使う場合には、必ず仕事の量と質を見極めて仕事量の最適化を実践した上で使いましょう。
もし、きちんとマネジメントをせずに、この言葉を使うと、言ってもいない尾ひれがついてしまうでしょう。
「忙しい人に仕事は回ってくるんだよ。」
「だから、文句を言ってないでやればいいんだよ。」
「やれば限界なんて突破出来るんだからさ。」
ついた尾ひれの言葉を見ても、何ら悪いようには見えないかも知れません。
ですから、深く考えずに使ってしまいがちなのですが、仕事が滞ったり、手抜きが発生して悪影響を受けてしまうのは、他でもない《お客様》です。
たとえ言葉ひとつだとしても、先を見て計画的に使いましょう。
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