組織がレベルダウンする仕組みが解りました!
こんばんは、経営理念コンサルタントでリスクマネジメント協会 Certified RiskManager の秋葉です。
関東では、穏やかな晴天に恵まれたゴールデンウィークとなりました。
みなさま、如何お過ごしでしょうか?
さてさて、先日、とあるミーティングの現場で、組織がレベルダウンする仕組みが解りましたので、ご報告させていただきます。
チームや組織において、影響力の強い(もしくは影響力のある)メンバーが、議題の内容を上手く理解出来ない場面を想像してみてください。
前提条件としては、想像しやすいように、弁が達者で穏やかではない気質のメンバーとしましょう。
「ちょっと!わかんないんですけど!わかりやすく、簡潔に教えて下さい!」
そのメンバーは、自分がどうしても理解出来ない事を、強気に主張し続けます。
他のメンバーはいろいろな角度から説明をし続けます。
しかし、議題として挙げられている問題は根深く、背景等を割愛して簡単に説明出来るようなものではありません。
モノゴトを理解するには道理や基本的な知識レベル等が必要なのは、誰でもわかっていらっしゃる事だと思います。
根深く、大きなテーマの場合には、それなりに最低限知っていなければ理解する事が出来ない道理や知識も多くなりますよねぇ。
例えば、必要な知識レベルが10だとして、8まで知っている人には不足している2の部分をわかりやすく説明して、理解していただいてから、本題に入れば「わかりやすく」説明する事は出来ますが、2の部分を「説明する時間」は必要ですよね。
それでも「簡潔に!」っと強調されると、2の部分を割愛しなければならなくなります。
さらに、そのメンバーが5までの知識レベルしかなかったら‥‥‥‥
3までの知識レベルしかなかったら‥‥‥‥‥‥‥
もはや、本質から掛け離れたとしても、そのメンバーが「わかった!!」っというであろう表現を探して、「簡潔に!」説明するしかなくなってしまいます。
その組織やチームの中で高い知識レベルのメンバーが提案した議題でも、組織やチームの中で影響力の高いメンバー、場合によってはリーダーが
「ちょっと!わかんないんですけど!わかりやすく、簡潔に教えて下さい!」
っと言い出したら‥‥‥‥
実際に組織やチームを導く実権を握っているリーダーや、方向性を変えてしまうような影響力を持つメンバーが自分の知識レベルが不足しているにも関わらず、
「他のメンバーの知識や能力に敬意を払わずに」
「ちょっと!わかんないんですけど!わかりやすく、簡潔に教えて下さい!」
っと言い出したら‥‥‥‥
結果はもう、おわかりですよね。
「簡潔に!!」って、よく使われる言葉ですが、その一言によって、組織やチームのレベルがどんどん下がって行く事があるのです。
その原因は、影響力の高いメンバーやリーダーの中にある
『序列の価値観』
もしくは
“思いやり”の欠如
他のメンバーの知識や能力に敬意を払う事が出来ないのは、自分の方が【 上の立場 】と思っているか、「他人よりも、まず自分」っと思っているからです。
暴力的な力が強かったり、
権利が強かったり、
口が達者だったり、
社会的地位が高かったり‥‥‥‥
そんな方々が自分自身の知識レベルや理解している道理が欠如もしくは不足しているにも関わらず、
「ちょっと!わかんないんですけど!わかりやすく、簡潔に教えて下さい!」
なぁ〜んて言っていたら、チームや組織は疎か(おろか)、国や世界単位でも、
『お馬鹿化』
が進んでしまう事になります。
上司の方々
リーダークラスの方々
経営幹部の方々
是非、是非、お氣をつけくださいませ。


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