動物からカリマス理論と経営計画の関係
おはようございます、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified RiskManager の秋葉です。
暖かくなったと思ったら、またまた寒さが振り返してきて、なかなか読みづらいお天気ですね。
読みづらいといえば、中小企業における景気の先行きも、先行き不透明でわからない状況でしょう。
わからないモノゴトは、人を不安にさせ、その不安を脅威に感じ、その脅威から逃れるためにわからないモノゴトから逃避する、もしくは、わからないモノゴトを自分から遠避けるために攻撃をするようになります。
ご参考:動物からカリマス理論
ただ忙しそうに日々の業務や作業に没頭し、
「明日の事もわかんねぇのに、将来の計画なんて立てられねぇし、そんな時間ムダなんだよ!」
っとおっしゃる方がよくいらっしゃいます。
ここ最近の小さな会社、特に町工場のような製造業においては、受注依存型のビジネスモデルに凝り固まってしまい、計画も立てず、営業もせず、場合によっては開発もせずに、日々の業務や作業に没頭してきた会社が、しばしば見受けられます。
受注依存型が慣習化した体質の組織では、受注が減少しても打つ手が二つくらいしかありません。
ひとつは
“努力と根性”
もうひとつは
“値引き”
です。
そうなると、
値引き
↓
利幅が減る
↓
金額が不足する
↓
さらに値下げして数量を増やそうとする
↓
忙しくなっても儲からない
↓
先の事を考えている余裕が無くなる
↓
「明日の事もわかんねぇのに、将来の計画なんて立てられねぇし、そんな時間ムダなんだよ!」
っとなってしまうんですねぇ。
わからない方向に、先行きもわからないまま、とりあえずお金を回すだけの自転車操業に陥ってしまうのは、
《 動物からカリマス理論 》の
先行きがわからない
↓
不安
↓
脅威
↓
逃避
つまり、日常業務や作業に没頭する事により、先行き不安という脅威から逃避している状態、という状態です。
そして、ズバリ指摘されると、その脅威から逃れられなくなり、
「明日の事もわかんねぇのに、将来の計画なんて立てられねぇし、そんな時間ムダなんだよ!」
っと、攻撃に転じます。
単純明快な人間心理だからこそ、多くの方々が当てはまるんですねぇ。
さてさて、ここ最近の現状からすれば、値下げをしたからといって案件数は増えてこないはず。
日常業務や作業に逃避する事も出来ずに、イライラしている方々もいらっしゃるでしょう。
それでは、
《 動物からカリマス理論 》から、どうすれば良いか考えてみましょう。
イライラと何かに八つ当たりしたくなるのは、“攻撃”の心理です。
日常業務や作業に没頭するのは、不安材料を考える事から“逃避”する心理です。
“不安”は“脅威”となり、“逃避”や“攻撃”の心理を芽生えさせ、無意識の行動に移させます。
ですから“不安”の元となる“わからないモノゴト”を何かに置き換えてあげれば良いのです。
この“わからないモノゴト”を何かに置き換える考動も、人間は日常茶飯事に行っています。
よく、
「あの人は、こう思っているに違いない。」
とか、
「こんな事をしたら、その人はこう言ってくる筈だ。」
って、勝手に決め付けてしまう事、一度や二度はありますよねぇ。
それを勝手な決め付けではなく、論理的な仮説に基づいてまとめ上げるものが、
【 経営計画 】
です。
何のために
誰が
誰に
どのようにして
何を
いつまでに
どうすれば
《 こうなる筈だ 》
という事を、論理的に仮説立て、
“やる事”と“やらない事”
を決めておく。
とってもとっても簡単に表現すると、そういうものです。
初デートの前には頭の中でシミュレーションするのに、経営においてはシミュレーションしないなんて、可笑しいですが同じ事です。
しかも、危機的な状態に近づくほど、“逃避”や“攻撃”に転じてシミュレーションしない方々が増加します。
スポーツ選手が一流になれば必ず行う《イメージトレーニング》も、“不安”という“脅威”を払拭するために、予め戦術のセットを頭に叩き込んでいるんです。
っで、実戦(実践)ではどうか?
仮説通りの結果が出るかどうかは、やっぱり“わからない”ですよね。
それでもイメージトレーニングやシミュレーションが大切なのは、
“可能性が上がる”
“確率が高まる”
からです。
素早い意思決定が必要な時に、いちいち迷い悩むのか?
はたまた、“目的と仮説”に従って迷わずに判断を下す事が出来るか?
自らの意思決定による行動は、自発的・積極的・能動的に未来を引き寄せます。
ただ
「この“わからないモノゴト”を何かに置き換える考動を、勝手な決め付けではなく、論理的な仮説に基づいてまとめ上げる。」
だけでいいのです。
動物からカリマス理論・2nd
現在(いま)を大切にするという事
成功のための四要素とRPDCIサイクル
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