ゲーム理論と経営
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified RiskManager の秋葉です。
今宵はゲーム理論と経営のお話を短めにお送りします。
「ビジネスはマネーゲームだ!」
とか
「ゲーム理論で勝ち続ける経営」
なんていう言葉、よく見聞きしますよねぇ。
確かに「市場参加者の中で勝ち残る」事も、「他の市場参加者の出方をみて、戦略的な意思決定をする」事も、とても大切ではあります。
しかしながら、利益は売上が上がらなければ発生しません。
売上は商品をお客様にお買い上げいただかなければ発生しません。
製品はお客様にお買い上げいただかなければ、商品とは言えません。
商品が“お客様”に売れなければ、お金は入って来ません。
でも、在庫製品は税務上のみ利益を生みます。
ライフサイクルが過ぎ去った売れない在庫は、“お金”は入って来ないのに、税金として“お金”が出て行きます。
ライフサイクルが過ぎ去った売れない在庫は、叩き売っても売れなければ“お金”を払って捨てなければなりません。
どうですか?
これでもやっぱり市場における競合他社とのゲームと言えますか?
利益は売上の中にある“お金”です。
売上は“お金”です。
その“お金”は市場に落ちている訳ではありません。
お客様に製品とサービスを合わせた“商品”をお買い上げ頂けるからこそ、“お金”は会社に入って来るのです。
まぁ、最近ではゲーム理論を用いた経営においても、“協業”や“共創”という言葉が登場するようになりましたので、ゲーム理論自体が悪いとは申しません。
ですが、ビジネスや経営を、市場における“金取り合戦”のように考える事は、
《お客様に対して、とっても失礼な事》
です。
お客様をないがしろにして、“金取り合戦ゲーム”だと思っていらっしゃる方は、是非もう一度考えてみてください。
《あなた自身が、そのような会社の商品を喜んで買い続けたいか?》
という事を。
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