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こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified Risk
Manager のアキバです。



今夜は手短に組織の規模と『お金』のお話です。


いゃぁ、それにしても景気が悪いですねぇ。


ニュースでは「リストラ」と表現されている大企業の『人員削減』は、まだまだ続いてしまいそうです。


ところが、中小企業の中には社員やメンバーのお給料は減っても、ワークシェアという形で社員やメンバーという大切な仲間を守っている会社もあります。


あれれ?

ちょいと不思議だと思いませんか?


体力の有りそうな大企業は、すぐにリストラという名目の『人員削減』に踏み切って、体力の無さそうな中小企業が頑張って社員やメンバーを守っているのですから。



実は固定観念や既成概念が染み付いていない子供達の方が早く気づいてしまう、簡単な理由があります。




【矛盾を探そう!】


・大企業の従業員さん達は、労働組合を結成して賃上げ要求をします。

・世の中が不景気になって生活が厳しくなるほど、労働組合は激しい賃上げ要求をします。

・市場規模が全世界規模に拡大すると、全世界規模の市場に対応した従業員数が必要になります。

・従業員数が拡大すると、管理職数も拡大します。

・多少でも年功序列の賃金テーブルを採用していれば、ほぼ間違いなく賃金は増加し続けます。

・世の中が不景気になって生活が厳しくなるほど、労働組合は激しい賃上げ要求をします。

・上席者の方々ほど、自らの賃金は下げたくありません。

・世の中が不景気になれば、売上も減少するでしょう。
(勿論、取り扱い商品やビジネスモデルにもよりますが……)

・全世界的な市場規模の大企業は、全世界の景気の影響を受けます。

・全世界的に景気が拡大してきたすぐ後に、全世界的な不況が到来しました。

・全世界的な景気拡大に合わせて組織を拡大してきた大企業は、全世界的な不況によってリストラという名目の『人員削減』に踏み切りました。

・世の中が不景気になって生活が厳しくなるほど、労働組合は激しい賃上げ要求をします。

・上席者の方々ほど、自らの賃金は下げたくありません。





いかがですか?


しっかりとした『経営理念』に基づいたリスクマネジメントを行っていれば、正社員まで『人員削減』をするような事態には至らないのではないでしょうか。


しかし、大企業の中には『経営理念』と『お金儲け』と『リスクマネジメント』と『労使交渉』と『マーケティング』と『お客様サービス』が一気通貫していない会社もたくさんあるのです。


そもそも、お客様のために一丸となって組織力を発揮して、お客様から『ありがとう』の対価である『お金』をちょうだいするのが組織としての『金儲け』ですが、『労使交渉』で闘っている時点で、すでに経営者と労働者という敵味方の関係になってしまいます。


社内が敵味方の関係で、《『経営理念』は『金儲け』のために会社の見栄えを良くするもの》程度にしか考えていなければ、当然の事ながら売上が減少しても=お金が少なくなっても自分の取り分を多くしたいと思いますし、お金が少なくなったからこそ自分が取りっぱぐれないように争うようになります。


つまり、労使間も抗争、労働者間も抗争になってしまうのですね。


そんな組織が巨大化したらどうなるでしょう。


毎年確実に上がる給料に、業績不信でも支払われるボーナス。

必然的に権力の弱い労働者からリストラという名の『人員削減』が始まるでしょう。


大きな会社ほど必要な『お金』が増え続ける体質になりやすいのですねぇ。




お客様からちょうだいした大事な大事な『ありがとうの対価』である『お金』を大切にして、しっかりとお客様に商品やサービスを提供し続けようと努力していれば、同じ『志』を持つ大事な仲間を守るためのリスクマネジメントを怠らない筈でしょう。


小さな会社には『経営理念』と『お金儲け』と『リスクマネジメント』と『労使交渉』と『マーケティング』と『お客様サービス』を一気通貫しやすいというメリットがあります。


大きな会社には大きくなり続けなければならない理由が…………生まれやすいのですね。





そこで一句

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いまだから

経営理念

しっかりと

見つめ治して

明るい未来

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お後がよろしいようで。




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